ふれあいプラスワン インターネットをめぐる人権問題

今一度考える ネット社会の抱える問題。

軽い気持ちの書込みが犯罪となることも

大津市の「いじめ」に関する一連の問題が注目される中で、インターネットによって人を傷つけたり不確かな情報を流したりするなどの人権侵害が発生しています。掲示板への何気ない書込みも、その内容によっては犯罪となる可能性があります。

サイバー犯罪等に関する相談状況

インターネットと人権に詳しく、滋賀県内各地の学校でも講演をされている京都ノートルダム女子大学准教授の神月紀輔さんにお話をうかがいました。

神月 紀輔(こうづき のりすけ)さん
京都ノートルダム女子大学 心理学部准教授 神月 紀輔(こうづき のりすけ)さん

京都ノートルダム女子大学 心理学部准教授
神月 紀輔(こうづきのりすけ)さん
中学校教諭を経て、2003年滋賀大学大学院教育学研究科修了。滋賀大学教育学部にて特任准教授を務めた後、2009年より現職。大津市教育センター情報教育研究委員会指導助言員活動のほか、県内各地の学校にて、インターネットと人権に関わる講演を行っている。

インターネット上の人権侵害とは、どのようなものですか?

定義があるわけではないのですが、電子掲示板(※1)やブログ(※2)の書込みで、書き込まれた人が不快に感じるものは、広い意味で、その人の人権を侵害するものだと考えています。インターネット上での人権侵害が広がるきっかけになったのは電子掲示板やブログです。ある電子掲示板で使われていた当て字や隠語を使った誹謗中傷の表現があちこちに広がったことや、ブログはコメントが自由に書けることから、“匿名だからいいだろう”と無責任に書き込む行為が一般的になってしまったことが一因だと思います。軽い気持ちであっても、たとえば、「死ね」「殺す」などという書込みは犯罪と判断されるケースもあります。

そうした書込みが発見されるとどうなりますか?

被害届が出されれば犯罪として捜査が行われます。インターネットは匿名だと思っている人がいますが、発信者は特定できます。匿名ということはないのです。

自分の書込みで人権侵害しないためには?

まず、相手の気持ちをよく考えること。これは、インターネットの世界も、普段の生活も同じなんです。たとえば「学校裏サイト(※3)」といわれるものも、本来は、部活動の連絡など生徒同士の情報交換を目的に始まっていますが、そこに誰が何をしたというような噂などが書き込まれるようになって、人権侵害につながってしまうのです。問題は人と人とのコミュニケーションのあり方です。インターネットでも日常生活でも一人ひとりがしっかりとした人権意識を持つことが大切です。

誹謗中傷など人権侵害の被害にあったら?

被害にあった場合はすぐに専門機関に相談することが解決の近道です。子どものことなら学校に相談してください。書き込まれた当事者には心のケアが必要ですから、まず周りの人が落ち着かせてあげることが大切です。専門機関に相談する場合は、書込みのコピーを用意し、未成年の場合は、保護者が付き添ってください。

子どもを加害者にも被害者にもしないためには

保護者はインターネットのことがわからないと放っておいてはダメです。使い方や仕組みを知ると同時に、たとえば、10月1日に違法ダウンロード行為に対する罰則規定を設けた改正著作権法が施行されましたが、そういった社会の動きにも関心を持っていただきたいと思います。インターネットを特別なものと思わず、電話や手紙と同じように、そこでのマナーを育てていかなければいけません。パソコンを居間に置いたり、携帯を使わない時間を決めておくのもいいことです。そして、何かあったらすぐに大人に相談できる環境を整えたいですね。
<注>※1 電子掲示板(BBS): 参加者が自由に文章などを投稿し、書込みを連ねていくことでコミュニケーションできるインターネット上の掲示板。
※2 ブログ : weblogの略。個人や数人のグループで運営され、日々更新される日記的なホームページの総称。第三者によるコメントをつけることが可能。
※3 学校裏サイト : 特定の学校に関する情報を交換するために設置された掲示板サイト。その学校の公式ホームページなどとは異なり、関係者(たいていは在校生)が勝手に開設しているもの。

相談窓口

●大津地方法務局 人権擁護課 ☎077-522-4673
●警察総合相談電話 ☎077-525-0110
●(公財)滋賀県人権センター「人権相談室」 ☎077-527-3885
●法務省インターネット人権相談受付窓口
http://www.moj.go.jp/ JINKEN/jinken113.html
●全国webカウンセリング協議会 「子ども無料相談室みらい」(18歳以下限定)
☎03-5425-6547 e-mail info@web-mind.jp

ジュニア向けインターネット活用のきまりごと人を傷つける書込みはダメ!困った時はすぐに相談を!◎他人の個人情報やうそを書き込まない!悪気なく書いたことでも、人をいやな気持ちにしたり怒らせたりしてしまうことがあります。書込みをする時には、相手を思いやる心が大切です。◎インターネット情報のすべてを信用しない!間違った情報や不確かな情報も含まれています。自分を守る意識を持って、情報に接しましょう。◎悪質な
◎「誰が書いたかわからない」と思っちゃダメ!掲示板には何を書いても良いわけではありません。犯罪となる書込みは、警察が調べれば誰が書いたのか分かります。◎もしも被害にあったら、一人で悩まず相談を!悪口を書き込まれたり見つけたりした時は、すぐに両親や先生、相談窓口に相談しましょう。

滋賀県人権啓発テレビ番組『教えて!! ジンケンダー』

■放送予定期間 平成24年11月11日(日曜日)~12月25日(火曜日)
■放送局 びわ湖放送
■放送時間 日曜日18時10分〜18時15分、月・水曜日17時50分〜17時55分 12月24、25日には総集編を放送します。

県民のみなさんに気軽にご覧いただきながら、人権について考え、人権意識を高めていただくため、人権啓発冊子「びわさん一家のこころつながるおはなし」を基に、テレビ番組を制作しました。
滋賀県人権啓発キャラクター「ジンケンダー」のパペット人形が登場する人形劇とアニメーションを組み合わせたとても親しみやすい5分間の番組です。ぜひ、ご覧ください。

2012年人権週間協賛人権尊重と部落解放をめざす県民のつどい

参加無料
日時 12月9日(日曜日) 9時50分〜
場所 滋賀県立文化産業交流会館(米原市下多良二丁目137/JR米原駅西口から徒歩5分)
9時50分~オープニング、開会行事
10時30分~意見発表、地域からの発信
13時~記念講演「人権の舟」講師 : 中山 千夏さん(作家)
終日人権ラブソングフェスティバル、県内人権センター展、物産展問

問い合わせ (公財)滋賀県人権センター TEL 077-522-8243 FAX 077-522-8289

12月10日〜16日 北朝鮮人権侵害問題啓発週間

北朝鮮による日本人拉致は決して許されない犯罪行為であり、北朝鮮に残されているすべての拉致被害者の安全を確保し、速やかに日本に連れ戻さなければなりません。
そのためには、私たち一人ひとりが認識を深め、世論を高め、国際社会と協力していくことが必要です。

問いあわせ 県庁健康福祉政策課 TEL 077-528-3514 FAX 077-528-4850

みんなで築こう人権の世紀考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心~

12月4日(火曜日)~12月10日(月曜日)は人権週間

人権週間は、家庭や職場、学校などで、家族や友達と、みんなで人権を考える1週間です。あらゆる差別や偏見をなくし、みんなが明るく暮らせる社会をつくるためには、私たち一人ひとりが人権について正しく理解し、周りの人の人権を尊重する意識を持つことがとても大切です。今あらためて、身近なことから人権を考えてみませんか。

人権相談を希望される方は、お近くの法務局、人権擁護委員、市町役場人権担当課までお問い合わせください。

全国共通人権相談ダイヤル TEL.0570-003-110 ゼロゼロみんな の ひゃくとおばん
※電話をおかけになった場所の最寄りの法務局につながります。

子どもの人権 110番 フリーダイヤルTEL.0120-007-110 ぜろぜろなな の ひゃくとおばん

女性の人権ホットライイン TEL.0570-070-810 ゼロナナゼロ の ハートライン

■最寄りの相談所の情報については、滋賀県人権啓発活動ネットワーク協議会 ホームページ http://www.moj.go.jp/jinkennet/shiga/shiga_index.html
●人権啓発スポット放送
「人権週間編」ほかをお届けします。
テレビ (びわ湖放送、ZTV、東近江ケーブルネットワーク、あいコムこうか)

お問い合わせ

知事公室 人権施策推進課
電話番号:077-528-3533
FAX番号:077-528-4852
メールアドレス:cf00@pref.shiga.lg.jp
キャッチコピー「母なる湖・琵琶湖。-あずかっているのは、滋賀県です。」