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【イべントレポート】名木「池寺のヒイラギ」治療研修会

ヒイラギ治療
とき:平成22年11月10日(水曜日) ところ:甲良町

主催:滋賀県樹木医会、滋賀県
後援:(財)滋賀県緑化推進会、甲良町

「池寺のヒイラギ」が治療されることとなった経緯

甲良町の「池寺のヒイラギ」は、地元の方から大切にされてきた伝承樹齢300年の古木ですが、南側の枝が枯れるなど、樹木の健康状態について心配する声があがっていました。
そこで(財)滋賀県緑化推進会の「淡海の巨木・名木次世代継承事業」の一環として、この「ヒイラギ」を治療することとなりました。
この機会を利用し、滋賀県緑サポーターやレイカディア大学園芸学科受講生を始めとする巨樹・古木の保全に関心の深い方々を対象として、樹木治療の技術を学ぶ「名木池寺のヒイラギ治療研修会」を開催しました。

「池寺のヒイラギ」にまつわる話

このヒイラギには、以下のようなおもしろいお話があります。

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ヒイラギなのに葉っぱが丸い!?
ヒイラギは、葉の縁に鋭いトゲがありますが、老木は葉が円くなると言われます。池寺のヒイラギも葉がほとんど円いです。人間も年をとると円くなると言われていますが不思議ですね。(実際は、ヒイラギのように若い時代にトゲのある樹木は、草食動物などに食べられるのを防ぐためトゲで武装するが、年をとり樹高が大きくなるとトゲを持つ必要性がなくなり、葉が丸くなるようです。)(滋賀県樹木医会HP・研修会当日配付資料より)
(表)
歯痛が治る!?
歯が痛むと野神さんに参り合掌の後、このヒイラギの葉を一枚いただき、歯でかむとふしぎにうずきがとまり、なおってしまいました。長寺や池寺には、歯痛が治ったという体験者が数多くおられるはずです(こうらの民話) (1987年滋賀県発刊「滋賀の名木誌」より)

「池寺のヒイラギ」の診断と治療

ヒイラギの診断と治療は、滋賀県で活躍中の樹木医のみなさんが行いました。

現状

  • 小山の上にあるため水分不足になりがちである。
  • 傾斜による養分流出が考えられる。
  • すぐ隣にあるカゴノキが繁茂していて、日当たりが悪い。

治療方針

  • 光合成の確保
  • 土壌改良
  • 表土の安定

研修会の内容

池寺のヒイラギの治療研修

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研修会が始まりました。樹木医のみなさんから治療に対する解説を受けます。
ヒイラギ
こちらが、池寺の ヒイラギの葉っぱです。このように葉のふちが円くなっています。
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樹木医の指導の元、参加者のみなさんも、樹勢回復の ための治療に取り組みました。
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土中に土壌改良材を混ぜ込みます。

近隣の巨木と甲良町図書館見学

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甲良町の巨木見学1「 池寺のオオスギ」 ヒイラギの治療後、近隣の巨木を見学しました。
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甲良町の巨木見学2「 甲良神社のケヤキ」
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さらに、地元のみなさんに甲良町立図書館を案内いただきました。
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ヒイラギ
(「池寺のヒイラギ」平成22年11月10日撮影)

ありがとうございました。
引き続き樹勢を見守りながら治療を続けます。
 

関連リンク
淡海の巨木資料館

お問い合わせ

滋賀県琵琶湖環境部森林政策課
電話番号:077-528-3918
FAX番号:077-528-4886
メールアドレス:dj00@pref.shiga.lg.jp