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【イべントレポート】名木「信長馬繋ぎのマツ」治療研修会

研修会
とき:平成21年12月10日(木曜日)10時30分~12時00分 ところ:東近江市甲津畑町

「信長馬繋ぎのマツ」が治療されることとなった経緯

東近江市甲津畑の通称「信長馬繋ぎのマツ」は、地元の方から大切にされてきた伝承500年の古木ですが、平成21年5月頃から、葉が赤く枯れるなど、樹木の健康状態について心配する声があがっていました。
そこで(財)滋賀県緑化推進会の平成21年度新規事業としてスタートした「淡海の巨木・名木次世代継承事業」を活用して、この「マツ」を治療することとなりました。
この機会を利用し、滋賀県緑サポーターを始めとする巨樹・古木の保全に関心の深い方々を対象として、滋賀県樹木医会・東近江市・滋賀県による「名木「信長馬繋ぎのマツ」治療研修会 」を開催しました。

「信長馬繋ぎのマツ」に関する言い伝え

「信長馬繋ぎのマツ」には、次のような伝承があります。
マツの所有者である速水氏の先祖は戦国時代、織田信長が近江に来る際、警護を担当していた。
信長は、当家で休憩する際に枝振りの良いこのマツを愛で、愛馬を繋いだと言い伝えられている。
現在では、地域の子どもたちが伝承を聞き取りするなど、地域のシンボル的存在となっています。

「信長馬繋ぎのマツ」の診断と治療

マツの診断と治療は、滋賀県で活躍中の樹木医のみなさんが行いました。
樹木医は、傷んだり病気になった樹木の診断や治療、樹病の予防などに携わる樹木の専門家です。

診断

当初は、マツノザイセンチュウ病が疑われましたが、診断の結果、センチュウは確認されず、葉ふるい病、赤班葉枯れ病が考えられました。

治療方針

マツの樹勢衰退から病気を誘発したと考えられたことより、根の活力低下を防ぐ回復治療を中心に行うこととなりました。また、マツクイムシ対策として、薬液の樹木注入や、葉ふるい病の疑いがあったため、殺菌剤の散布もあわせて行うこととしました。

研修会の内容

研修会当日は、 根の活力回復を目的に、エアスコップなど専門器具を使った土壌改良や、樹勢を回復させるための菌根菌の散布など、樹木医による最新の樹木治療を見学しました。

研修会
「信長馬繋ぎのマツ」は東近江の保護樹木に指定されています。
研修会
研修会が始まりました。
研修会
樹木医による「信長馬繋ぎのマツ」治療に対する解説。 診断の結果、「幸いなことにマツノザイセンチュウ
研修会
土壌改良の様子を見学しました。 エアースコップを使って、土をほぐしているところです。
研修会
土壌の状態もチェックされました。土を指先でのばして、土壌の粘性が強いことを確認しました。
研修会
土壌改良材や菌根菌も散布されました。
研修会

ありがとうございました。
引き続き樹勢を見守りながら治療を続けます。

関連リンク

県政「こんなことがありました」
2009年12月10日(木曜日)「名木『信長馬繋ぎのマツ』の治療研修会を行いました」にて、当日の様子を掲載しています。

お問い合わせ

滋賀県琵琶湖環境部森林政策課
電話番号:077-528-3918
FAX番号:077-528-4886
メールアドレス:dj00@pref.shiga.lg.jp