大豆作における雑草塗布処理技術の開発株式会社サンエー

事業概要

  • 泡状に形成された微量の除草剤を雑草の葉や茎の一部に塗布することで薬液が根に移行し、対象雑草のみを枯死させるハンディータイプの塗布器を開発
  • 個体単位に微量の薬剤を塗布するため、作物や樹木に安全で環境に優しく安心して使える省力的な雑草対策が可能
分野、期間、段階
技術分野 環境
研究開発期間 平成21年7月~
事業化段階 試作段階

利用した制度

制度リスト
滋賀の新しい産業づくりチャレンジ計画の認定
滋賀県中小企業新技術開発プロジェクト補助金
滋賀の新しい産業づくり促進資金
滋賀県市場化ステージ支援事業補助金

技術開発の成果

開発に至った経緯(背景)

農作物の株間や庭木、垣根、芝生内の雑草の駆除は除草剤を散布することができず、手作業で除去するため、多くの時間と労力を必要とした。そのため適期に充分な雑草の除去作業ができず、農作物においては雑草の繁茂による生育不良や品質低下を招き、減収の大きな要因となっている。さらに圃場のシードバンク化により年々雑草の多種化や高密度化が進んでいる。花木や芝地の雑草放置は概観が悪く積年の悩みとなっていた。

開発した技術・製品

ワニ口の開閉運動により発泡装置を動作させ浸透移行性の農薬(除草剤)の泡を形成し、雑草の葉や茎の一部に塗布する装置を開発。塗布した薬液は葉、茎、根へと順次移行して雑草のみを枯死させる。

【特徴】

  • ワニ口の開閉運動のみで農薬を発泡。
    ラチェット機構を介して、ピストンを作動させ薬液を吐出し、リンク機構によりジャバラを伸縮させてふいごの働きで発泡させる。
  •  ワニ口で雑草の葉を挟むと同時に薬液を塗布する。
  • 2倍希釈した農薬を使用。1回当たり0.1ccと微量
  • 個体単位に微量の薬剤を塗布するため、作物や樹木に安全で、環境に優しく、安心して使える省力的な雑草対策。
塗布実験の様子

開発の内容

上下ワニ口の開閉動作により小型ピストンを作動させ、その先端にジャバラ型のふいごを設けて発泡させ、片手で作業ができるハンディータイプの人力式小型器具の形状を検討し試作を行った。
宮城、茨城、滋賀、福岡各県で冷暖地のそれぞれの雑草種にたいして塗布の量、時期、部位の効果試験を行い、また近接する有用作物への被爆の影響を調査した。微量の農薬を泡状に塗布すると、風による被爆の可能性を最小限にとどめることができた。

塗布装置の模式図

事業化への取り組み

大豆畑において塗布による薬剤使用は新しい農薬処理方法としての登録が必要なため、(財)日本植物調節剤研究協会の適用性試験を申請し、平成21年度に全国3箇所の現地圃場試験を受け、実用性ありとの中間評価を受けた。さらに今秋2回目の試験を受け、来春(平成23年)に最終評価を得て、即時登録申請を行う予定。

経営者(担当者)からのコメント

大豆など農作物の株間、植木や垣根、芝生の中など除草剤が散布できないところの雑草の一部に、微量の薬液を泡状に塗布することで、雑草の根まで枯死させることができます。
1リットルのボトルと片手で操作する塗布部は軽量コンパクトで、500ccの薬液と同量の水をボトルに入れるだけ、いつでも、どこでも、誰でも手軽に利用でき、1リットルで1万本の雑草に塗布することができ、経済的で安全と安心の雑草対策です。

企業情報
代表者 大塚庄吾
資本金 2,300万円
従業員数 7名
設立 昭和44年10月
本社 滋賀県草津市新浜町431番地3
主な事業 1.ソ菜園芸用機材の開発、製造、販売 2.畑作の土壌処理、除草剤散布、病害虫防除体系の開発、製造、販売
TEL 077-569-0333
FAX 077-569-0336
ホームページ http://www.san-eh.co.jp

お問い合わせ

滋賀県商工観光労働部モノづくり振興課 
電話番号:077-528-3791
FAX番号:077-528-4876
メールアドレス:fd00@pref.shiga.lg.jp
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