歴史的文化的資産の保存・活用

現状

滋賀県は、重要文化財(国宝を含む)の指定件数が全国第4位であり、数多くの優れた歴史的文化的資産が、豊かな自然や悠久の歴史の中で、遠い祖先から大切に育まれ、引き継がれてきました。
こうした文化財の多くは、長い年月の経過とともに、腐朽や破損が進行し、適切な時期に保存修理が行われなければ、さらに劣化損傷が拡大し、文化財の持つ本来の価値を未来の世代に引き継いでいくことが難しくなります。
また、自然災害や盗難、火災などによってもたらされる被害を未然に防止するための措置も講じておく必要があります。

保存と活用

滋賀県では、先人から受け継いだ滋賀の宝であり、県民の共有財産である有形・無形の文化財が持つ価値を、次の世代に確かな形で引き継いでいけるよう、また、現場説明会など身近に親しむ機会を通して本県の歴史文化に対する理解を深めていただけるよう、貴重な文化財の保存と活用に取り組んでいます。

(表)
国宝園城寺金堂屋根葺替工事竣工 史跡紫香楽宮跡(大仏建立ゆかりの甲賀寺跡発掘調査現地説明会)
重要文化財 石山寺木造大日如来坐像(像内の銘文から仏師・快慶の制作と判明) 重要文化財 誓光寺木造十一面観音立像(全国的に珍しい御衣木の断片が像内から発見)

取り組み事例

(表)
【建造物】
重要文化財明王院本堂保存修理工事 文化財建造物を適正に維持するため、解体や屋根葺き替えなどの保存修理や火災報知器、スプリンクラーの設置などの防災工事を行っています。 また、修理工事現場を公開し、間近で修理中の建造物を見学していただいています。 重要文化財明王院本堂保存修理工事
【美術工芸】
日本史の表舞台となった本県には、たくさんの美術工芸品が伝えられています。絵画、彫刻、古文書、考古資料などの美術工芸品の調査や保存修理、文化財講座などを行っています。 文化財講座「打出のコヅチ」
【民俗】
近江国と呼ばれた湖国には、祭礼行事や民俗芸能、生活文化などにかかわる豊かな民俗文化財があります。これらの専門的調査のほか記録の作成、保存修理などを進め、大切な伝統文化の保護と活用に取り組んでいます。 長浜曳山祭の山車保存修理
【記念物】
公共事業等の実施に先立ち、埋蔵文化財の発掘調査を実施しています。調査によって、古代近江の歴史が少しづつ明らかになってきました。これらの成果については、県民等を対象に現地説明会などを開催しています。 史跡源内峠遺跡 (住民と古代製鉄炉を手作り復元)
【城郭調査】
安土城の大手門周辺から、大手道周辺の石垣復元整備が完成し、築城時の安土城のスケールの大きさを体験できるようになりました。今後は、中世の代表的な城郭である史跡観音寺城跡の調査・整備事業に取り組みます。 復元整備された安土城築城時の大手道

関連リンク

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