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じんけん通信

「わからない」だから「かわらない」そんなあなたの人権意識

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1月号の内容

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平成28年(2016年)1月(第93号)

皆さんは「多文化共生社会」と聞いてどのようなイメージを思い浮かべますか。
県内には、約2万5千人の外国人の方が暮らしています。

外国人と一言でいっても、ブラジル、韓国・朝鮮、中国・台湾、フィリピン、ペルー、ベトナム…と様々な国にルーツがある方がおられます。

国籍や民族などが異なれば言葉や価値観など様々な違いもあるでしょう。でも、同じ地域に暮らす住民同士、日本人も外国人も、互いの文化的ちがいを認め合い、地域社会の構成員として共に生きていく社会であれば、誰にとっても暮らしやすい社会が実現できるのではないでしょうか。

今回のじんけん通信は、地域での取組事例のひとつとして、1月17日の「防災とボランティアの日」、1月15日~1月21日の「防災とボランティア週間」にちなみ、地域の安全・安心のために活動されている草津市機能別消防団員の皆さん(外国人留学生)にお話を伺いました。

特集 共に進めよう!安全・安心なまちづくり

機能別消防団メンバー

取材にご協力いただいた草津市機能別消防団員の皆さん(左から順に)

・フーン(Phuong)さん出身国:ベトナム 言語:ベトナム語・英語・日本語

・テイギョウトウ(鄭 暁彤)さん出身国:中国 言語:中国語・英語・日本語

・リュウハト(劉 鴿)さん出身国:中国 言語:中国語・英語・日本語

・チョウキョウソ(趙 キョウ楚)さん出身国:中国 言語:中国語・英語・日本語

・オウ キ(王 驥)さん 出身国:中国 言語:中国語・英語・日本語

異文化フェスティバルプログラム

取材をした12月1日は、立命館大学びわこ・くさつキャンパスにて開催された「異文化フェスティバル」で機能別消防団員の活動を発表されるということでしたので、その様子も取材しました。

草津市機能別消防団員について紹介しました。日本語と英語で説明しました。 団員一人ひとりが自己紹介、意気込みも語りました。

機能別消防団紹介

心臓マッサージは万国共通!ということで、心臓マッサージの訓練を来場者と一緒に実施しました。

心臓マッサージのポイントは「リズム」。子どもも大人も、様々な国の方と一緒に、「ドラえもんのうた」に合わせて、心臓マッサージのリズムを刻みました。 ドラえもんは、中国でも大人気ということです!

心臓マッサージ

◇機能別消防団員になったきっかけ機能別消防団員の話を聞いて「意義のある活動だ」と思いました。

<フーンさん>日本が災害の多い国だということは以前から知っていたので興味はありましたが、街中で「消防」というマークを見ても意味がわからず、地震などの際に具体的にどのように行動すればよいかわかりませんでした。そこで、消防について自分自身で体験し、詳しく知りたいと思い参加ました。

<オウさん>外国の人のために消防団を組織するということを聞いて、日本人の「思いやり」の心を感じました。この活動に意義があると思いました。

<チョウさん>日本は、災害に対する意識が高く、世界でも安全な国として知られています。その日本で、消防の知識を学び自国の人に伝えたいと思い、参加を決意しました。

<テイさん>機能別消防団員の話を聞いたとき、この活動は意義があると思いました。災害が起こってしまったときに、自分ができることをして人を助けられたらと思い、参加しました。

<リュウさん>中学生の時、四川大震災を経験しました。通っていた中学校にも影響がありました。あのような災害があったときに、自分の周りにいる外国人の留学生を助けたいと思い参加しました。

◇機能別消防団員としての活動について
自国では経験することのなかった防災訓練。地域の人と学ぶことができ、自信になった。

インタビュー

< フーンさん>
消防について学ぶ機会はベトナムでもありましたが、訓練するなど、体験したことがなかったのでなかなか身に付きませんでした。今回、消防団の訓練やイベントへ参加したことで、消防のことがよくわかり、災害が起こっても、すぐに行動に移せる自信がついてきました。

<オウさん>
私が住んでいる地域(中国の)では、防災訓練はありませんでしたので、地域での防災イベントが多いことに驚いています。また、どのイベントも「外国人だから」という差別などはなく、地域の一員として参加できていて、嬉しいです。
<チョウさん>
やはり、オウさんと同じでイベントが多いことに驚いています。先日は、消防機材やAEDの使い方を学び、とても勉強になりました。実際に機材に触れ体験することで、どれぐらいの体力が必要なのかがわかりました。中国では本で読んだことはあっても、体験することはありませんでした。機材に触れるのは、専門家だけで、ボランティアが触れることはありません。
<テイさん>
地震を経験したことがなく、防災について勉強をしたこともありませんでしたので、消防団の活動やイベントでの学びはとても感動しました。
<リュウさん>
中国では防災知識を学ぶ機会が少なく、意識も低いので、機能別消防団員になり、消防意識や技能を身につけることができたのは、とてもよかったです。

◇機能別消防団員としての抱負
もっと知識を身につけ、伝えていきたい。

インタビュー2

<フーンさん>
もっと訓練して、さらに知識を高めていきたいです。そして、学んだことをベトナムの友達に伝えていきたいと思っています。
<オウさん>
イベント等での交流を通じてお互いの理解を深め、日本と中国の架け橋となりたいです。そして、中国にいる家族や友達に日本で経験した「温かい社会」について伝えていきたいです。
<チョウさん>
まず、ちゃんと訓練して日本の災害の知識や防災意識を身につけ、自分の国の人たちにも伝えていけるようにがんばりたいです。
<テイさん>
まずは自分自身が知識を身につけて、周りの人に勉強してもらえるよう、伝えていきたいです。私たちの活動を見てもらって、楽しそう、やってみたいな、と思ってもらえたら嬉しいです。
<リュウさん>
機能別消防団員は、「言葉で伝える」という仕事が主になりますので、まずは外国語をしっかり勉強していきたいです。今の立命館大学の留学生は日本語がわからない人が多いので、消防の知識も身につけながら、それを母語で伝えられるようにしたいです。

◇メッセージ(一部の方にそれぞれの出身国の言語でもお答えいただきました。)

防災の知識をもっと身につけてほしい。
災害時は、言葉が話せなくても、ジェスチャーや簡単な英語で導いてほしい

<フーンさん>
日本はやはり災害が多い国なので、外国人に限らず、一人ひとりが消防の知識を持つようにした方がいいと思います。

<オウさん>
地域の人と一緒にできたという経験はとてもよかったです。草津は、第二のふるさとのように感じていますので、少しでも地域に貢献できるようがんばりたいです。
災害が起きた時には、「フォロミー!(Followme!)」(私に付いてきて!)など簡単な英語で安全な場所まで案内してあげてほしいです。

おうさんメッセージ母国語

<チョウさん>
新聞やテレビで防災に関する情報を収集するなど普段から知識を身に付けておくことが大切だと思います。また、災害時に、消防団が近くにいれば頼ってほしいです。私の国では災害は少ないですが、中国の人も常に災害への意識を持っておくことが大切だと思います。防災意識を高め、安全なまちづくりを進めることは、日本も中国も同じだと思います。

ちょうさんメッセージ母国語

<テイさん>災害時は、冷静に対処することが大切です。普段から訓練をしていれば、行動できると思うので、是非、私たちが行っている防災のイベントやお住まいの地域のイベントに参加してほしいです。また、言葉が通じない人が困っていたら、行動(ジェスチャー)で伝えてもらえるとよいと思います。

<リュウさん>防災の知識を身につけることが大切だと思います。
そして、災害が起こった際には、簡単で分かりやすい言葉で伝えるとよいと思います。

りゅうさんメッセージ母国語

☆プラスインタビュー!留学生から見た日本って??☆
機能別消防団員としての活動だけでなく、日本に来て、気づいたことや驚いたことについてもお聞きしました。

環境の良さにびっくり!
言葉がわからなくても大丈夫!もっと気軽に話しかけてもらえると嬉しいです。

<フーンさん>

日本は全てが素晴らしいです。ただ一つ驚いたのが、アパートやマンションで、隣に住んでいる人が誰なのかがわからないところです。ベトナムでは、近所の人が誰かわからないということはなかったので驚きました。近隣の人ともっとオープンに交流できればいいのではないでしょうか。

<オウさん>

中国と日本では、国が違うので、違うところがたくさんあると思っていましたが、食べ物や文化など似ているところがたくさんあって驚きました。つながっているなぁと感じます。

<チョウさん>

環境がとても良いことに驚きました。また、日本人はあまり喧嘩しない文化があるな、と感じています。自分が一歩下がって、「一緒にやろう」「一つの目標に向かって協力してやろう」という姿勢はとても良いと思います。フーンさんが話されていたように、近いけどあまり知らないという問題はあるかもしれませんが、自分から勇気を出して一歩踏み出せば、さらにいいのではないかと思います。

<テイさん>

「外国の人と交流したい」と思っていても、「言葉がわからないから、どうしよう」と迷ってしまう人もいると思います。でも気にせずに、是非気軽に声をかけてほしいです。言葉がわからなくて不安に思うのは、留学生も同じなので、話しかけてもらえると嬉しいです。

<リュウさん>

びっくりしたのは、日本の街のきれいさです。街の中に、ごみ箱がない、というのが驚きました。中国には、ごみ箱がたくさんあります。「自分のごみは持ち帰る」という、習慣が違うのだなぁと思いました。

☆草津市危機管理課 担当の方からのひとこと☆

インタビュー2

草津市には、約2,000人の外国人の方がいます。大規模災害発生時には、外国人の方も避難所の担当者も言葉の壁により混乱することが予想されます。そこで、災害時に通訳等として能力を発揮していただくべく、9名の外国人の方を機能別消防団員として任命しました。この取組は、県内では初となりますし、国内でも極めて例が少ないものと考えています。

今年の9月1日に任命してから、様々な地域の防災イベントや訓練に参加していただいています。団員には勉学や仕事など本業をおろそかにせず、楽しみながら消防団の仕事を続けてほしいと思っています。そして、楽しそうにがんばっている姿をたくさんの人に見ていただいて、次の世代につないでほしいと思っています。

機能別消防団員の活動に興味のある方は、是非、危機管理課(077-561-2325)までお問い合わせください。

多言語防災ブック

外国人の方向けに多言語防災ハンドブックも作成しています!
詳細は、草津市ホームページをご覧ください。

人権カレンダー 1月

  • 15日~21日防災とボランティア週間
  • 17日防災とボランティアの日
  • 平成7年(1995年)1月17日に阪神・淡路大震災が発生しました。この震災を契機として、広く国民が災害時におけるボランティア活動および自主的な防災活動への認識を深めるとともに、災害への備えの充実強化を図ることを目的として「防災とボランティアの日」および「防災とボランティア週間」が設けられています。東日本大震災でも多くのボランティアが活躍しました。
  • 万一の際、お互いを支え合う気持ちや日ごろの訓練が多くの命を救うことにつながるのではないでしょうか。改めて、地域の防災活動や自らできる災害への備えについて考えてみましょう。
  • 27日ホロコースト犠牲者を想起する国際デー
  • ホロコーストとは第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによって行われた国家的大量虐殺のことです。ユダヤ人のみならず、多くの少数民族、政治犯、異教徒、同性愛者がその犠牲となりました。
  • 平成17年(2005年)、国連総会は昭和20年(1945年)にナチス・ドイツのアウシュヴィッツ強制収容所が解放された1月27日を「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」と定めました。国連総会はこの決議の中で、その程度に関わらず、歴史的事実であるホロコーストの存在を否定する意見を拒絶しました。そしてホロコーストが行われた強制収容所などの歴史的遺産の保全に取り組む各国政府を賞賛しました。
  • 31日世界ハンセン病の日
  • 昭和29年(1954年)、フランスの社会運動家、ラウル・フォレローさんが提唱。毎年1月の最終日曜日を「世界ハンセン病の日」としている。この日には、世界各地でハンセン病に関するさまざまな啓発活動が行われます。

ジンケンダーのちょっと一言

ジンケンダー

今年も、みんなの人権をまもるのだー

言葉が分からなくても、簡単な単語や身振り手振りでもコミュニケーションをとることもできるんだ。
こうした経緯を、家族や友達など、身近な人に話してみることで理解の輪が広がるんじゃないかなぁ~

☆お知らせ☆
滋賀県人権施策推進計画(案)に対する意見・情報の募集しているのだー!

■募集期間

平成28年(2016年)1月22日(金曜日)までで、募集は終了しました。

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お問い合わせ
滋賀県総合企画部人権施策推進課
電話番号:077-528-3533
FAX番号:077-528-4852
メールアドレス:cf00@pref.shiga.lg.jp
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