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ふれあいプラスワン すべての人が輝く滋賀をめざして

はじめよう 誰でも今日からできること

社会にはいじめや虐待など様々な問題があります。
これらの解決には、人と人とのつながりを保ち、絆を再生することが必要です。

命を大切にし、安心して暮らせる社会

動物とのふれあいを通し 命の尊さを学ぶ

湖南市立三雲小学校(湖南市)

命の尊さ・大切さや自己がかけがえのない存在であると同時に他者もかけがえのない存在であることを学ぶ取組が行われています。

三雲小学校四年生では、10年以上前から命を具体的に考えるためのきっかけとして、動物保護管理センターの施設を見学したり、職員の方から動物を飼う際に気をつけなければならないことなどのお話を聞いたりしています。
動物に直接触れてみる体験や、職員の方からの「動物を飼うときは、その飼い方をよくわかって、最期まで命に責任を持って飼ってください」というお話は、子どもたちの心に強く響いたようです。教室で飼っている生き物をほったらかしにして死なせてしまうことがあったのですが、今では、休みの前に家に連れて帰るなど、子どもたちに生き物を飼うことに対する責任感が出てきました。
このような取組は継続的な積み重ねが大切です。子どもたちが、どんな生き物にも命は一つしかないということに気付き、自分自身や周りを大切に考えて行動できるように、家庭でもまた、命について考える機会をつくっていただきたいと思います。

湖南市立三雲小学校教諭(左から)山田壽俊さん 松本愛さん 岡部遼太さんの写真
湖南市立三雲小学校教諭(左から)山田壽俊さん 松本愛さん 岡部遼太さん
聴診器で動物の心音を聞いている写真
動物保護管理センターの学習では聴診器で動物の心音を聞くなど、命について、考えるきっかけとなりました

障害の有無にかかわらず やりがいを持って働く

社会福祉法人 共生シンフォニー がんばカンパニー(大津市)

障害の有無にかかわらず、すべての人があらゆる可能性や能力を発揮して働くことができる職場づくりを実践している事業所があります。

クッキーなどの製造と販売を行っているがんばカンパニーでは、障害の有無にかかわらず、みんなが同じ立場で一人の労働者として仕事をしています。個人の能力を最大限に発揮して働くことができるように、職場環境を各個人に合わせて、様々な人が一緒に働いています。
また、月々の給料から積立てを行い、2年に一度社員旅行にも行っています。誰かにお金を出してもらうのではなく、自分で働いて稼いだお金で旅行するという目標を持つことや、周りの人が行っているようなところへ自分も行くという経験の積重ねが、生きがいを持って仕事をすることにつながっていると思います。
みなさんにも障害に対する認識を変えていただきたいと思います。「自分には関係がない」と思わずに、誰にも何かしら「障害」があるものと考えると、「障害」に対する見方が変わり、そのことが一人ひとりの持つ可能性や能力を発揮できる社会につながっていくと思います。

所長 中崎 ひとみさんの写真
所長 中崎 ひとみさん
工場内での作業
厳重に衛生管理された工場でそれぞれの持ち場で責任をもって作業にあたります

多様性を認め合う共生社会

様々な文化に触れて お互いに理解し合う

多文化保育所「サポートハウス みんなのいえ」(近江八幡市)

今後ますます外国人住民の定住化が進むと予想される中、地域のつながりを大切にしながら多言語を使って保育を行う保育所があります。

外国語だけで保育を受けてきた子どもが、小学校に入学してはじめて、言葉や文化の違いに戸惑うという話を知り、この問題を解決するためには、入学前から日本語や日本文化に触れることが大切であると考えて開所しました。
当所では多言語を使って保育をし、教えている文化も様々です。近所を散歩していると、近所の方が子どもたちに声をかけてくださいますが、そのときに畑の作物や田んぼの生き物を見せていただき、日本での生活に必要なことを学びながら地域の方とのふれあいも大切にしています。
多文化保育はまだあまり知られていません。県内の保育所などの間で、何か困ったことがあればお互いに連絡を取り合って解決したり、情報を共有できるネットワークを広げていければと思います。
多様性を認め合うためには、言葉も文化も体験も共有することが大切です。日常生活でのふれあいが心の壁を取り払うことにつながると思います。

園長 鈴木 祥子さんの写真
園長 鈴木 祥子さん
制作活動の様子
年齢によって2クラスに分かれ制作活動などに取り組みます

ともに支え合う協働社会

立場の異なる人が 協力して働き支え合う

街かどケア滋賀ネット(湖南市)

NPOや各種団体、企業、行政などがそれぞれの役割や特長を生かし、支え合う協働の取組が始まっています。

歳をとっても住み慣れた地域で暮らしていきたいと思っている高齢者の支援に取り組んでいる人たちが、情報を交換したり共有したりするために発足したのが街かどケア滋賀ネットです。
今年度は、現場で培ったノウハウを生かして、知的に障害のある人が介護に必要な知識を習得して、介護現場で就労することをより一層広めるという事業に、県と一緒に取り組みました。立場の異なる組織や人が協力して働く「協働」は、それぞれの目的や目標を明確にして、お互いにそれらを共有し、理解しておくことが大切です。このことにより、それぞれが自分の強みを発揮して、目標に向かって行くことができると思います。
また、協働の取組にはいろいろな形があると思います。周りの方に「おはよう」とあいさつすることも、支え合う協働の取組の一つと言えると思います。日常生活の中で気負わずに続けていくことが大切です。

溝口 弘さん
代表 溝口 弘さん
作業をしている様子
街かどケア滋賀ネットのネットワークを生かし、障害のある人が働く場所を広げることもできました

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知ってください 発達障害のこと

国連では4月2日を、「世界自閉症啓発デー」と定め、日本でも4月2日~8日を「発達障害啓発週間」としています。

発達障害は脳機能の障害で、外見からは障害があることがわかりにくいため周囲から誤解を受けやすく、本人や家族の多くは様々な悩みを抱えています。発達障害への正しい理解と適切な支援が何よりも大切です。

今回はNPO法人JDDネット滋賀(以下「JDDネット滋賀」という。)の鈴木正樹理事と今里多津子理事にお話を伺いました。

発達障害とは
発達障害は、自閉症やアスペルガー症候群などの広汎性発達障害や学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)その他これに類する脳機能の障害です。相手の気持ちがつかめず、状況に応じた行動をとれない、何か特定のものに強いこだわりを見せる、集団行動が苦手などの特徴があります。

鈴木正樹さんの写真
鈴木正樹さん
今里多津子さんの写真
今里多津子さん

県内では、広汎性発達障害、LD、ADHDの親の会がそれぞれ個別に活動していますが、子育てなどいろいろな課題を一緒に考えていくために、平成19年にJDDネット滋賀を発足しました。

発達障害と一口に言っても症状は様々です。ただ、その障害は見えない部分が大きいので周囲に気付かれにくく、「こんなことを間違うのは本人の努力不足だ」とか、「人前で騒ぐのは親の躾が悪いからだ」などと誤解され、本人はなぜ怒られているのかわからず自信を失ったり、本人も家族もひきこもりがちになるなど、様々な問題が生じています。

例えば、「自閉症」は人とのコミュニケーションがとりにくい障害と言われており、そのため、自閉症の人は一人でいるのが好きなのだと思われがちですが、すべての人がそうではありません。「場を乱す」などと言われたつらい経験から一人になってしまっている人もいるのです。しかし、発達障害のある人も周囲の方から優しい声をかけられると嬉しいのです。また、発達障害のある人の家族は、周囲の目を気にして家にとじこもりがちになり、悩みを抱えこんだり支援に必要な情報を得られないことがよくあります。

JDDネット滋賀では、昨年、発達障害のある人やその家族が、お茶を楽しみながら気軽に情報共有や悩みを話し合える場所として、コミュニティカフェ「ほっとSPACEくさつ」を開設しました。障害の有無にかかわらずどなたでも、友達を作って悩みを話すなどの場所として利用していただきたいと思います。

発達障害のある人の中には、過去のつらい経験から何もできなくなっている人もいます。また、その家族も周囲に迷惑をかけるからと、本人がしたいことをやめさせてしまいがちです。しかし、人間は経験から学ぶこともたくさんあります。周囲の方々が発達障害を理解して大きな心で受けとめて、その人や家族に必要な支援をしていただきたいと思います。

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新着<人権教育の視聴覚教材>をご活用ください!

自治会等の地区別懇談会や企業内研修、学校でも活用していただける教材をこの他にも多数揃えています。

(表)
《一般向け》 《小学生向け》
「障害のある人とのふれあいと人権」(DVD/23分) 「小学生のための人権 パート1 思いこみに気づく」(DVD/14分)
「ハンセン病 今を生きる」(DVD/49分) 「小学生のための人権 パート2 大切なわたし大切なあなた」(DVD/15分)
「部落の心を伝えたい シリーズ 第12巻 『若い力は今』-吉岡 綾-」(DVD/30分)
「世界中のすべての人々のために-世界人権宣言のできるまで-」(VHS/30分)

□貸し出し申し込み・ お問い合わせ

しが生涯学習スクエア(県庁生涯学習課)

TEL:077-528-4656
HP:http://www.nionet.jp/(におねっと)