県では、平成28年度から水草等対策技術開発支援事業(※)を実施し、民間の企業や大学等の団体が取り組む、水草対策に対する技術開発や新たな有効利用の仕組みづくりの支援をしています。
この事業を活用して、株式会社明豊建設(めいほうけんせつ)様が、琵琶湖の水草を原料とした有機肥料「湖の恵」を平成31年1月に発売されました。その後、「湖の恵シリーズ」として複数の商品を発売され、インターネットや全国の店舗で販売されてきました。今回新たに、堆肥化の過程で抽出される発酵液を有効活用し、有機植物活力液「湖の恵Plants+」(コノメグミ プランツプラス)として、2月15日(月)に発売されました。本商品は、これまで捨てていた液体を二次発酵させ、商品化することで、廃棄物の発生量を減らし水草の更なる有効利用を図るものです。今年度は上記支援事業の補助を受けずに商品化に取り組まれ、自立したビジネスとして継続されています。
この一連の活動は、県が目指す「環境と経済・社会活動をつなぐ健全な循環」の構築を具体的に表す取り組みとして高く評価できるものです。県では、今後も継続して水草の技術開発を支援することで、地域資源の循環利用や持続的なビジネス化を推進していきます。
なお、「湖の恵」に関する取組は、「滋賀SDGs×ビジネス表彰」で優秀賞を受賞するなど、SDGsの具体的な取組としても評価されています。また、湖の恵シリーズの販売代金の一部は、琵琶湖の環境保全のため滋賀県に寄附されています。
商品名 | 湖の恵Plants+ |
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種類 | 有機植物活力液 |
主要原料 | 琵琶湖水草 |
製造者 | 株式会社明豊建設(滋賀県長浜市) |
販売場所 | 湖の恵ホームページ (https://konomegumi.com) |
県内外の店舗で順次販売予定 |