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じんけん通信(第70号)

「わからない」だから「かわらない」そんなあなたの人権意識

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2月号の内容

  1. 特集 スマートフォンを正しく使うために
  2. ジンケンダーのちょっと一言
  3. バックナンバー
じんけん通信タイトル

平成26年(2014年)2月(第70号)

特集 スマートフォンを正しく使うために~子どものために知っておきたい基礎知識~

スマートフォンイラスト

総務省の「平成24年通信利用動向調査(外部サイトへリンク)」によると、平成24年末現在のスマートフォン普及率は49.5%と、22年の9.7%、23年29.3%と比べると急速な普及傾向が表れています。またインターネットの利用についても、パソコンによる利用が減少したのに対し、スマートフォンによる利用が倍増しています。

このように私たちの生活に浸透しつつあるスマートフォンですが、もうすぐ入学・進学の季節を迎え、お子さんに初めてスマートフォンを持たせようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。「正直スマートフォンのことはよくわからない…でもうちの子はきっと大丈夫だろう」そう思っていると思わぬトラブルに巻き込まれてしまうケースがあります。

そこで今回はスマートフォンを買う前に保護者として知っておきたい基本的なことについて解説します。

フィルタリングやウィルス対策などを利用しましょう

スマートフォンでは電話やメール、インターネットの他に自分の好きなアプリをダウンロードして様々なサービスを利用することができます。しかし、インターネット上には、アダルトサイトや違法・有害な情報が載ったサイト、個人情報を不正に取得するアプリなど危険なものも存在するのです。

ワイヤレス通信

そういったものと子どもとの接触を防ぐためにはフィルタリングサービスを利用することが有効です。「青少年インターネット環境整備法(外部サイトへリンク)」では、18歳未満の青少年が利用する携帯電話については、原則としてフィルタリングの利用が条件となっており、各携帯電話から様々なフィルタリングサービスが提供されています。

しかし、無線LANを利用してインターネットに接続した場合には、携帯電話会社の提供する標準的なフィルタリングサービスでは対応できないことがあります。安全な利用のためには無線LANによる通信やアプリのダウンロード・起動を制限するアプリを入れる、別途無線LAN用のフィルタリングソフトを使うなどの配慮が必要です。

アプリのダウンロードにあたっても、スマートフォン本体の利用制限機能を使って個々のアプリのレイティング(年齢指定による利用の目安)に合わせ発達段階に合ったもののみ使えるようにする方法や、青少年にふさわしくないものをブロックするアプリ用のフィルタリングもあります。

◎各社のフィルタリングに関するページ

「不便だから」「仲間外れにされるから」といった子どもの言葉を鵜呑みにして安易に解除するのではなく、年齢や利用方法、目的に合わせて適切な制限を考える必要があります。

さらに、スマートフォンは「単なる電話」ではなく「小さなパソコンに電話機能がついたもの」という意識を持ち、ウィルス対策をはじめとするセキュリティ対策を必ずしましょう。

個人情報を守るためには

スマートフォンの特徴の一つにGPS (全地球測位システム)機能があります。地図などのサービスに欠かせない機能ですが、オンに設定してあると、カメラなどを使った場合にも常に位置情報(ジオタグ)が記録されています。その結果、ネット上で公開したペットの写真から、第3者に自宅の場所がわかってしまうなどといったことも考えられます。

写真1
画面例:一度確認してみてください
写真3
写真2

またネット上で仲良くなった同い年の女の子のに個人情報を教えたところ、実は子どもになりすました悪意のある大人だった…という場合や、何気ない毎日の投稿から複数の情報を組み合わせることで個人の属性や生活パターンが特定される場合などもあります。自分の身を守るためにもネット上で投稿する際には十分気を付けなればなりません。
例:「学校帰りに駅前の○○寄ろう」「もうすぐ塾。○○で時間潰そう」「○○なう」

SNSとの付き合い方~加害者にも被害者にもならないためには~

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは、インターネット上の交流を通して社会的ネットワークを構築するサービスのことで、ゲームをしたり日記にコメント書き込んだりと様々な機能があります。最近ではフェイスブックやツイッター、ラインなどをはじめとして様々なSNSのサイトやサービスがあります。色々な人とすぐにつながることのできる便利なツールですが、使い方を間違えると他人を傷つけたり自分の信用を失くすことになってしまいます。

ネット上でのやり取りは、慣れ親しんだ友達同士のものではないため、誤解を招きやすく、軽い気持ちで書き込んだ言葉でも相手を傷つけてしまうことがあります。普段よりもっと相手の気持ちを考えなければいけません。

例えば特定のグループや友達にだけ公開しているつもりで発言したり写真を掲載したはずが、設定を間違えていて全世界に公開されてしまいトラブルになったり、ちょっとした悪ふざけや冗談のつもりの投稿が思わぬ炎上(ネット上で非難等が集中すること)につながったりしてしまうのです。

facebook
facebookの公開範囲設定画面
スマホを使う男性
スマホを使う女性

最近ではネット上でのトラブルが現実世界での大きな事件に発展するケースも増えており、子ども同士のいじめにもSNSは使われています。仮想の世界であってもやり取りをしているのは生身の人間です。誹謗中傷するような書き込みや他人の個人情報を勝手に載せたりすることは許されることではありません。場合によっては「脅迫」や「名誉毀損罪」等で罪に問われる可能性もあります。(捜査により書きこんだ人を特定することが可能です)さらに著作権等の諸権利にも注意をする必要があります。

また、一度投稿された書き込みは際限なくコピーされ完全に消去することは難しいため、情報発信は責任をもって慎重に行わなければなりません。

◎各社の安全利用のページ

困ったときには

掲示板などに自分の人権が侵害されるような書き込みがされたり個人情報が書き込まれたりした場合には、プロバイダ(通信事業者)に削除依頼をすることができます。それぞれのサイトにある送信フォームや書面による依頼も可能です。

また、自分で行うことが困難な場合や応じてもらえない場合は、法務局でも対応することが可能な場合もありますので相談してみてください。

みんなの人権110番:0570-003-110(全国共通)

その他人権相談窓口

ルールを作り、親子でよく話し合いましょう

食事中

最近、いつでもどこでもスマートフォンが手放せず、長時間のインターネットやSNSの利用により実生活に悪影響が出る、いわゆる「ネット依存」と呼ばれる事例が一部で問題となっています。

総務省の「青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査」(外部サイトへリンク)によると、ネット依存的傾向が100点満点中40点以上の割合が高校生が60.0%と最も高く、スマートフォン所有者は、40点以上の割合が高くなり、50.5%となっています。

グラフ
グラフ2

また「自分はネット依存だと思う」と回答した人の割合は全体の28.0%と3割近くにのぼり、依存傾向が70点以上であるにも関わらず、「自分はネット依存だと思う」と回答しなかった人が70点以上の層の約4分の1存在するそうです。

安全で適正な利用を進めるためにも、スマートフォンを使い始める前に家庭でよく話合い、お互いに納得した上でルールを設定することが大切です。

例:夜○時以降は使わない、人を傷つける書き込みをしない、勝手にサイトに登録しない

参考に、利用者・産業界・教育関係者等により設立された安心ネットづくり促進協議会の「ケータイルールづくりナビ(外部サイトへリンク)」サイトを紹介しておきますので、お子様一人ひとりに合わせたルールを作ってみませんか。

また、何かトラブルがあったときに相談しやすいよう、子どもが使っているサイトや最近のインターネットに関するニュースなどについて大人が積極的に関心を持ち、日頃から話題にすることも有効です。

先ほど紹介したフィルタリングサービスやフィルタリングソフトの中には、決めた時間以外は緊急電話しか使用できなくするなど、スマホの利用時間を制限できるものもあります。また、フィルタリングソフトに「インターネットの利用状況の確認機能」があれば、利用しているサイトや検索単語から、早期にお子様の異変に気付くことも可能です。

県では、インターネット上での書き込みに関する啓発リーフレット「緊急ネット見守隊参上」を作成・配布しています。また法務省の作成した「あなたは大丈夫?インターネットと人権(外部サイトへリンク)」もあります。ぜひご覧ください。

ジンケンダーのちょっと一言

ジンケンダーJ

先月、性同一性障害で戸籍上の性別を男性に変更した人とその妻が第3者から精子の提供を受けてもうけた子どもについて、法律上の夫婦の子(嫡出子)として戸籍に記載されることになりました。

性同一性障害は、体の性と心の性が一致しない障害で、2004年にできた「性同一性障害特例法」により、性別適合手術を受ければ、戸籍上の性の変更や結婚も可能になっています。12年度末までに3903人が性別変更しているそうです。

制度含め社会の理解もだんだんと進んではいますが、まだまだ偏見もあるためカミングアウトできなかったり適切な支援が受けられず苦しんでいる人も多くいます。

一人ひとりの多様性を認め合ってみんなが自分らしく生きていける社会を作るのだー。

バックナンバー

編集・発行/滋賀県総合政策部人権施策推進課

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