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手足口病の警報発令について(2019年6月20日)

「感染症発生動向調査に基づく流行の警報および注意報システムによる情報提供要領」に基づき、本日、手足口病の警報を発令しましたのでお知らせします。

なお、この発令は週単位で行い、基準値を超えている場合は継続して発令し、基準値を下回った時に解除します。

1 発令年月日 令和元年6月20日(木曜日)

2 発令地域 県内全域

3 定点患者数 警報発令基準値 一定点あたり5人

4 県内の状況(定点 (32) あたり患者数)

(表)
保健所 県合計 大津市 草津 甲賀 東近江 彦根 長浜 高島
患者数 3.09 2.71 6.00 5.25 4.00 0.00 0.25 1.00

5 保健所管内別人口(千人)平成31年4月1日現在

(表)
保健所 県合計 大津市 草津 甲賀 東近江 彦根 長浜 高島
人口 1,413 341 342 144 227 156 153 47

6 警報発令基準

警報の「開始基準値:5(定点あたり)」を超える全ての保健所の管内人口の合計が、県人口全体の30%を超えた場合。

なお、警報の「終息基準値:2(定点あたり)」を超える全ての保健所の管内人口の合計が、県人口全体の30%未満になった時点で警報解除します。

7 経過

令和元年第24週(6月10日から6月16日まで)の定点医療機関からの患者数の報告を集計した結果、「開始基準値:5(定点あたり)」を超える保健所(草津、甲賀)管内人口の合計(486千人)が、県人口全体の30%(423千人)を超えたため、警報発令基準に該当しました。

8 発生状況

手足口病については、感染症法に基づく小児科定点からの患者報告数が全国でも増加しており、滋賀県においても、第24週(6月10日から6月16日まで)の定点あたりの報告数は過去5年の同時期と比べると非常に高い値となっています。

全国で検出されているウイルスはコクサッキーウイルスA群6型が約7割を占めています。

9 県民のみなさまへ

手足口病にはワクチンがないため、手洗いを徹底し、予防に心がけてください。
基本的には軽い症状の病気ですから、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。しかし、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合がありますから、経過観察をしっかりと行い、高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分が取れずにおしっこがでない、ぐったりしているなどの症状がみられた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

10 参考 (厚生労働省Q&Aより抜粋)

<手足口病とは>

Q1 手足口病とはどのような病気ですか?

A1
・口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。
・子どもを中心に、主に夏に流行します。
・感染症発生動向調査によると、例年、報告数の90%前後を5歳以下の乳幼児が占めています。
・病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)で、
その他、コクサッキーウイルスA10などが原因になることもあります。

Q2 どのようにして感染するのですか?

A2
・感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することです)が知られています。
・特に、この病気にかかりやすい年齢層の乳幼児がいる保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。
理由は、子ども同士の生活距離が近く、濃厚な接触が生じやすい環境であることや、衛生観念がまだ発達していないため、集団感染が起こりやすいからです。
・また、乳幼児では原因となるウイルスに感染した経験のない者の割合が高いため、感染した子どもの多くが発病します。

Q3 どのような症状が出ますか?

A3
・感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。
・発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならならず、高熱が続くことは通常はありません。
・ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。
・しかし、まれですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。
(特にEV71に感染した場合には、他のウイルスによる手足口病と比べて、中枢神経系の合併症を引き起こす割合が高いことが明らかとなっています。)
・また、手足口病の典型的な症状がみられずに重症になることもありますので、注意が必要です。
・なお、近年、コクサッキーウイルスA6感染により手足口病の症状が消失してから、1か月以内に、一時的に手足の爪の脱落を伴う症例も報告されていますが、自然に治るとされています。
・手足口病にかかったこどもの経過を注意深く観察し、合併症に注意をする必要があります。


<予防対策について>

Q4 感染しないようにするために、どのようなことに注意すればよいですか?

A4
・手足口病には有効なワクチンはなく、また手足口病の発病を予防できる薬もありません。
・治った後でも、比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあります。
また、感染しても発病はせず、ウイルスを排泄している場合があります。
・これらのことから、発病した人だけを長期間隔離しても有効な感染対策とはなりません。
・前述したように、衛生観念がまだ発達していない乳幼児の集団生活施設では、施設内での感染の広がりを防ぐことは難しいです。
しかし、手足口病は、発病しても、軽い症状だけで治ってしまうことがほとんどであるという意味で、感染してはいけない特別な病気ではありません。
・これまでほとんどの人が子どもの間にかかって、免疫をつけてきた感染症です。
・一般的な感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすること。
また、排泄物を適切に処理することです。
・特に、保育施設などの乳幼児の集団生活では、感染を広げないために、職員とこどもが、しっかりと手洗いをすることが大切です。
・特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。
・手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。
また、タオルの共用はしてはいけません。
・手足口病は、治った後も比較的長い期間便の中にウイルスが排泄されます。
また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられます。
・このことから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。
 


滋賀県における手足口病の発生状況

週別発生状況 (令和元年第1~24週、滋賀県全域の定点当たり報告数)

1

保健所管内別発生状況 (滋賀県、令和元年第22~24週)

2

年齢群別報告数 (滋賀県、令和元年第24週、n=99)

3

資料提供:滋賀県感染症情報センター

お問い合わせ

滋賀県健康医療福祉部薬務感染症対策課 
電話番号:077-528-3632
FAX番号:077-528-4863
メールアドレス:eh00@pref.shiga.lg.jp