新技術救急絆の開発 東洋化学株式会社

事業概要

  • 絆創膏の傷当部はガーゼタイプであったが、早く、きれいに痛み無く治す機能を持つ膏体として天然多糖体のゲルを研究し、水を吸収しても溶けずゲル化する湿潤型膏体を開発
分野、期間、段階
技術分野 健康福祉
研究開発期間 平成19年~平成21年
事業化段階 商品化段階

利用した制度

制度リスト
滋賀の新しい産業づくりチャレンジ計画の認定
滋賀県中小企業新技術開発プロジェクト補助金
滋賀の新しい産業づくり促進資金
滋賀県市場化ステージ支援事業補助金

技術開発の成果

開発に至った経緯(背景)

従来「傷は乾かして、かさぶたをつくって治す」という考え方で、救急絆創膏もこれをサポートする為のものであった。しかし、数年前から「湿潤な環境にすることで傷を早くきれいに痛みを少なく治す」という湿潤療法の考え方が、一般消費者にも少しずつ広まってきていたことから、当時、製品開発に注力していた当社は、この「湿潤療法に基づく新型絆創膏開発」を正式にテーマとして、開発をスタートさせた。

開発した技術・製品

これまでの救急絆創膏は、キズを覆って保護することが目的で、パッドに求められる機能としては、血液や体液をよく吸収してキズを乾かすことであった。しかし、当社はキズから出る血液や体液を利用して良好な湿潤環境をつくることで、痛みも少なく、キズを早く治す湿潤療法という新しい考え方を取り入れた製品開発に取り組んでいる。その成果として(1)ハイドロコロイド膏体の自社開発、(2)業界初の天然ゲルパッドなどの技術を開発し、絆創膏の新しい可能性を広げている。

ハイドロヘルプ外観
図1ハイドロヘルプの構造

開発の内容

この事業により、湿潤療法を実現するための膏体技術の開発を行い、高分子多糖類のゲルを不織布表面にコーティングして皮膜化する業界初の「天然ゲルパッド」(図1及び図2)を生み出した。また、海外メーカー製品が主流であったハイドロコロイド膏体の自社開発に取り組み、既存の他社OTC向け製品と比較しても、創傷面の2次損傷の少ない独自の膏体(図3)を開発した。これら湿潤療法に基づく膏体技術を身につけ、救急絆創膏の新しい可能性を追求する。

天然ゲルパッドの電子顕微鏡写真 ウレタンテープ レーヨン繊維 ゲルが繊維に浸透 ゲル層
図2天然ゲルパッドの電顕写真
樹脂の中に吸水性粉末が分散している(ハイドロコロイド)
図3ハイドロコロイドの模式図

事業化への取組

親水性多糖体ゲルを応用したハイドロヘルプは、平成21年3月より発売を開始し、現在マツモトキヨシ、スギ薬局、ツルハドラッグ等の主要ドラッグストア及び全国薬局、薬店で販売されるようになった。一方、ハイドロコロイドは、ある製薬企業向けに製品化を進めており、2010年10月発売を目指して取り組んでいる(一般医療機器)。

経営者(担当者)からのコメント

当社は創業以来「人々の健康と快適な暮らし」を支えることを変らぬ企業コンセプトとして、確かな品質の救急絆創膏をお届けしています。薬事法に定められた医療機器GMPに適合しISO9001及びISO13485の認証を取得するとともに、研究開発に注力するため、技術開発部を設置して医療関連製品をはじめ、幅広い領域を視野に置きながら、製品開発を推し進めています。今後も飛躍を目指して、たゆまぬ努力を続けてまいります。

企業情報
代表者 岡幸一
資本金 1,000万円
従業員数 65名
設立 昭和49年6月
本社 滋賀県蒲生郡日野町寺尻1008
主な事業 1.救急絆創膏の製造販売 2.化粧品、医薬部外品の製造販売 3.その他関連商品の販売
TEL 077-559-2102
FAX 077-559-2103
ホームページ http://www.toyokagaku.com

お問い合わせ

滋賀県商工観光労働部モノづくり振興課 
電話番号:077-528-3791
FAX番号:077-528-4876
メールアドレス:fd00@pref.shiga.lg.jp
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