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じんけん通信(第53号)

「わからない」だから「かわらない」そんなあなたの人権意識

「かわりたい」だから「わかりたい」へチェンジしませんか?

あなたの「わかりたい」を応援したい。人権施策推進課では、そんな思いで毎月「じんけん通信」を発行しています。ブラウザの「お気に入り」に入れていただければ感激です。

じんけん通信

平成24年(2012年)9月(第53号)

  • 9月は「同和問題啓発強調月間」です。
  • 県と市町では、県民のみなさんが同和問題についての正しい理解と認識を深め、県民一人ひとりが部落差別をはじめとするあらゆる差別の解消に向けて主体的に行動できるよう、啓発に取り組んでいます。
  • 今回は、同和問題をはじめ様々な人権問題に取り組んでおられる公益社団法人滋賀県宅地建物取引業協会の人権啓発推進特別委員会山本委員長にお話を伺いました。

特集 住宅と人権

Q:公益社団法人滋賀県宅地建物取引業協会の概要についてお聞かせください

山本さん

A:「滋賀県宅地建物取引業協会」は、宅地建物取引の適正な運営の確保と業界の健全な発展、消費者の権利擁護および増進、会員への指導・連絡を目的とした公益社団法人です。県内で約880社が会員となっています。
具体的には、宅地建物取引主任者資格試験の実施や各種研修の実施、会員名簿の作成、公共事業用地の代替地の斡旋、公益社団法人近畿地区不動産公正取引協議会の基準に基づく広告の審査などを行っています。消費者向けの無料相談も常時受け付けています。また社会貢献活動としては、「びわこ地球市民の森」での植樹活動に、会員・従業員・家族・知人の約140名の方にご参加いただいています。その他にも「子ども110番の店」の促進も行っていますし、今年は新たな試みとして、小学生を対象に理想のまちや大好きなまちを描いてもらう絵画コンクールを開催する予定です。
そして、人権啓発については人権啓発推進特別委員会を設置し、さまざまな活動をしています。

Q:人権啓発推進特別委員会が設置された経緯はどういったものですか。
A:今までは、「教育・研修委員会」の一分野として人権を扱ってきましたが、さらに力を入れて取り組んでいくことを目的に、この6月に独立した委員会として立ち上げました。委員長、副委員長2人、以下6人の組織です。

Q:具体的にはどういった取組をされていますか。
A:当協会の会員全員の人権意識の高揚を目標に研修・啓発に取り組んでいます。その際には、まず人権の基本理念を理解し、他者を思いやる心を持つこと、そして自ら積極的に学ぶ姿勢を大切にしています。またこうした取組により、様々な分野の人権問題を会員一人ひとりの問題と捉えることで、個々の能力が十分発揮される職場環境づくりにもつながるものと考えています。
宅地建物取引に関しては、昔から同和問題に関係する土地差別が大きな問題となり、当協会としても、同和地区かどうかの情報を提供・記載しないという指針を策定し周知徹底するなど様々な取組を行ってきましたが、今なお「土地差別」といわれるものが完全にはなくなっていないのが現状です。また同和問題だけでなく、外国人や障害者、独居高齢者等に対する入居拒否といったことも未だに起こっています。さらに孤独死、自殺の問題など住居を取り巻く問題は多岐にわたります。研修の場でも、様々な分野を取り扱っていこうと思っています。

Q:不動産取引における同和問題については、宅地建物取引事業者だけでなくそこに関係する人の意識も重要になってきますね。
A:特に賃貸の場合は、オーナー(物件所有者)の意識も大きく関係しています。誤解や思い込みから敬遠していたり、家族から聞いたことをもとに、漠然と「昔からそうだったから」と思って、外国人や同和地区に対する偏見を持っておられる方も多いように思います。取引相手という関係性の中で、オーナーの意識にまで踏み込むことは難しい部分もありますが、そこをどのように変えていくかがこれからの大きな課題です。

Q:今後の抱負などはありますか。
A:先ほど申し上げた部分についても、公益社団法人となったことにより、こちらで開催する研修については一般の方も参加していただけるようになったので、来てもらえるよう声をかけていこうと思っています。また、オーナーや消費者を対象とした講習会の中に人権についてのカリキュラムを組み込むことも考えています。正しい知識や現状を少し知ってもらうだけでも、「今まで知らなかったことがたくさんあったんだ」ということで意識の変化につながるのではないでしょうか。
また、仲介業者の責任としては、オーナーと入居者との間でトラブルが発生しないように、発生した場合にはきちんと解決ができるように、対応することが大切になります。例えば外国人の方を受け入れてくださった場合、日本の習慣・社会通念上好ましくないことについてしっかり伝える必要があります。
それから人権はみんなで解決していく問題ですので、外部のさまざまな研修会等にも積極的に参加し、そこで得た知識を協会会員はもとより、消費者の皆様への研修会や周知活動に活かしていきたいと考えています。

Q:県民の方へメッセージなどありましたら。
A:安心安全なまちづくりのためにも、地域に暮らすさまざまな人たちの相互理解が大切だと考えています。当協会の活動がその一端を担えるよう、今後も人権研修や人権啓発活動に取り組んで参りますので御協力をお願いいたします。

(公社)滋賀県宅地建物取引業協会
〒520-0044
滋賀県大津市京町三丁目1-3(逢坂ビル4階)
Tel 077-524-5456Fax077-525-5877
URL http://www.shiga-takken.or.jp/

イベント情報

◆不動産フェア“2012”INフォレオ大津一里山◆

不動産の日2012年9月23日(日曜日)11時00分~18時00分
今年も不動産フェアを開催いたします!さまざまなイベントを催していますので、ぜひご来場ください!

  • ハトマークサイトデモンストレーション
  • 田名部生来さん(AKB48チームK)トークショー
  • 不動産総合案内コーナー
  • 弁護士による無料相談コーナーほか

◆植樹◆

開催日 平成24年11月11日(日曜日)
開催場所 びわこ地球市民の森

◆滋賀県宅建協会小学生絵画コンクール◆
募集期間 平成24年11月1日(木曜日)~平成25年1月21日(月曜日)必着
テーマ 「わたしの大好きなこのまち」「あったらいいな、こんなまち」
くわしくは、上記電話番号へお問合せ下さい。

◆一般研修会・特別研修会◆
開催日 平成25年1月21日(月曜日)
一般研修会10時30分~12時00分
講師:岡本正治法律事務所弁護士岡本正治氏
「東日本大震災と不動産取引の法律上の問題」
特別研修会13時30分~15時00分
講師:堀尾正明氏(フリーアナウンサー)
「地域活性化のために何をすればいいか~地域力取材活動から」

☆☆☆人権カレンダー 9月☆☆☆

9月は同和問題啓発強調月間、障害者雇用支援月間です

  • 8日国際識字デー
    1965年のこの日、イランのバーレビ国王が軍事費の一部を識字教育に回す提案をしたことを記念しています。1990年に国連が国際デーとして定めました。
  • 10日世界自殺予防デー
    10日~16日自殺予防週間
    平成19年6月に閣議決定された「自殺総合対策大綱」において設定され、当該期間中における集中的な啓発事業等の実施を通じて、国民に自殺や精神疾患についての正しい知識を普及啓発し、これらに対する偏見をなくしていくとともに、命の大切さや自殺の危険を示すサイン、また危険に気づいたときの対応方法等について国民の理解の促進を図ることを目的としています。
  • 15日老人の日
    15日~21日老人週間
    1954年に「としよりの日」として制定されました。以前は国民の祝日である「敬老の日」でしたが、2001年の祝日法改正により2003年から敬老の日が第三月曜日となるのに先駆け、2002年から15日を「老人の日」、15~21日を「老人週間」としました
  • 21日国際平和デー
    1981年、国連総会は9月の通常総会開会日を「正式に国際平和デーとし、すべての国家と民族内で、またそれら相互の間で、平和という理念を称え、強化していく日とする」ことを宣言しました。そして1998年にも、通常総会の開会日を引き続き国際平和デーとして記念すべきことを再確認しました。
    2001年9月7日には、国際平和デーを2002年から毎年9月21日とし、すべての人々の関心を喚起し、この日に平和を祝い、祈念することを決定しました。総会は以後、この国際デーを全世界の停戦と非暴力の日とし、一日、戦争行為を中断するようすべての国家と人民に呼びかけていくものとすると宣言しています。また、加盟国や国連機関、地域機関、NGOに対して、この日を祝し、世界規模での停戦を確立するために国連と協力するよう呼びかけてもいます。

■じんけん豆知識自殺から大切な人を守るために

9月10日は世界自殺予防デー、10日から16日は自殺予防週間です。日本は平成10 年以降、年間3 万人を超える人々が自殺で亡くなっています。これは交通事故で亡くなる人の5倍以上で、世界的にみても深刻な状況となっています。最近では「自殺はその多くが追い込まれた末の死」との認識も広まりつつあり、ゲートキーパー(悩んでる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ見守る人)の養成も進んでいます。

自殺を少しでも減らすためにできることを考えてみましょう。

  • 自殺を考えている人の心理は…
    1. 「誰も自分のことを助けてくれるはずがない」「居場所がない」「皆に迷惑をかけるだけだ」としか思えない。
    2. 「私なんかいない方がいい」「生きていても仕方がない」といった考えがぬぐいされない。
    3. 自分の置かれているつらい状況をうまく受け入れることができず、やり場のない気持ちを他者への怒りとして表す場合も少なくない。何らかのきっかけで、その怒りが自分自身に向けられたとき、自殺の危険は高まる。
    4. 自分が今抱えている苦しみはどんなに努力しても解決せず、永遠に続くという思いこみにとらわれて絶望的な感情に陥る。考え方や物事の見方に柔軟性を欠いていて、抱えている問題を合理的に解決することができない。
    5. 自殺によって、「終わらせること」、あるいは困難から「抜け出す」ことが唯一の解決方法だと思い込んでしまう 。
    6. 自殺を考える一方で、「生きたい」という願望が同時に存在し、誰かに助けを求めている。自殺を考えていることを誰かに「気づいてもらいたい」、「助けてもらいたい」という思いを、態度やことば、仕草などで伝えている。
    7. 自殺に傾く過程で、多くの人が精神疾患を発症している。
    8. 精神不安定や不快な気持ち、不安を取り除くためにアルコールや薬物を過量に使用し、冷静な判断を欠いている状態で自殺が企図されたり、結果として自殺に到ることが少なくない。
  • もし相談されたら…
    1. 相手の状況をいったん受け止め、相手の気持ちや立場に立って共に問題解決を考える。(受容と共感)
    2. まず、相手の話すところにじっくりと耳を傾ける。良し悪しの判断をせずに話を聴く。 (傾聴)
    3. たとえ相手が投げやりになっていても、また、自らを傷つけるような行動をとっていたとしてもいたずらに責めたり、批判的な態度をとらない。むしろ相談に訪れたこと、死にたい気持ちや、自傷・自殺未遂について打ち明けてくれたことをねぎらう。
    4. いかなる状況や相談でも真剣に捉える
    5. 安易な励ましや安請け合いはしない。
    6. 説明や提案は明確に行う。行動を促す場合や何らかの紹介を行う場合は、具体的・実際的で相手にとって役に立つものでなければならない。

してはいけない対応としては、単に「死んではいけない」といった教えを説くような対応や、自傷・自殺企図行為をとがめること、問題となっていることが大した問題ではないとしたり、無視したりすること、「死ぬ気があれば何でもできる」、「弱音を吐くな」といった、実態を無視した、あるいは的外れな励ましをすることなどが挙げられます。

相談を受けた人だけで抱え込まず、専門機関や周囲の人たちの協力を得てみんなで支え合うようにしましょう。

■イベント・行事案内

県内外で開催される研修会、啓発イベント等を案内します。

県内

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イラスト

9月23日(日曜日)愛東コミュニティセンター(東近江市)で開催します。

  • 障害者ワークフェアしが
    日時:9月10日(月曜日) 10時から12時10分
    場所:滋賀県庁東館7階大会議室
  • 障害者就職面接会の開催
    (1)草津会場
    日時:9月25日(火曜日) 13時から15時30分まで
    場所:クサツエストピアホテル(草津市西大路町4-32)
    (2)近江八幡会場
    日時:9月28日(金曜日) 13時30分から15時30分まで
    場所:ホテルニューオウミ(近江八幡市鷹飼町1481)

県外

  • 舳松人権歴史館「企画展 シリーズ歴史その2塩穴村の歴史から部落差別を考える~近現代~」
    期間:9月28日(金曜日)まで
  • 大阪人権博物館
    第67回特別展「全国水平社創立90周年記念『水平社の時代』」 」
    期間:9月11日(火曜日)~11月25日(日曜日)
    ワークショップ3「体感!生まれてくることってスゴイ!!」
    日時:9月22日(土曜日)午後2時~3時30分
    http://www.liberty.or.jp/
  • 人権問題シンポジウム「同和問題にかかわる市民意識のいま―自治体の調査を踏まえて―」
    日時:9月14日(金曜日)13時30分~16時30分
    場所:ウィングス京都
  • HUMANLIVEKYOTO2012
    日時:9月7日(金曜日)13時~19時
    場所:京都駅ビル
  • ピースおおさか
    収蔵品展2
    期間:12月25日(火曜日)まで
    http://www.peace-osaka.or.jp/news/e20120801.html
    ウィークエンドシネマ「命のビザ」
    日時: 9月1日(土曜日) ・9月8日(土曜日) ・9月15日(土曜日)9月22日(土曜日)14時~
    http://www.peace-osaka.or.jp/news/e20120811.html
  • ウィングス京都ウィングスシアター「オフサイド・ガールズ」
    日時:9月28日(金曜日)14時00分~16時00分
    要申込み

編集後記

改正労働契約法が8月3日、成立しました。これは、有期契約労働者の無期雇用への転換を促すもので、有期労働契約が5年を超えて反復更新された場合は、労働者の申込みにより、無期労働契約に転換させる仕組みを導入することとしています。ただし、「6か月以上の空白期間(クーリング期間)があるときは、前の契約期間を通算しない」との規定があることから、抜け道になるのではとの懸念の声も聞かれます。

どんな雇用形態であっても、実力や経験を生かして安心して働ける社会なればいいと思います。

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