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持続可能な林業経営のススメ

家族も、地域も元気になる、

積極的な長伐期施業の普及に取り組んでいます

大径木の林内の様子

戦後植えられた木々は大きくなり、現在、主伐の時期を向かえています。しかし、木材価格の低迷など林業をとりまく環境の変化から、手入れが遅れた人工林は増え、林地の荒廃も進んでいます。森林の働きが十分に発揮されるためには、人工林の手入れは欠かせません。さらに、収入を見込んで植えた木々ですから、何とかお金になって欲しい。

そこで今、間伐した木を山から出して使っていきたいと、利用しながら育てる継続的な施業の取り組みが、森林所有者や森林組合で始まっています。

これまでの約40年で皆伐する短伐期から、間伐材で収入を得ながら約100年後を収穫時期とする長伐期へ。

森林の持つ公益的機能が十分に発揮され、森林所有者にも見返りがあるように、湖北森林整備事務所では積極的な長伐期施業の普及に取り組んでいます。

利用しながら育てるため、低コストな施業技術が重要です

低コストな木材搬出システムとは(作業路と機械化について)

利用しながら育てるためには、お金をかけないで山から木材を出し、少しでも黒字になることが必要です。そのためには、流通や製材過程での低コスト化も必要ですが、湖北森林整備事務所では、まずは伐採〜トラック積込までにかかる木材搬出コストの低減が最優先課題であると考えています。

伐採からトラック積込までには、伐採したあと、集材(作業路上・林道上に材を集める)・造材(伐採木を丸太にする)・搬出(作業路上からトラックまで運ぶ)などの工程があります。ここで、重機が進入できる作業路をたくさん開設し、建設機械をベースとした高性能林業機械などの能率的な機械をうまく組み合わせて(作業路上から林内にくまなく手が届ようにする)、木材搬出コストの低減ができるのではないかと検討しています。

具体的には、平成18年度より数ヶ所のモデル地域を設定して、高性能林業機械などを使用して、実際に木材を搬出する試みをしています。

高性能林業機械による作業の様子

また、この低コスト化の検討で重要なのは、作業路です。従来よりも多く開設する必要があり、低コストで壊れにくい開設技術を習得していく必要があります。そのため、平成19年度は先進地として高知県四万十町を視察して、実際に湖北地域でもオペレーターの方に実践してもらったりと検討を行っています。(平成20年4月には、四万十町から講師を招いて研修会を行いました。)

作業路とは:主に森林施業を行う期間のみ通行される簡易的な作業車両用の道です。林道は林道規程に基づいた「道路」として開設し、その後も道路として管理されます。また、作業道は一般的に「道路」として扱わず、比較的長期にわたって使用に耐え得る構造となっています。
 

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