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第20回生態学琵琶湖賞授賞式および受賞記念講演の開催について

 第20回生態学琵琶湖賞の受賞者に、陀安一郎(たやす いちろう)氏(総合地球環境学研究所研究基盤国際センター、教授)および安原盛明(やすはら もりあき)氏(The University of Hong Kong, Associate Professor)が決定しました。

 つきましては、以下の日程で授賞式および受賞記念講演が行われますのでお知らせします。

 受賞記念講演(無料)は、最先端の研究成果に触れられる機会ですので、興味のある方は是非とも御来場ください。

生態学琵琶湖賞について

 水環境に関連する生態学およびその周辺分野における50歳未満の優れた研究者に贈られる賞。

 1991年に滋賀県が創設し、第14回(2007年)まで実施主体として滋賀県が表彰を行ってきたが、第15回(2009年)からは一般社団法人日本生態学会(以下「日本生態学会」という。)が引き
継いでおり、滋賀県はその運営に協力している。

 表彰は2年ごと(西暦の奇数年)に行い、今回で第20回目を迎える。

 賞の贈呈は、滋賀県知事が行うこととなっている。

授賞式

1.日時

 令和元年(2019年)7月3日(水曜日)13時00分から13時30分

2.場所

 滋賀県公館

3.出席者

 滋賀県知事

日本生態学会 会長 占部城太郎 氏(東北大学大学院生命科学研究科 教授)

生態学琵琶湖賞選考委員長 中野伸一 氏(京都大学生態学研究センター 教授) ほか

(生態学琵琶湖賞運営員等列席のもと、滋賀県知事から受賞者に賞が贈呈されます)

4.その他

 授賞式は、一般の方は傍聴できませんが、取材は可能です。

受賞記念講演

1.日時

令和元年(2019年)7月3日(水曜日) 17時00分から18時30分

2.場所

 京都駅前TKPガーデンシティ京都2階 山吹(やまぶき)

 (JR線・近鉄京都線・京都市営地下鉄 京都線「京都」駅より徒歩2分 京都タワーホテル内)

3.内容

1.「元素の同位体から見た生態系のつながり」 陀安一郎氏

(要旨)
 私たちが暮らしている生態系の中には、いろいろなつながりがあります。直接的な、食う−食われる関係はもちろんですが、異なる生態系間にもつながりがあります。森林と河川は相互に関係しますし、海までつながる関係もあります。また、生態系は今だけではなく、過去の資源を利用して現在があります。私たち人間も、そういった生態系に支えられて生きています。私は、そういった生態系の関係性を研究するために、元素の同位体比分析という手法を活用してきました。このような見方を紹介しながら、自然と人間の関係についてお話ししたいと思います。

2.「アジアにおける海洋生態系変動史」安原盛明氏
(要旨)
 過去においてどんな場所にどんな生物が何種類分布していたかというような情報は基本的に化石によってのみ直接知ることができます。そこで、我々古生物学者は化石として非常によく保存される特定の分類群を過去を見るための”窓”として利用し、過去の生態系を復元してきました。本講演では貝形虫の化石を用いた演者の研究を紹介し、アジア海域の過去の生態系は人間活動・自然環境変動によって大きく影響を受けてきたことを示します。過去を”窓”を通してしっかり観察することは、来る未来に備えるために不可欠です。

4.お問い合わせ・連絡先

 一般社団法人日本生態学会事務局

 (〒603-8148京都市北区小山西花池町1-8)

 Tel&Fax 075‐384‐0250

 URL http://www.esj.ne.jp/

5.その他

 講演会へ参加希望の方は一般社団法人日本生態学会琵琶湖賞担当(biwakoprize@mail.esj.ne.jp) まで、お名前・所属・連絡先メールアドレスをお知らせください。(当日参加も受付けます)

祝賀会へ参加希望の方は、必ず上記連絡先へ、6月24日(月曜日)までにお申し込み下さい。

生態学琵琶湖賞の受賞理由と受賞者プロフィール

陀安一郎(たやす いちろう) 氏 (総合地球環境学研究所研究基盤国際センター、教授)

 安定同位体生態学の第一人者であり、陸域・水域にまたがる研究を展開し、陸域から河川、海洋生態系までつながる「集水域の同位体生態学」に関して、日本の中心的研究者として活躍している。彼は、国際一流誌に数多くの学術論文を発表し、世界的に多くの研究者が彼の研究を引用している。また、同位体生態学の普及・発展に加え、環境保全活動につながる調査研究も行っており、学術的貢献のみならず社会的にも貢献していることから、生態学琵琶湖賞を授与することとした。

安原(やすはらもり あき) 氏 (The University of Hong Kong, Associate Professor

 化石記録を用いて海洋生態系の長期変動や生物多様性の時空間パターンとその駆動要因に関する研究を行っており、国際一流誌での多くの論文発表と被引用回数の高さ、さらには世界各地での招待講演の多さから、生態系や生物多様性に関する研究成果が広く世界に認知されている。今後、アジア地域の高い生物多様性を生かしたマクロ生態学・古生態学での活躍のみならず、その成果を通じた学術の普及にも期待されることから、生態学琵琶湖賞を授与することとした。

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