ふれあいプラスワン 家庭も地域も仕事でも パパから広がる笑顔のネットワーク

家庭も地域も仕事でもパパから広がる笑顔のネットワーク

今、子育てに積極的に参画し、仕事も家庭も大事にしたいという “イクメン”が増えています。父親が育児を楽しみ笑顔になれば、母親、おじいちゃんおばあちゃん、そして子どもたちへと笑顔の輪が広がります。イクメンの働き方、生き方をサポートするNPO法人ファザーリング・ジャパンの安藤哲也さんと嘉田知事が、イクメンと作る明るい未来について語り合いました。

子どもを通してできる社会とのつながりは一生の財産。
滋賀県知事 嘉田 由紀子
意識、覚悟、時間の作り方で、誰もがイクメンになれます。
NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事 安藤 哲也さん

安藤哲也さん

2006年に父親の育児支援を行うNPO法人ファザーリング・ジャパンを設立。二男一女の父親としての経験を基に、企業や父親向けのセミナー、絵本読み聞かせ&ライブ活動などで、全国の父親たちにエールを送る。内閣府「男女共同参画推進連携会議」委員、厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進チーム座長、にっぽん子育て応援団団長なども務める。

イクメンへの一歩を後押し

(表)
嘉田 日本中を飛び回って男性、特に父親の視点で子育て支援をされていますね。
安藤 今や男女共働きが当たり前になり、男性の子育て参画が求められる時代です。私が子育てと仕事を両立しようとした時、長時間労働や男女の役割分担意識などの固定観念によって、男性は「育児をしたくてもできないストレス」を抱え、女性も家庭と仕事の狭間で苦しんでいる現実を目の当たりにしました。でもそれぞれ環境は違っても、父親の意識や覚悟、時間の作り方しだいで、できるようになるんじゃないかなって。「どうせやるなら父親であることを楽しもう」という“ファザーリング = 父親であることを楽しむこと”の意識を伝えるために、父親目線での支援を始めたんです。
嘉田 日本では元々家族みんなが助け合い、男性も自然に子育てをしていました。それが明治以降の男性社会、父系社会で途絶えてしまったように思います。ファザーリングとは、日本の家族の原点を取り戻そうという考え方なんですね。
安藤 活動を始めた当初、女性や若い男性には賛同してくれる人もいましたが、仕事優先の生活を送ってきた管理職世代の方たちからは、「男性が育児をすること」をなかなか理解してもらえませんでした。
嘉田 そういう“意識の壁”を崩すことが大切なんです。「男性は仕事、女性は家庭」という意識があると女性が出産後も継続して働くことを妨げたり、継続して働いても仕事と家事・育児の両方の負担が女性にかかってしまいます。2月に開催する「ファザーリング全国フォーラム in しが」を、まさにその意識の壁を崩すきっかけにしたいですね。滋賀県は、15歳以下の子どもの比率が全国2位なんですよ。子どもが多く、子どもを大切にする滋賀から「ファザーリング」を発信する意味は大きいですね。
パパを楽しもう!ファザーリング6つの極意父親が育児や家庭生活に関わることのメリットはたくさんあります。子どもの健全な成長はもちろん、夫婦の絆が強まり、父親自身の生活力・社会力も磨かれます。Let's enjoy your fathering!1 パパになったら、頭のOSをアップデートしよう2子育てを楽しむパパはカッコいい3 パパモデルは自分で作ろう4 家族を大切にするパパになろう5 子育てパパは仕

イクメンが職場を変える!?

(表)
安藤 家庭での役割を果たそうとすると、仕事を効率的にこなす必要が出てきます。私たちの仲間には、育児をするために段取り良く仕事をこなすようになったり、職場でのコミュニケーション力が上がったという人がいます。家事や育児をすることで生活者としての視点が生まれ、商品開発やマーケティングに生かせたという話も聞きます。
嘉田 労働の生産性が上がり、ワーク・ライフ・バランスが実現できる。イクメンが増えることは、子育て世帯だけでなく、企業にとってもプラスになるんですね。そうした動きを後押しするために、滋賀県では今年度、男性社員が初めて育児休業を取った企業に奨励金を出す「男性の育児休業取得奨励金(別掲参照)」を新設しました。
安藤 制度を整えることと合わせて、社会や職場の風土も変えていく必要があります。制度を利用しやすい空気にどう改善するか、イクメンが空気清浄機のような役割になればいいなと思います。

イクメンをもっと増やそう!初めての育休取得に奨励金

滋賀県は、男性も育児休業を取得しやすい職場環境づくりを進めるため、今年度から男性の育児休業取得奨励金(通称:イクメン奨励金)を新設しました。この制度では、男性従業員が育児休業を5日以上含む1週間以上の連続した休業などを初めて取得した中小企業に対して20万円を支給します。これまでに支給を受けた企業からは「ひとりが取得したことにより、他の社員も取りやすくなった。」という声もあり、父親の育児休業取得の促進に役立てられています。

問い合わせ 県庁子ども・青少年局

TEL 077-528-3561 FAX 077-528-4854

Eメール em00@pref.shiga.lg.jp

子どもは地域へのパスポート

(表)
嘉田 子育てをすることで、PTAやパパ友など、仕事場と家の往復だけでは得られない社会とのつながりが生まれ、世の中のニーズをつかむいいきっかけになると思います。また、親同士、または地域との関係は、一生の財産になりますよね。
安藤 子どもは、親と地域をつなぐパスポートになってくれるんです。いろいろな大人がいる社会で成長することで、子どもたちもコミュニケーション力や多様性を身に付けられます。・イクメンの次のステップとして、最近はこうした “ イキ(域)メン ” や、介護も手がける “ ケアメン ” も提案しています。超高齢社会に突入し、介護を必要とする人は増えています。育児経験やそれで得た精神的成長で介護に対するハードルも低くなります。相手の気持ちをくみ取りながら、育児も介護も男女どちらかではなく一緒にやればいいんじゃないでしょうか。
嘉田 家族の世話や介護は女性がやるものといったこれまでの考え方から、家庭のことは家族みんなが当事者だという意識に変えていく必要があるでしょうね。家事・育児・介護も仕事も男女二馬力でやる方が、一人ひとりの負担も減りますね。
安藤 何を一番大切にすべきか、その答えは自分の中にあります。誰でも、何を選んでも、幸せに生活できる社会を実現する。そのキーパーソンが「イクメン」なんです。
嘉田 多様性を認め合い、一人ひとりの持てる力を、家庭、地域、職場で発揮できる未来にしたいですね。皆で支え合いながら、笑顔あふれる強靭な社会を作っていきましょう。今日はありがとうございました。
母親のチャレンジを応援!働きたいママのための滋賀マザーズジョブステーションオープン!

昨年10月、県立男女共同参画センター内に「滋賀マザーズジョブステーション」がオープンしました。働きたいと思っている子育て中の女性や、ひとり親の方の就職活動支援など、女性の就労支援の中核となる施設です。仕事と子育てを両立するためのアドバイスや保育情報の提供、個別カウンセリングや講習・訓練などの紹介を行う窓口や、ハローワークマザーズコーナー、母子家庭等就業・自立支援センターを設置。働きたい女性をワンストップで支援し、仕事と生活の両立につなげます。

土・日・祝日も相談を行っており、キッズコーナーや無料の託児室もありますので、お子様連れでぜひ気軽にお越しください。

●相談無料●無料託児室あり●土日祝オープン利用時間9時~17時※月曜日、祝日の翌日、年末年始、施設点検日は休み※ハローワークマザーズコーナーは、休所日、土・日曜日、祝日を除く10時~16時所在地近江八幡市鷹飼町80-4 県立男女共同参画センター内お問い合わせ総合受付TEL0748-36-1831
全国で初めて!琵琶湖から発信!父親の笑顔、母親の笑顔、子どもの笑顔が社会を変える!ファザーリング全国フォーラムinしが全国のイクメンや自治体、企業、学校、NPOなどの関係者が集まり、イクメンのこれからについて考えたり、次なるアクションのヒントを提供するさまざまなイベントを3日間にわたって開催します。2月17日(金曜日)、18日(土曜日)、19日(日曜日)参加費無料無料託児あり
(表)
会 場: 大津プリンスホテル(大津市におの浜4-7-7)
申込み: ホームページの申込フォームより入力、または所定の申込用紙をFAX(077-528-4807)で男女共同参画課まで。
主催: ファザーリング全国フォーラムinしが実行委員会 詳細および最新情報はホームページをご覧ください。

ピックアップイベント

イクメンを知ろう

●17日 13時30分~15時 基調対談

イクメンの「次」に来るものを僕らは知っている!?

「イクメン」という言葉にとどまらず、進化し続けるファザーリング事業の実践と成果を語ります。

出演: 安藤哲也(NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事)、 小崎恭弘(神戸常盤大学短期大学部准教授/NPO法人ファザーリング・ジャパン理事)

●18日 13時~15時

イクメンってどんな存在?~女子会トーク~

パネリストたちが「イクメン」についてとことん語り合います。 
出演:小室淑恵((株)ワーク・ライフバランス代表取締役社長)、稲村和美(尼崎市市長)、浜田敬子(AERA副編集長)、廣瀬香織(子育て情報誌「ピースマム」編集長) 
コーディネーター:渥美由喜((株)東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長)

●19日 9時30分~12時 パパ首長サミット

子育て、男女共同参画、ワーク・ライフ・バランス…育休取得経験のリーダーたちが語る、これからの日本

出演:成澤廣修(東京都文京区長)ほか 
コーディネーター:山田正人(神奈川県横浜市副市長) 
特別ゲスト:嘉田由紀子(滋賀県知事)

イクメンを実践しよう

●18日 9時30分~12時

“イクメン”が仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を実現するカギ!

イクメンを通して、性別にとらわれない多様な生き方や男女共同参画について考えます。

出演: 伊藤公雄(京都大学大学院文学研究科教授)、
岡島敦子(内閣府男女共同参画局局長)、
安藤哲也

●18日 15時30分~17時30分

「イクメンプロジェクトin しが」 イクメンの座談会~イクメン実践のすすめとこれからのイクメンのカタチ~

イクメン実践者が、家庭での妻や子どもとの関わり方、地域の方との関わり方、そして困った時の乗り越え方などの実体験を語ります。

出演: セイン・カミュ(タレント)、
太田義昭(フェンシング北京オリンピック銀メダリスト太田雄貴選手の父)、
西村貴志(第1回イクメンの星)

イクメンを応援しよう

●17日 15時~17時30分

先進事例から学ぶ~男性職員・従業員の育休(介休)取得を促す方法~

先進事例を基に、画一化に陥らない施策や制度の設計と実施運用について語り合います。

●18日 9時30分~12時

イクジイプロジェクトから学ぶ~パパママだけでなく祖父の力を子育てに~

イクメンとイクジイで協働して、次世代や地域社会を一緒に育てていきませんか? (敬称略)

家族みんなが笑顔になるファザーリングカーニバルお菓子づくり体験や滋賀県産間伐や葦を使った手作り教室など団体や企業の出展ブース、ステージパフォーマンスがあります。※ファザーリングカーニバルのみの参加の場合は申込不要です。18日(土曜日)10時~18時30分・ゆるキャラも大集合!・eco実験パフォーマンスショー・すくすくすんぶん公開収録ほか19日(日曜日)9時30分~12時・パパ's絵本フェスタ・子育

□お問い合わせ

県庁男女共同参画課

電話:077-528-3040 FAX:077-528-3047 
Eメール:ct00@pref.shiga.lg.jp
HP:http://www.pref.shiga.lg.jp/c/danjo/

キャッチコピー「母なる湖・琵琶湖。-あずかっているのは、滋賀県です。」