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令和元年度堅果類豊凶調査結果とツキノワグマの出没予測について

滋賀県琵琶湖環境部自然環境保全課

滋賀県立大学環境科学部 野間研究室

 今年度秋期のツキノワグマの出没予測に役立てる目的で、湖北および高島地方の山地において堅果類の結実調査を行いました。
 これまでの研究により、ブナ・ミズナラ・コナラ等は、ある程度の広がりを持った地域で結実の豊凶が同調することが知られています。また、この傾向はソヨゴ等の液果類においてもある程度見られることが知られています。

令和元年度の結実状況

ブナおよびミズナラは凶作でした。

コナラは不作でした。

※豊作>並作>不作>凶作

 今年度のブナは着果個体がほとんど確認されず、また、ミズナラについても着果個体が少なく、いずれも凶作であると考えられます。また、コナラについては地域や個体によって着果度にバラつきが見られるものの並作から不作となり、全体的に密に着果している個体は少ないため、不作であると考えられます。液果類やクリについては平年並みに着果が見られます。

クマの出没予測

 以上のような観察結果および他地点の聴き取りの状況から、今年度の堅果類全体の実なりについては全体的に平年よりも少ない状況であるため、今年の秋はツキノワグマの生息地域付近の集落において出没が多くなることが懸念されます。十分に警戒をお願いします。

 特に平成16年度、18年度、22年度、26年度にツキノワグマの出没が相次いだ地域においては、比較的出没が多くなる可能性がありますので十分に注意してください。

クマとの遭遇を防ぐために

 過去にツキノワグマの出没が相次いだ地域やツキノワグマの生息地域付近では、今年も出没が多いことが予測されますので、人家付近には収穫残渣や生ゴミ等のツキノワグマの誘引物(餌となるもの)を置かないようにし、収穫の予定のない柿や栗の実、ハチの巣は撤去してください。また、早朝や夕方などには単独での行動を避け、ツキノワグマに自分の存在を知らせるため、ラジオ、笛、鈴などで音を出して行動するなど、ツキノワグマとの遭遇に十分注意してください。
 また道端や人家周辺のやぶや暗い林を刈り開き、見通しをよくすることは、不意の遭遇を避けるうえで効果があると考えられています。上記のような対策を地域ぐるみで進めることにより、クマによる被害の予防に努めましょう。

ツキノワグマ

お問い合わせ

琵琶湖環境部 自然環境保全課 生物多様性戦略推進室
電話番号:077-528-3483
FAX番号:077-528-4846
メールアドレス:dg00@pref.shiga.lg.jp
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