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淡海の人

このコーナーでは首都圏でご活躍中の滋賀県ゆかりの人、滋賀県出身有名人にインタビューしています。

NHKアナウンサー 橋本奈穂子さん

はしもと なおこさん

  • 平成15年 NHK入局。
  • 金沢放送局、名古屋放送局を経て、東京アナウンス室勤務。
  • これまでに、「めざせ!会社の星」などを担当。
  • 現在、「新感覚ゲーム クエスタ」(総合テレビ木曜夜8時~)
    「BSベストスポーツ」(BS1日曜夜11時~)
    「芸術劇場(第5週)」(教育テレビ金曜夜11時~)を担当。

◇私のふるさと

「おかえり。」JR米原駅まで車で迎えに来てくれた家族と車に乗り込むと、10分も走れば、そこにはキラキラと水面が輝き、渡り鳥がたたずんでいる風景があります。車窓から琵琶湖を眺めながら北上すると、そこが私の育った木之本町(現:長浜市)です。

小さい頃は、自然の中の遊びで育ちましたが、父親の影響もあり、音楽好き、とりわけジャズが大好きで、中学・高校時代は吹奏楽部でテナーサックスを吹いていました。また地元の「木之本スイングジャズオーケストラ」という楽団にも参加し、まさに音楽漬けの日々でした。

そんな思い出多いふるさとの味と言えばやはり「フナずし」です。そして湖北ではお馴染みの「ニシンの麹漬け」、さらに最近はテレビでもよく紹介されていますが、地元のパン屋さんが作る惣菜パンですね。この惣菜パンは、たまにお土産で東京へ持って帰って来ると人気なのですよ。

◇アナウンサーという職業

大好きな音楽、プレイヤーとしては生活していけないという現実と、アナウンサーなどマスメディアに関われば音楽に関する仕事ができるかもしれないという期待から、大学ではマスメディア論も学ぶことができる政治学を専攻しました。職業としての魅力を感じてアナウンサーを志すようになったのは、大学3年生の時、アルバイト先の選挙事務所で見たアナウンサーの的確な中継ぶりがきっかけでした。

アナウンサーというと、華やかな世界で、スタジオで原稿を読んでいるだけに思われがちですが、実はそうではなくて、自分で取材にも行くのです。

逆に、スタジオで原稿を読むときは、ディレクターなどのスタッフが取材してきた内容を活かすも殺すも読み手の私なのだと、物凄くプレッシャーを感じます。

現在は、総合・木曜夜8時~のクイズ番組「新感覚ゲーム クエスタ」で司会を担当していますが、クイズ問題を作る準備段階から私も加わり、ディレクターたちと一緒に番組を作り上げています。

もうお正月番組の収録をしていて、これからますます忙しくなる毎日の中でのささやかな楽しみは、時刻表を広げて紙上旅行をすることです。季節毎に行きたい場所が変わるので、そこへはどうやって行けるのかと、時刻表を繰っているうちにいつしか車中の人となってしまいます。
アナウンサーとしての将来は、本来の夢であった音楽番組の司会もその一つですが、古典芸能に関わる番組にも長く携わっていきたいと思っています。

◇仕事でふるさとを再発見

取材等で仕事の上でも地元と結構関わりを持たせてもらっています。

例えば一昨年、琵琶湖のカワウの被害の取材で滋賀県へ行きました。いつも地元へ帰る道すがら、竹生島は眺めていたはずですが、自分の幼少期の情景に出てきた、緑豊かな島の様子とは打って変わった無惨な姿に、愕然としました。

またアナウンサーが自分の地元の方言を紹介する番組で湖北の方言を紹介したことがあります。「うぃこと」、「だんない」、「きゃんす」ってわかりますか。それぞれ「大変だね」、「構わない」、「来(く)る」という意味です。

台本上だけでも地元滋賀県のことが出てくると、俄然親しみを感じますね。

◇やっぱり滋賀県

大学入学、就職、転勤と滋賀県を離れて十年余り、改めて滋賀県のよさというか、滋賀県の自然、田舎暮らしがいいなって感じています。
今でも、近所の方が自分の所で採れた野菜を玄関に置いてくださる付き合いに温もりを感じますし、久しぶりに戻って眺める琵琶湖の姿に以前は感じなかった「ほっと」している自分に気がつきます。


2011年1月~放送の大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」をきっかけに滋賀県の良さをより多くの人に知ってもらいたいですね。


今回は、NHKアナウンサー 橋本 奈穂子さんにお話を伺いました。(2010年12月) 

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