今年のNHK大河ドラマは、滋賀県にゆかりのある浅井三姉妹(茶々、初、江)の三女、江が主人公の「江~姫たちの戦国~」です。
江たち三姉妹は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という有名な3人の武将に深くかかわり、歴史に大きな影響を与えました。
今回は「こどもプラスワン特別編」としてうぉーたん、そして浅井三姉妹のキャラクターたちと一緒にゆかりの地をめぐり、クイズに答えながら三姉妹の生涯について調べに行きます。
小谷城主の父・浅井長政と織田信長の妹である母・お市の間に生まれた茶々、初、江の三姉妹。三女の江が生まれた年、父が信長によって自害に追い込まれ、小谷城は落城します。三姉妹はお市とともに信長に保護され、波乱に満ちた人生を歩み始めます。
親の仇である秀吉の側室となり、淀殿と呼ばれました。豊臣家の世継ぎ・秀頼を産み、秀吉亡き後は秀頼を後見して大坂城の采配を振るいます。天下を二分する徳川家の圧力に屈さず、大坂夏の陣において秀頼とともに自害しました。
3度の結婚をし、徳川家の二代将軍となった秀忠とは二男五女に恵まれました。長男の家光は三代将軍に、五女の和子は天皇家へ嫁ぎます。父母や茶々の死、政治争いに巻き込まれた前半生とは違い、後半生は穏やかに過ごしました。
近江の名門武将、京極高次と結婚。高次は初たち三姉妹のいとこにあたります。関ヶ原の戦い、大坂冬・夏の陣で姉の豊臣家と妹の徳川家に板ばさみになるも、使者となって和平交渉に奔走します。夫に先立たれた後、出家して常高院と名乗りました。
1573年 小谷城落城
信長との戦いに敗れ父、長政が自害。
※クイズの答えはこのページの一番下にあります
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お市と三姉妹が信長に引き取られる。
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1582年 本能寺の変
信長、自害。
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お市が柴田勝家と結婚。三姉妹も北ノ庄城 (福井県)で暮らす。
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1583年 賤ヶ岳の合戦
勝家とお市、自害。
本能寺の変で信長が亡くなると、お市は信長の家臣だった柴田勝家へ嫁ぎ、三姉妹もついていきました。しかし翌年、勝家は信長の後継を争って羽柴秀吉に敗れ(賤ヶ岳の合戦)、お市も三姉妹の養育を秀吉に託して自害します。
秀吉は江を佐治一成に嫁がせますが、小牧・長久手の戦いで一成が秀吉と対立していた徳川家康についたため、一年足らずで離縁させます。初は北近江の名門・京極家の京極高次に嫁いで大溝城、のちに大津城へ。茶々は関白太政大臣となった豊臣秀吉の側室になって世継ぎの秀頼を産み、淀殿と呼ばれるようになりました。
初、京極高次と結婚。 大溝城で暮らす。
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淀、秀吉の子・拾(秀頼)を産む。
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初、京極高次と大津城で暮らす。
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1600年 関ヶ原の合戦
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1603年徳川家康が江戸幕府を開く。
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1605年
秀忠が二代将軍に。
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初、出家し常高院と称す。
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1614年 大坂冬の陣
豊臣方(淀)と徳川方(江)の両家をつなぐ使者として初が活躍。
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1615年 大坂夏の陣
淀、秀頼とともに自害。ここでも初が両家の和平に尽力。
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1623年
江の長男家光が三代将軍になる。
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1626年
江、江戸城で生涯を閉じる
江の最後の結婚相手は徳川家二代将軍の秀忠。豊臣家と徳川家の争いは秀吉亡き後も続き、やがて江と淀の間にも溝が生まれました。そこで両家の和平を取り持とうと奔走したのが初でした。しかし慶長二十年、家康が大坂城を攻撃して豊臣家は滅亡(大坂夏の陣)。この時、淀は秀頼とともに自害しました。
江は子に恵まれ、将軍家、天皇家に浅井の血を残しました。初は3人の中で一番長生きし、妹の生涯を見守ったと言われています。
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