文字サイズ

滋賀県道路整備マスタープラン

滋賀県道路整備マスタープランとは・・・

滋賀県では、平成14年度、各界の有識者や公募委員からなる懇談会、県民を対象したアンケート調査等を通じて、県民の皆さんとの協働により、これからの道づくりの基本方針を 明らかにする『滋賀県道路整備マスタープラン』の策定に取り組んできました。道路整備マスタープランは、県内の各地域ごとに策定する具体的な実行計画であるアクションプログラムとともに、「どこに、どんな道路が、いつまでに必要か」を提示することで、限りある財源の中で、真に必要な道路整備を、無駄なくスピーディーに進めるための基本方針となるものです。

マスタープランのロゴマーク

【滋賀県道路整備マスタープラン】

滋賀の道路整備を考える懇談会

平成14年度には、各界の有識者や公募委員からなる懇談会を5回開催しました。5回の懇談会を通じて、議論されました内容は以下の通りです。

懇談会にて議論された主な内容について

平成14年5月より5回にわたり開催された「滋賀の道路整備を考える懇談会」では、主に次のような内容について議論されました。最終号にあたり、懇談会で議論された内容を「滋賀県道路整備マスタープラン」の関連する項目ごとにまとめました。

道路整備の基本方針(5つの政策目標)

1.既存産業の振興と新規成長産業の育成・支援による県内産業の活性化

  • 渋滞対策は、道路改良などのハード整備に加え信号制御などのソフト対策が重要であり、自動車交通をコントロールする交通需要マネージメント(有料道路の無料化や料金割引)も有効である。
  • 産業振興を支援する道路整備には、観光地の駐車場やサイクリングロード、観光地周辺を歩いて回れる道路などの観光振興を支援する道路整備を含めて考える必要がある。

2.誰もが安心・安全に暮らせる優しい県土の実現

  • 車道と歩道の分離を進める必要があり、場所によっては横断歩道の位置や歩道の構造など歩行者の利便性を優先したみちづくりが必要である。
  • これからは「バリアフリー」より「ユニバーサルデザイン」の視野にたった道路整備が必要である。
  • 救急医療などに支障を来さないように病院へのアクセスを確保する道路整備が必要である。

3.個性と潤いのある生活空間の創造

  • 幹線道路の整備等により通過交通が生活道路に流入しないような対策が必要である。
  • 良好な都市景観や街並みの実現はもとより、ライフラインの防災性を向上させる観点からも電線類の地中化を進めるべきである。
  • 生活空間の一部を構成する道路空間として、風景や文化にも配慮した総合的な道路計画が必要である。

4.環境に対する負荷の軽減

  • 都市部では道路植裁を整備し、有効に活用して周辺環境に与える影響を軽減する努力が必要である。
  • 渋滞の解消や緩和を図る施策は排気ガスの抑制についても有効な方法である。

5.地域の自立的発展の支援と教育・文化の育成

  • 教育や文化面での交流強化につながる道路整備について考えるべきである。
  • 歴史的につながりの深い三重県や岐阜県など中部圏との連携強化を図るべきである。
  • 幹線道路沿いに休憩施設やトイレなどをもっと整備する必要がある。

政策目標を実現する道路ネットワークの形成

  • 骨格をなす道路から住宅に面した道路まで階層性がしっかりしたネットワークを構築し、公共交通機関との連携を含めた総合的な交通体系を目指すことが大切である。
  • 歩道整備についてもネットワーク形成の視点から、利用者の立場にたって国道、県道、市町村道などの道路管理者が協力して一体的な整備を行う必要がある。

政策目標実現への取り組み

  • これからは必要なところを必要なだけ整備するやり方が重要となる。
  • 地域により異なるニーズに対応した地域特性に応じた整備が必要である。
  • 道路整備のながれを明らかにして事業に対する住民等の理解を得るオープンな行政運営が望まれる。
  • 事業の優先順位を決める際には、環境へのこだわりや地域住民の協力度も評価すべきである。
  • 優先順位の決定など事業の評価を行う場合にも、その過程を明らかにする努力が必要である。
  • 新たに道路を整備するだけではなく既存の道路を有効に活用する方策を検討するべきである。
  • 高速道路や有料道路を有効に活用するため、通行料金の無料化や割引などを検討する必要がある。
  • 道路の維持管理や利用については地域住民と行政が一体となって取り組んでいく必要がある。
  • 地域の道路を地域の住民が守り、育てていくという意識を醸成していく必要がある。
  • 道路の法面などを利用して積極的に自然環境や生態系の復元と保全に取り組むべきである。
  • 道路を計画する場合は、地形や気象条件などの自然環境を考慮した計画が必要である。
  • ヒートアイランド対策として、舗装方法の工夫や植樹の保水能力による環境への配慮も必要である。

「滋賀の道路整備を考える懇談会」提言

新しい世紀を迎え、社会経済を取り巻く環境が大きく変化している現在、道路行政においても、今後の政策や取り組みを柔軟かつ大胆に改革していくことが求められている。

道路は豊かな暮らしを支え、快適な生活を送るために、また、教育・文化の発展にとっても欠かすことの出来ないものである。しかし、本県の道路整備は急激な人口増加や産業の集積に立ち後れ、各所で慢性的な交通渋滞や交通事故が多発している。さらに、歩道の整備状況も十分とは言えない状況であり、誰もが自由に、安全で安心して通行できる道路空間の実現が求められている。

しかしながら、現下の厳しい経済情勢にあって、全ての道路を一律に整備することが出来ないことも事実である。

このような状況の中、本懇談会では、これから概ね20年間の滋賀県の道路整備と管理における基本方針とその実現に向けての取り組み方について、平成14年5月より合計5回にわたって議論してきた。

この度、懇談会での議論を踏まえ、「滋賀県道路整備マスタープラン」が策定されるにあたり、今後、財政面や工事執行方法等に関する検討が行われることを望むとともに、真に必要な道路整備が無駄なく着実に推進されることを願い、以下の事項を付して懇談会からの提言とする。

  1. 懇談会で議論してきた内容が、早期に発揮されるよう実効性の確保に努めること。
  2. 今後の道路整備や維持管理においては、行政のみならず県民にも自己責任があることを明らかにすること。
  3. 内容等の見直しを行う時(概ね5年後)には、いろいろな視点や立場からの意見を集約し、十分に議論して見直すこと。

「懇談会」メンバーのご紹介(敬称略・順不問)

塚口博司(座長:立命館大学理工学部)

小林圭介(滋賀県立大学)

淺野恭司(滋賀県中小企業団体連合会)

八木幸子(滋賀経済同友会)

谷徹(滋賀医科大学)

岡本幸助(滋賀県脊髄損傷者協会)

徳山宜男(びわ湖放送)

高木喜麻恵(滋賀県交通安全婦人団体連合会)

松山貞夫(滋賀県トラック協会)

平田守(JAF滋賀支部)

武立吉明(公募委員)

湯浅まゆ(公募委員)

河浪久美子(公募委員)

野口敏(公募委員)

ご議論、ありがとうございました。

戻る
Adobe Readerのダウンロードページへ(別ウィンドウ)

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。