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広報誌「滋賀プラスワン」2011年3・4月号掲載

パレットしが

ラテアート世界チャンピオン バリスタ(クラブハリエ日牢禮カフェ)村山春奈さん

エスプレッソに泡立てたミルクを注ぎ、 揺らし方やその強弱で絵を浮かび上がらせます。
きめ細かくつややかな泡がおいしさの証拠。

むらやま はるなさん

1985年生まれ。東近江市在住。クラブハリエ入社後、2006年よりバリスタとしての経験を積む。「ジャパン ラテアート チャンピオンシップ2010」で国内1位となり世界大会出場権を獲得。6月に開催された「SCAE ワールド ラテアート チャンピオンシップ2010」で優勝し、世界チャンピオンとなる。

おいしくて美しいコーヒーで 多くの人をおもてなししたい

昨年6月にロンドンで開催された「SCAE ワールド ラテアート チャンピオンシップ2010」で、日本人初のラテアート世界一に輝いた村山春奈さん。滋賀県に生まれ、近江八幡市のカフェで働く村山さんに、大会を通じて感じたことや地元への思いなどを伺いました。
 

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近江八幡の風景で日本の美を表現

バリスタは、豆の煎り方やひき方、淹れ方を研究しておいしさを引き出すコーヒーの職人です。5年前にバリスタになったとき、カプチーノなどの表面に絵や模様を描くラテアートを知り、お客様に提供するために挑戦するようになりました。

近年、味だけでなく見た目などコーヒーの楽しみ方も多様化し、日本でもラテアートが広まりました。2009年からは「ジャパン ラテアート チャンピオンシップ」が開催され、私も毎日仕事のあとに練習を重ねて出場しました。そして昨年2月の日本大会で優勝し、日本代表として出場した世界大会でもお陰様で優勝することができました。

世界大会では、オリジナルコーヒーと、カプチーノやマキアートなどの合計3種類で審査されます。デザインの芸術性はもちろん、味やバリスタとしての所作、衛生管理も審査の対象です。

「SCAE ワールド ラテアート チャンピオンシップ2010」のために 村山さんがデザインしたオリジナルドリンク「枝垂れ柳と桜」。

私がデザインしたオリジナルコーヒーは「枝垂れ柳と桜」。普段働いているカフェの近く、八幡堀の春の風景を描いて日本らしさを表現し、絵がより引き立つように信楽焼の茶器を使いました。長年滋賀で暮らしていると、ふるさとの良さにじっくり目を向ける機会はなかなかありませんが、今回、なじみ深い風景や特産品を用いたことも評価につながったのではとうれしく、地元への愛着がますます強くなりました。

ラテアートを広めてバリスタの魅力を伝えたい

大会後は全国のマスコミの方から取材が相次ぎ、その内容をご覧になった観光客や普段カフェにはなじみがないようなお年寄りの方まで、さまざまな方がラテアートを楽しみに来てくださっています。滋賀という地やコーヒーに興味を持っていただくきっかけのひとつになったとしたらうれしいです。

また、ラテアートを広めることで、バリスタという仕事に夢を持つ人が増えることを願っています。そのために日々腕を磨き、一杯一杯心を込めて「おいしくて美しいコーヒー」を淹れ、おもてなししたいと思います。

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