滋賀県には約1300の城跡があり、安土城や彦根城といった巨大城郭から、小規模な城館や砦まで、バラエティに富んでいます。また、武士以外にも僧侶や百姓など、様々な人々が城を築いており、城は、滋賀の歴史や文化の特徴を色濃く反映した、滋賀ならではの歴史・文化遺産です。滋賀の城は、滋賀の魅力を伝える地域の宝として全国の人々から関心を寄せられており、多種多様な滋賀の城の魅力を広く発信していくことが求められています。
さて、本能寺の変で織田信長が世を去って後、時代は大きく動きます。新たな天下人として羽柴秀吉が台頭し、全国統一を進めていきます。近江では、信長時代の拠点城郭が廃され、新たな城郭が築かれるとともに、秀吉子飼いの武将たちが新たに近江に領地を与えられます。秀吉が天下統一に向けて大きな一歩を踏み出したこの時代は、近江の歴史にとっても大きな画期だったのです。
このシンポジウムでは、秀吉とこれを支えた弟秀長兄弟のあゆみを紹介し、秀吉時代の近江の位置づけについて考えます。