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淡海の人
このコーナーでは首都圏でご活躍中の滋賀県ゆかりの人、滋賀県出身有名人にインタビューしています。

株式会社リクルートエグゼクティブエージェント エグゼクティブコンサルタント 森本 千賀子さん

森本 千賀子さん

もりもと ちかこさん

  • 滋賀県高島市マキノ町出身
  • 県立高島高等学校卒業
  • 獨協大学外国語学部英語学科卒
  • 1993年 リクルート人材センター(現リクルートキャリア)入社
  • 現在 株式会社リクルートエグゼクティブエージェント/エグゼクティブコンサルタント

人材戦略コンサルティング、採用支援サポート全般を手掛ける。入社1年目にして営業成績1位、全社MVPを受賞以来、常にトップを走り続けるスーパー営業ウーマン。

一方で、家族との時間を大事にする「妻」「母」の顔も持ち、「ビジネスパーソン」としての充実も含め”トライアングルハッピー”を目指す。現在、9歳と4歳の2男の母。

私の原点、滋賀

私は、高島郡(現高島市)マキノ町の出身です。高島郡の中でも山深い今にして思うと素晴らしい自然豊かな環境の中で育ちました。

小学校は徒歩で、中学校は自転車で一時間弱の道のりを通学していました。雨の日も風の日もですが、さすがに冬は雪深いため寄宿舎に入っていたのも今では良い思い出の1ページとなっています。こうした厳しい登下校や中学生で親元を離れるような生活の中で、心身ともに鍛えられ、感性が磨かれたのではないかと思います。高校生までマキノで過ごしたのですが、そこでの暮らしが大切な思い出でもあり、今の私の原点となっています。

上京、仕事との出会い

田舎に生まれ育った反動なのか、小さい頃から都会にあこがれていましたので、東京の大学に進学しました。また、英語が得意だったこともあり、専攻は英語学科にしました。大学入学当初は海外で仕事をすることを本気で考えていました。英語が同級生と比べて必ずしも出来るわけではないことはのちのち分かるのですが・・・。また、学生時代、たまたまアルバイトで多くの企業経営者の方とお話しする機会に恵まれたのですが、生来の物怖じしない性格もあるのでしょうか、意外にもいわゆる財界人と言われる人たちと上手く会話が出来ること、そして話していて楽しいことに気がつきました。そんな訳で次第に経済や経営といったビジネスの世界に興味を抱くようになりました。

そして就職を考える時期を迎えました。

当時は男女雇用機会均等法が施行され、総合職にも少しづつ女性が増えだした頃でした。仕事をするなら男女が対等に評価される仕事をしたいと思っていましたので、結果が見えやすい第一線の営業をやりたいと考えるようになっていました。就職に際し、基準にしたのは3点です。

まず、将来、成長しそうな業界、会社を選ぶこと。とは言え、私が大学で専攻していたのは英語学科。さすがに見当がつきませんでしたので、幅広く色んな会社を相手に出来る仕事を選ぶこと。

次に、私の父親は小さな会社を経営していましたが、いつも「いい人はいないかな」と人材を探している姿を間近でみていました。日本は殆どが中小企業ですので、父親のように人材確保に苦労している会社が多いのではないか。これがビジネスチャンスになるのではと思ったこと。

それと、企業の経営者、社長と呼ばれる人と直接仕事がしたいというのがありました。それは、学生時代の経験から一流の企業人と付き合うことは、得るものも大きいと感じたからです。人脈にしても、見識もそうです。そうした人を味方に付けたいと。
そして行き着いたのが今の会社、仕事だったんです。

人と企業をつなぐ仕事

人と企業をマッチングする仕事をしています。自分の能力・経験を他の企業で活かしたい人と、人材を求めている企業とをつなぐ仕事です。

気がつけば20年もこの仕事をしています。

この仕事を始めた当時、「終身雇用」の考え方が一般的で転職というとネガティブなイメージで捉えられがちでしたが、今では当たり前の時代です。業種も多種多様でニーズは確実に拡大してきていますので、当社の従業員は20年で10倍に膨れあがりました。仕事の中味は基本的に昔も今も変わりませんが、今は役員や社長後継者といった経営層の人材紹介が中心です。

時代が様変わりする中で、この業界で20年も続けていること、それも現場が好きで未だに一介のコンサルタントとして仕事を続けていることが珍しいのか、最近ではマスコミにも取り上げて頂くようになりました。

一人三役

共働きの両親を見ていたので、結婚しても、子どもが出来ても仕事をするのが当たり前だと思っていました。仕事を続けるためにどうすべきか、ということを考えながら過ごしてきました。

とはいえ一人三役『仕事人・母親・妻』をこなすのは物理的に大変です。

夫は出張族で、平日は母子家庭状態ですので、仕事も家庭も育児もとなると時間が足りません。

そこで、自分にしか出来ないこと以外は他人の手を借りることにしました。

家事代行サービス、ベビーシッターなどです。その代わり、必ず子供と一緒に寝る、週に3回くらいは一緒に晩ご飯を食べる、学校行事には必ず参加する、などここぞ!というポイントだけは外さないようにしています。

あとは、生活リズムを少し変えて、朝型にしました。残業をしない代わりに、朝3時に起きて家事をこなしてから、レポートや企画書を書いたりしています。

故郷のことを知る機会を

滋賀の魅力をもっともっと県外にアピールするべきだと思っています。そのためには、どういう良さ、どういうコンテンツが滋賀県にあるのか、を滋賀に住む人や出身の人がきちんと理解していなければいけません。

小学生や中学生のときに自分たちの故郷「滋賀」のことをもっと勉強すべきではないでしょうか。みんな滋賀県のことを意外に知らないですよ。

学校で故郷のことを学ぶ時間をちゃんと確保すれば、将来、出身者が一番の宣伝マンになると思います。

故郷を離れても、きちんと自分の言葉で滋賀を語れる、PRできるようにする、そのために故郷のことを知る機会をもっと作る、という事が大事ではないでしょうか。

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