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広報誌「滋賀プラスワン」2013年1・2月号掲載

湖(こ)の人タイムス

WBCバンタム級世界チャンピオン 山中慎介さん

近所の日枝神社ヘ
防衛戦勝利の報告に訪れた山中選手

やまなか しんすけさん

1982年湖南市(旧甲賀郡甲西町)生まれ。帝拳ボクシングジム所属。日枝中学を経て南京都高校に入学後ボクシングの道へ。2000年とやま国体の少年フェザー級で優勝。専修大学では主将を務め、2006年にプロデビュー。2010年6月に日本バンタム級王座獲得、翌年11月に世界初挑戦でWBCバンタム級王座決定戦に勝利。2012年は2度の防衛に成功。武器は強烈な左ストレート。滋賀県プロスポーツ特別賞受賞。

故郷の人と風土に支えられ、夢に向かって有言実行

2011年に滋賀県初のボクシング世界チャンピオンとなり、昨年は2度の防衛を果たした山中選手。郷土の応援を力に変え、さらなる高みを目指す山中選手に、夢の実現と郷土への思いをうかがいました。。

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夢を宣言し、努力を続ける

ボクシングは、勝っても負けても言い訳のできない一対一の勝負。そして自分の力で上に上がっていくことができる、そこに魅かれてボクシングを始めました。

世界チャンピオンになるというのは子どもの頃からの夢でした。だから滋賀の子どもたちにも、ぜひ、大きな夢を持ってもらいたいと思います。夢を叶えるためには、何でも良いので行動を起こすことをはじめてほしい。夢を公言するのも行動を起こすきっかけになります。私自身も中学校の卒業文集に「世界チャンピオンになる」と書いたことで、辛いときでも努力し続けることができました。毎朝5時台に三雲駅から電車に乗り、高校まで片道2時間半かけて通ったことも、今思えばよく頑張ったなと思います。世界チャンピオンへの道のりは長く、苦しい時もありましたが、諦めず努力し続けてきたことで夢を叶えることができました。「継続は力なり」は、実感も伴って好きな言葉です。

昨年11月に2度目の防衛戦で圧倒的な勝利(写真:日刊スポーツ/アフロ)

滋賀の良さを再発見

滋賀に帰ると地元でロードワークをすることがあります。友達と走り回って遊んだ道なのでよく知っているんです。その時でも近所のおっちゃんもおばちゃんも気軽に声を掛けてくれます。後援会の皆さんも昔から応援してくださる方々が中心で、昨年の防衛戦も、遠く仙台まで多くの方々がバスで応援にかけつけてくださいました。滋賀の方々の温かさを感じ、本当にうれしく心強かったです。

だからこそ、試合後に滋賀に帰るとほっとします。子どもの頃はあまり意識していなかった琵琶湖も、今は流れる空気や景色に郷土を感じ、その良さがしみじみとわかるようになってきました。生まれた長男にも見せてあげたいです。そして最近自分でも驚いたのは、以前は食べなかった鮒ずしを好きになってきたこと。やっぱり自分は滋賀の人間なんだなと感じてます。

2013年の目標は、応援してくださる方への恩返しになるよう、皆さんの心に残る試合をすること。ぜひ良い勝ち方をしたい。そして、統一戦にも挑戦し、新しいタイトルを滋賀に持って帰りたいですね。

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