当協議会では参加機関相互の連携を深め、相談実務のスキルアップを図るため、合同の研修の機会を設けています。
今回の講座では、家族や恋人など親密な関係性の中で起こるDV被害等の相談対応に役立てるため、最近注目されるようになった「デートDV」をテーマに、DVが起こる背景やその予防法などについて学びました。
まず、「母子生活支援施設の現場から」と題して、DV被害等さまざまな事情を抱える母子家庭の一時保護ならびに自立に向けた各種支援を行っておられる母子生活支援施設「コーポのぞみ」母子支援員の村田芳子さんから、施設が行っておられるさまざまな支援についてご紹介いただきました。
続いて、立命館大学産業社会学部准教授で思春期保健相談士でもある斎藤真緒先生から、「デートDV~加害者にも被害者にもならないために~」をテーマに、DVが起こる社会的背景やDVの種類、恋愛とスマートフォンの関係などデートDVをめぐる問題、デートDVのしくみや予防の課題などについて講義いただきました。
SNSの普及に伴い、支援者(大人)が後追いになっている現実についてのお話や、高校生のデートDVの事例を扱ったDVDの鑑賞、恋愛の良いところ、しんどいところについてグループで話し合うワークショップなども交え、興味深く学ぶことができました。