口には、皆さんのいきいきした生活を支える、大切な役割があります。
よくかむことができれば、いろいろなものが食べられます。だ液がたくさん出ることによって、食べ物を飲み込みやすくし、消化を助けます。
はっきり発音できることで、家族や仲間と会話し、コミュニケーションを図ることができます。
表情をつかさどる筋肉は、食べるときに使う筋肉とつながっています。口の健康は、若々しさを保つことにもかかわっています。
疾患の中には、口の中の細菌がかかわっているものが多数あります。口の健康は、全身の健康ともかかわっていることが分かってきました。口の健康づくりに努めることは、全身の健康に役立ちます。
高齢者の死亡原因の第4位は「肺炎」です。なかでも、「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」といって、食べかすなどから繁殖した口の中の細菌を、知らないうちに気道から肺に吸い込んでしまうことによる肺炎が多くなっています。
高齢者(65歳以上)の死亡原因
よくかむことによって脳への血流が促されます。脳が刺激され、認知症予防になるといわれています。