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広報誌「滋賀プラスワン」2013年3・4月号掲載

湖(こ)の人タイムス

モデル・女優 高橋メアリージュンさん

たかはし めありーじゅんさん

1987年、日本人の父とフィリピン人の母のもと大津市に生まれる。小学校時代は、比叡平スポーツ少年団に所属しバレーボールに打ち込む。2003年、音楽事務所が主催する「横浜・湘南オーディション」でグランプリを獲得。その後約8年間、雑誌『CanCam』の専属モデルを務める。女優活動もスタートし、NHKの連続テレビ小説「純と愛」にマリヤ役で出演中。

滋賀の大らかさが大好き。勇気をもらい成長したい。

人気雑誌の専属モデルを経て、NHKの連続テレビ小説「純と愛」でドラマ初出演。女優としての一歩を踏み出した高橋さんに、滋賀の思い出や家族についてお聞きしました。

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比叡山で遊び、バレーボールに熱中

比叡山の麓の、自然がいっぱいのところで生まれ育ったので、子どもの頃は森で基地を造ったり、お花の蜜を吸ったりザリガニをつかまえたり、きょうだい四人で遊び回っていました。休日には家族で「希望が丘」(滋賀県希望が丘文化公園)のアスレチックにもよく行きました。体を動かすことや自分を試すことが大好きだったんです。琵琶湖の花火大会も楽しみな行事で、一昨年久しぶりに間近で見たら、感動のあまり一発目から泣いてしまいました。

小学2年生から地元のスポーツ少年団で、バレーボールに打ち込みました。県大会の決勝に出るような強いチームでしたから、練習はとにかく厳しい。寒い冬も、アザができても、みんな必死で練習し、そのおかげで根性がついて、今の仕事にも役立っています。一緒に頑張った仲間との絆も特別深いんです。

故郷の応援を胸に、新たな夢へ

小さい頃から歌とダンスが好きで、15歳の時、音楽事務所のオーディションに合格し、続けて雑誌のモデルにも選ばれたことから、芸能界の仕事を始めました。音楽事務所の最終選考は横浜だったので、親に旅費のことで負担をかけたくなくて、当日まであきらめかけていたんです。でも、父が「せっかくのチャンスだから」と言って、滋賀から家族みんなで車に乗って送ってくれました。

そんな大好きな家族の話をする私に、脚本家の方が興味を持ってくださったことがきっかけになり、NHK「純と愛」の出演が決まりました。地元の人たちも喜んで応援してくれています。滋賀の人たちはみんな大らかで、今も変わらずに接してくれるところが本当にうれしいんです。

今回、女優として踏み出すチャンスをいただいたので、滋賀の方々・スタッフの方々にも喜んでいただけるように成長し、また別の場でも活躍できたらと思います。好きな歌の一節に、壁は高ければ高いほど、登ったとき気持ちがいい、という意味の詞があるのですが、滋賀で夢を持っている方にも、その思いをお伝えしたいですね。

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