超短納期に対応した高精度金型製造に係る技術開発近畿精工株式会社

事業概要

  • 放電加工用プログラムの自動出力システム(放電CAM )を開発
  • グラファイト電極による微細加工技術の確立
  • 従来30日かかっていた金型製作を20日に大幅に短縮
分野、期間、段階
技術分野 IT
研究開発期間 平成20年4月~
事業化段階 研究開発段階

利用した制度

制度リスト
滋賀の新しい産業づくりチャレンジ計画の認定
滋賀県中小企業新技術開発プロジェクト補助金
滋賀の新しい産業づくり促進資金
滋賀県市場化ステージ支援事業補助金

技術開発の成果

開発に至った経緯(背景)

国内で金型を製作するにあたり、ユーザーニーズである短納期を如何に実現するかということが、最重要課題になっている。なかでも複雑・微細加工の多い携帯電話の金型は他の金型に比べ、生産効率の高いエンドミル加工が多用できず、生産効率の低い放電加工への依存度が高くなっており、これが短納期化を阻害する要因になっている。そこで納期短縮を可能にするため、放電加工のプロセスを抜本的に変革する新しい放電加工システムの開発を目指した。

開発した技術・製品

金型加工において、生産効率が低いとされる放電加工を使用するため、放電CAMを自社開発した。これにより加工ミスの起きやすい放電加工の信頼性が大幅に向上した。またグラファイトの切削加工技術と複雑・微細形状への適用技術を確立した。

【特徴】

  1. 自社開発した放電CAMにより、放電加工用プログラムを自動出力

  2. IDチップによる工程管理、自動加工・計測により、生産効率を向上

  3. 放電加工電極を従来の銅に代えてグラファイトを使用

    切削速度の向上と一体電極の製作が可能となり大幅に工数を低減

    銅電極では困難な幅100μm以下、アスペクト比70以上の加工を実現

  4. 従来30日かかっていた金型製作を20日に大幅に短縮

放電加工システムの概念図

開発の内容

放電加工自体の信頼性を高めることと同時に、機械の稼働率を上げるために放電CAMを自社開発した。またグラファイトの脆さと工具の摩耗を克服する切削条件の確立と、グラファイト電極を用いた低消耗・安定加工のための放電加工条件を見出すことにより、従来は苦手とされてきた複雑・微細形状へのグラファイト電極の使用を目標に開発を進めた。そして一体化電極のモデリング手法を確立することで電極数量の削減を実現した。

グラファイト電極
金型の外観

事業化への取組

加工テスト用の金型モデルを使用して、今回開発した放電加工システムの評価試験を行ったところ、実用に値する結果が得られた。そこで実際に加工に使用してシステムのデバッグと機能向上を進めている。また将来的には外販することも念頭において、工場見学企業や放電加工機メーカーなどにアピールしている。

経営者(担当者)からのコメント

生産効率の悪い放電加工を省いて、エンドミルによる直彫り加工により短納期を実現することが、現在の金型業界のトレンドになっています。しかし当社ではあえて放電加工を多用し、エンドミル加工では実現困難な高品位な金型を製作することにより、他社との差別化を狙っています。今後は新開発した放電加工システムの機能を充実させて、それを実現する計画です。

企業情報
代表者 畑澤 康弘
資本金 2,900万円
従業員数 25名
設立 昭和48年3月
本社 滋賀県長浜市西上坂町275番地
主な事業 1.精密プラスチック金型設計・製作 2.高精度、微細切削加工
TEL 0749-63-3596
FAX 0749-62-2641
ホームページ http://www.kinki-seiko.net

お問い合わせ

滋賀県商工観光労働部モノづくり振興課 
電話番号:077-528-3791
FAX番号:077-528-4876
メールアドレス:fd00@pref.shiga.lg.jp
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