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議会速報(平成20年2月代表質問・一般質問)

県議会の答弁内容のうち「アール・ディエンジニアリング最終処分場問題」に関係する部分を速報でお知らせします。

平成20年2月定例会

  • 代表質問 民主党・県民ネットワーク 2月22日(金曜日)
  • 一般質問 西川仁議員(日本共産党滋賀県議会議員団) 2月27日(水曜日)
  • 一般質問 三浦議員(自由民主党・湖翔クラブ) 2月27日(水曜日)
  • 一般質問 九里議員(民主党・県民ネットワーク) 2月29日(金曜日)

代表質問

  • 民主党・県民ネットワーク(大井議員)
    • アール・ディエンジニアリング最終処分場問題について
      1. RD処分場周辺住民との信頼関係について、どのように考えているのか。 また、今後、どのように住民理解が得られるよう対応するのか。
      2. 検証委員会は、行政処分の時期や認識の甘さなどについて指摘しているが、どのように考えているのか。

一般質問

  • 西川仁議員 (日本共産党・滋賀県議会議員団)
    • アール・ディエンジニアリング産業廃棄物処分場問題について
      1. 違法に処分された有害物質の除去が必要と思うが、県の見解を伺う。
      2. 鉛直遮水壁の設置における粘土層の破壊についてどのような考えなのか。
      3. 遮水壁が唯一絶対的な対策でないのは明確だと思うが県の所見を伺う。
      4. 「全週遮水壁ありき」で対策を考えているのか。
      5. 支障の除去に対する県の対応の基本を伺う。
  • 三浦議員 (自由民主党・湖翔クラブ)
    • アール・ディエンジニアリング最終処分場問題について
      • 4.対策工の実施スケジュールをどのように考えているのか。
      • 5.安全、安心な対策工の選定について。
  • 三浦議員 (自由民主党・湖翔クラブ)
    1. 対策委員会における検討等の現在の進捗状況、および年度内に実施計画を 策定するスケジュールに変更はないか。
    2. 最終的に実施する工法はどのように絞り込むのか。
    3. 処分場下流で高濃度の水銀が検出されているが、その原因の見解が確定に至っていないなど、県は栗東市とどのように整合を図るのか。
  • 九里議員 (民主党・県民ネットワーク)
    • アール・ディエンジニアリング最終処分場問題の今後の対策について
      1. 検証委員会の報告や対策委員会の状況を踏まえた今後のRD問題に関する 所見を伺う。
      2. 全量撤去と有害物除去に対して知事はどのように考えているのか。
  • 九里議員 (民主党・県民ネットワーク)
    • 3.
      • 焼却炉の解体、洗浄、除去処分について処理時期と方法はどうか。
      • 現時点における有効で現実味のある対策工法は何か。
      • 全量撤去における廃棄物の排出先をどのように考えているか。また、掘削調査において見つかったドラム缶の取扱いはどうか。
      • 措置命令の時期と責任追及の時期についてはどのように考えているか。
      • 対策工を講じる時期になっているが、県の土地所有についてどのように考えているか。
      • 実施計画策定までに、どのような手順で周辺住民との信頼性を保持していこうとしているのか。

代表質問 民主党・県民ネットワーク(大井議員)

民主党・県民ネットワーク 代表質問(要旨)

1.RD処分場周辺住民との信頼関係について、どのように考えているのか。
また、今後、どのように住民理解が得られるよう対応するのか。

知事答弁

RD処分場周辺住民との信頼関係についてどのように考えているのか、また、今後、どのように住民理解が得られるよう対応するのかとのご質問でございます。

行政対応検証委員会の個別検証を見させていただきますと、RD社による煤煙や悪臭等の苦情に対する対応が十分でないという指摘がされていますが、このような不十分な対応が重なって、県と住民の皆さんとの信頼関係が損なわれてきたのではないかと考えております。

RD問題が発生してから8年が経過する中、数多くの皆さんにご心配をおかけしており、県として、信頼関係を回復するよう努めなければなりません。

このため、県としては、生活環境保全上の支障を除去するための効果的で合理的な対応策を1日も早く講じるとともに、情報を積極的に公開し、あわせて、説明責任を十分に果たしていかなくてはならないと考えております。

また、検証委員会においても指摘されているように、「職員の意識の研鑽」、「指導監督体制の強化」、さらに「住民の皆さんとの連携強化」について、しっかり取り組んでいく必要があると考えております。

民主党・県民ネットワーク 代表質問(要旨)

2.検証委員会は、行政処分の時期や認識の甘さなどについて指摘しているが、どのように考えているのか。

知事答弁

検証委員会の指摘をどのように考えているかについてですが、 RD問題のような不適正事案を二度と起こさないことが大切です。基本的な考え方としては、問題を起こさせない、起こさない、仮に問題が発生しても初期の段階で留める方策を県としてしっかり構築していく必要があります。

そのためには、行政処分の厳格な行使や行政指導の的確な実践、さらには周辺住民の皆さんからの通報も含めた積極的な情報収集とともに、これらが行政として確実に達成できる体制やシステム作りを検討し、構築していくことが必要と考えております。

一般質問 西川議員(日本共産党・滋賀県議会議員団)

西川議員 一般質問(要旨)

1.違法に処分された有害物質の除去が必要と思うが、県の見解を伺う。
2.鉛直遮水壁の設置における粘土層の破壊についてどのような考えなのか。
3.遮水壁が唯一絶対的な対策でないのは明確だと思うが県の所見を伺う。
4.「全週遮水壁ありき」で対策を考えているのか。
5.支障の除去に対する県の対応の基本を伺う。

部長答弁

まず、1点目の違法に処分された有害物質の除去についてでありますが、RD最終処分場においては、これまでの周縁地下水モニタリング調査などから、ダイオキシン類などの有害物質が検出されております。

このような処分場からの生活環境保全上の支障を取り除くために、処分場全体に対する効果的で、合理的な対応策を、廃棄物処理法や特定産業廃棄物に起因する支障の除去等に関する特別措置法に基づき実施し、周辺の生活環境の保全を図る考えであります。

また、現在、ドラム缶等の違法な埋立を調査するため、重機やケーシングによる掘削調査を実施しております。既に、油臭を発する内容物を含むドラム缶等が見つかっておりますが、この調査結果を含めて対策工をたて、適正に対処する考えであります。

次に、鉛直遮水壁に関する3点のご質問にお答えをいたします。

1点目の遮水壁設置に係る粘土層の破壊についてですが、遮水壁の築造工法は、本年度実施しましたボーリング調査等の結果に基づき処分場周囲の在来地盤を不透水性地層まで、カッターチェーンで全層攪拌し、固化液を注入して遮水壁を築造するものです。
この工法では、在来の粘土層について壁厚相当分を削り取り、一般廃棄物の最終処分場および産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める省令に適合する遮水性能を有する材質で置き換えるものです。これにより、粘土層と遮水壁とは十分な密着性を確保することになります。

この工法は地中連続壁工法と呼ばれ、確立された技術であり、粘土層を破壊し地下水汚染を生じさせるようなリスクを回避できるものと評価されております。

2点目の遮水壁が唯一絶対的対策かというご質問でありますが、現在、対策委員会で処分場からの生活環境保全上の支障を除去するための対策工を検討いただいております。

この対策委員会においても議論されていますが、対策工は、鉛直遮水壁のみを講じるものではなく、遮水壁の築造とあわせて水処理施設を設置し、地下水位を常に周辺より低下させ、汚染地下水の処分場外への流出を防止する方法や、自然換気や水処理により浸透水などの汚染を一定期間かけて低減していく方法、また、しっかりした監視モニタリングを行い、万一の事故に備えるなど、他の対策工法を効果的に組み合わて実施するものであり、これらの対策と合わせて遮水壁は有効であるものと考えております。

3点目の遮水壁のソイルセメントに関する耐久性等についてですが、遮水壁を設置しようとするときは、地質の状況や地下水の状況を詳細に確認し、その状況に対処し、十分な耐久性等が確保できる遮水壁を築造することになります。

また、「全周遮水壁ありき」で対策を考えているかについてのご質問でありますが、対策工は遮水壁ありきで考えているわけではありません。今後、対策委員会において遮水壁も含めて最終的な対応策のご検討を頂き、その検討結果をもとに、具体的な対策に係る実施計画を作成していく考えであります。

最後にRD問題に対する県の対応の基本についてですが、有害物の除去という観点からではなく、有害物質から発生する地下水汚染等を防止するなど生活環境保全上の支障またはそのおそれを除去し、周辺の生活環境を保全するという廃棄物処理法の主旨に基づき、地域の安全を確保し、安心いただけるような対策を講じていくことを基本としております。

一般質問 三浦議員(自由民主党・湖翔クラブ)

三浦議員 一般質問(要旨)

1.対策委員会における検討等の現在の進捗状況、および年度内に実施計画を 策定するスケジュールに変更はないか。

部長答弁

RD最終処分場問題対策委員会の現在までの進捗状況等についてのご質問にお答えをいたします。対策委員会では、一昨年、12月の設置以来、処分場の現状評価や課題の整理、さらには、課題を解決していくための追加調査の内容等をご検討いただき、処分場からの生活環境保全上の支障を整理してきていただきました。その上で、現在、支障を除去するための対応工について、検討を行っていただいているところであります。

去る2月23日には第12回対策委員会が開催され、これまでの検討状況を事務局が取りまとめた「委員会報告書素案」や委員からの提案による「対策についての委員提案(骨子)」が検討されました。今後、本年度中に予備日も含めまして3回の委員会の開催が予定されており、最終的な委員会報告を取りまとめていただく予定で進めていただいております。

なお、実施計画の策定のスケジュールにつきましては、この委員会報告書の取りまとめをいただいた後、来年度速やかに策定をしたいと考えております。

三浦議員 一般質問(要旨)

2.最終的に実施する工法はどのように絞り込むのか。

部長答弁

県が実施する対策工につきましては、廃棄物処理法の規定に基づき原因者である事業者等に措置命令を発した上で、事業者等に是正する見込みがない場合には代執行として実施するものであります。

この措置命令の発令に際しましては、支障の程度および状況に応じ、その支障を除去し、または発生を防止するために必要であり、かつ経済的にも技術的にも最も合理的な手段を選択して措置を講ずるよう原因者に対して命じるとされております。

従いまして、対策委員会からの報告書をもとに、「対策工を実施することにより支障除去が行えること。」を前提に、県として、工事実施期間中における廃棄物の飛散・流出・悪臭の状況と対策、地下水汚染や有害ガス発生への対処、施工時および施工後の監視、工事期間、さらには経済性などを総合評価し、支障除去に係る効果的で合理的な対策工を選定していく考えで絞り込みを行っていきたいと考えております。

三浦議員 一般質問(要旨)

3.処分場下流で高濃度の水銀が検出されているが、その原因の見解が確定に至っていないなど、県は栗東市とどのように整合を図るのか。

部長答弁

RD最終処分場問題の解決と栗東市との関係につきましては、1日も早く解決していくためには、栗東市の理解とご協力が是非とも必要であり、このことから、平成18年3月にRD問題対策県・市連絡協議会を設置し、以来、今日まで13回の会議を開催し、緊密な連携を図ってまいりました。

処分場周辺地下水の水銀問題や今後の対策工実施に係る様々な課題を解決していくため、引き続き、県と市の緊密な連携を図っていきたいと考えております。

三浦議員 一般質問(要旨)

4.対策工の実施スケジュールをどのように考えているのか。

知事答弁

対策工の実施スケジュールについての質問にお答えさせていただきます。

先程来、琵琶湖環境部長が答弁させていただいておりますように、対策委員会からの報告書をもとに、県としての実施計画書を策定し、産廃特措法の適用を受け具体的な対策工を講じ、1日も早くこの問題の解決を図りたいと考えております。

その産廃特措法は、時限立法でございまして、平成24年度中、具体的には25年3月31日で失効するとされております。

従いまして、現在、対策委員会で検討されております6つの対策工は、何れも生活環境保全上の支障を除去できるものと議論されておりますが、このうち、平成24年度末までに完了するものにつきましては、現行の産廃特措法による国からの財政的支援を最大限に活用できるものと考えております。

また、万一、工期が平成25年度以降におよぶものが選定されるに至った場合は、多額の県費の持ち出しを覚悟しなければならないと考えております。

三浦議員 一般質問(要旨)

5.安全、安心な対策工の選定について。

知事答弁

住民の皆さんにとって、安全、安心な対策工の選定ついてのご質問でございます。

県が実施します対策工は、生活環境保全上の支障を除去することによりまして住民を始め県民の皆さんの安全が確保できるものを最優先に、選定しなければなりません。

その安全な対策の選定にあたりましては、科学的な知見に基づいた根拠の中で「効果的、合理的な対策工」が選ばれなければなりません。

この対策工は廃棄物処理法に基づく措置命令を発し、そしてその後、不適正処分を行った事業者等に実施させるべきものでございます。このような手続きの中で、実際にはRD社が経営破綻したことによりまして、県が代執行を行うことを視野に入れて、対策工を検討することが現実的であろうと考えております。

従いまして、現在対策委員会でも議論されているところですが、安全の確保という課題解決にあたりましては、十分な合理性を有していれば全量撤去という選択、そしてこのことを事業者に対して求めることも不可能ではございません。事業者に対して、科学的合理性という基準を超えて、懲罰的な意味合い等も含めて「廃棄物の全量撤去」ということも不可能ではございませんが、現在対策工を選定する段階にあたっては、そのような懲罰的な意味合いを含めるべきではないと考えております。

なお、この事業者に対して措置命令を履行しないことが想定されますので、具体的には、また現実にもこの措置命令に対して、厳正に対処する考えでございます。

県としましては、「安全な対策工」を的確に選定することによって、このことをしっかり説明することで、住民の皆さんの精神的な意味での「安心」という結果につながせていただけるよう、全力であたらせていただきたいと、その中で責任を果たさせていただきたいと考えております。

一般質問 九里議員(民主党・県民ネットワーク)

九里議員 一般質問(要旨)

1.検証委員会の報告や対策委員会の状況を踏まえた今後のRD問題に関する 所見を伺う。

知事答弁

行政対応検証委員会の報告や対策委員会の状況を踏まえた今後のRD問題に関する所見についてでございます。

RD最終処分場問題は、問題の発生から既に8年が経過しており、住民の皆さんは1日も早い解決を強く望んでおられます。

住民の皆さんの切実なご要望に応えるためには、周辺の生活環境を保全するための具体的な対策事業に1日も早く着手するとともに、対策事業を計画的かつ着実に実施しなければなりません。

そのために、対策委員会からの報告書を受け、皆さんのご理解とご協力を頂き、県としての実施計画書を速やかに策定し、あわせて、周辺住民の皆さんへの説明責任をしっかり果たさなければならないと考えております。

委員長を始め委員の皆様には、大変ご苦労頂き、長い時間のご議論に感謝いたしております。最後まで議論を尽くしていただき、報告書をまとめていただくことを強く期待しております。

なお、対策委員会からまとまった対策工の報告が本年度末の期限までに為されないことを議員からご心配いただいておりますが、あってはならないことですが、万一そのような場合には、対策委員会のこれまでのご意見、ご議論をしっかり受け止め、最終的には私が判断し、責任をもって対策工を実施していく覚悟でございます。

また、このような問題を二度と起こさないよう、再発防止策をしっかり検討し、方策を講じて行かなくてはならない。県民の皆さんが望んでいる生活環境の保全に対して、しっかりと取り組ませていただく決意でございます。

九里議員 一般質問(要旨)

2.全量撤去と有害物除去に対して知事はどのように考えているのか。

知事答弁

全量撤去と有害物除去についてどのように考えているかについてのご質問でございます。

県が実施する対策工は、廃棄物処理法の規定に基づき原因者である事業者等に措置命令を発した上で、事業者等に是正する見込みがないときには代執行として実施するものでございます。つまり、措置命令、代執行という段階を踏むものでございます。

この措置命令の発令に際しましては、支障の程度および状況に応じ、その支障を除去し、または発生を防止するために必要であり、かつ経済的にも技術的にも最も合理的な手段を選択して措置を講ずるよう命じるとされております。

現在、対策委員会で県が実施すべき対策工について検討していただいておりますが、生活環境保全上の支障を除去する対策工が、「全量撤去」であれ、また「有害物除去」であっても、支障の程度や状況に応じて、しっかりと支障が除去でき、かつ経済的にも技術的にも最も合理的な対策工であることが必要でございます。

なお、「全量撤去」または「有害物除去」に関する対策工としての妥当性については、対策委員会の検討結果を待って判断してまいります。

九里議員 一般質問(要旨)

3.・焼却炉の解体、洗浄、除去処分について処理時期と方法はどうか。
・現時点における有効で現実味のある対策工法は何か。
・全量撤去における廃棄物の排出先をどのように考えているか。また、掘削調査において見つかったドラム缶の取扱いはどうか。
・措置命令の時期と責任追及の時期についてはどのように考えているか。
・対策工を講じる時期になっているが、県の土地所有についてどのように考えているか。
・実施計画策定までに、どのような手順で周辺住民との信頼性を保持していこうとしているのか。

部長答弁

アール・ディエンジニアリング最終処分場問題の今後の対策に関する6点のご質問にお答えをいたします。

まず、1点目の焼却炉の解体、洗浄、除去処分についてでありますが、処分場にあります2基の焼却炉につきましては、内壁に高濃度のダイオキシン類を含む付着物が残存していることが確認されており、焼却炉の老朽化による倒壊等から、その飛散が心配されているところであります。従いまして、その早急な対策が必要でありますことから、来年度の予算で、安全で合理的な支障除去を行うための詳細設計費を計上しております。この詳細設計で焼却炉に係る洗浄や処分などの計画を立案したいと考えており、その後、速やかに、焼却炉からダイオキシン類の除去工事を行いたいと考えています。現在の予定では、工期は来年1月から6月までの6ヶ月間を見込んでおります。

2点目の現時点における有効で現実味のある対策工法についてでありますが、県が実施する対策工は、廃棄物処理法の規定に基づき原因者である事業者等に措置命令を発した上で、事業者等に是正する見込みがないときに代執行として実施するものであります。この措置命令の発令に際しましては、支障の程度や状況に応じ、その支障を除去し、または発生を防止するために必要であり、かつ経済的にも技術的にも最も合理的な手段を選択して措置を講ずるよう命じるとされております。

従いまして、対策工につきましては、対策委員会からの報告書をいただき、「対策工を実施することにより支障除去が行えること。」を前提に、工事期間中における廃棄物の飛散や悪臭などの状況と対策、地下水汚染や有害ガス発生への対処など、さらには経済性などを総合評価し、支障除去に係る効果的で合理的な対策工を実施していくことになります。

3点目の全量撤去を対策工とした場合の廃棄物の排出先についてでありますが、本来、このような事案に関する排出先は、栗東市内での処分、続いて滋賀県内での処分を優先順序に検討することになりますが、栗東市内には受入れ先がございません。また、対策委員会の議論ではクリーンセンター滋賀が提案されておりますが、このクリーンセンター滋賀は、県内企業の産業廃棄物を受け入れられる県内で唯一の管理型最終処分場として地元にご理解とご協力いただき設置したものであり、受入先として検討する状況ではないと判断しております。

従いまして、対策委員会における対策工の試算では、大阪湾圏域広域処理場、通称フェニックスを受入先として想定して算定しております。この処理場につきましては、埋立容量も有しており、受入廃棄物の種類や形状および廃棄物に含まれる有害物質の判定などの受入基準に適合し、受入先との協議が整いましたら、RD処分場の廃棄物を排出することが可能ではないかと考えております。

また、掘削調査で見つかりましたドラム缶等の処理は、処分場から撤去し、焼却処分等を行うことになると考えておりますが、一部のドラム缶の内容物から低濃度のPCBが検出されていますことから、このようなドラム缶につきましては、適正な処分ができるまで、原則として現在の場所で適正保管などの措置を検討していかざるを得ないと考えております。

4点目の措置命令の時期等に関する県の考え方についてのご質問にお答えをいたします。

措置命令は、不適正処分により生活環境保全上の支障が生じ、または生じるおそれがあると認められるときに、その除去に必要な限度において、事業者等に期限を定めて、その是正を命じるものであります。現在まで、RD社や県の保管書類などにより、元従業員や排出事業者に廃棄物処理法に基づく報告徴収や任意の照会を行っております。今後、対策委員会で検討いただいておりますRD最終処分場からの生活環境保全上の支障またはそのおそれについて最終的な整理を行った上で、これまで実施しました報告徴収などの調査結果をもとに不適正処分に責任を有すると認められる者を特定し、行政手続法に基づく弁明の機会の付与などの一連の手続きを行った上で、順次、措置命令を発していくつもりでございます。また、現在実施しています掘削調査において違法なドラム缶等が見つかっていますが、このことに関しましても、3月15日までの予定で行っています掘削調査の終了後、責任を有すると認められる者を調査し、必要な手続きを行い措置命令を発する予定です。

5点目の土地所有に関する質問にお答えをいたします。

現在、県は、廃棄物処理法に基づき対策工の実施を検討している段階であり、将来的な土地所有や利用につきましては、この処分場は対策工を講じた後であっても、廃棄物処理法に規定する廃止基準をクリアーするまでは、法に基づく適正な管理が求められる土地であること。さらには、単に県がこの土地を所有すれば問題が解決するというものではなく、利害関係者において、土地の要件や過去の経緯などを踏まえ、幅広い議論が必要な土地であると考えられることから、県が土地を所有することは、現時点では考えておりません。

なお、この処分場土地は破産管財人が維持管理されておりますが、管財人が管財業務を終了したい意向を示されておりますことから、円滑な対策工の実施に向けて、破産管財人と密接な協議を行っていきたいと考えております。

最後に、実施計画策定までの手続きに関するご質問にお答えをいたします。

実施計画は、対策委員会で報告書の取りまとめいただいた後、来年度速やかに策定したいと考えておりますが、この実施計画策定までには、周辺住民の皆さんに実施計画案をお示しし、ご意見をいただくために説明会を開催したいと考えております。

説明会の持ち方についても、どのような形で実施していくかにつきましても、これまで説明や協議を行ってきました自治会等地元と相談して決めていくことが適切と考えております。さらに、実施計画の策定までには、県議会の皆様を始め、地元栗東市のご意見や県環境審議会のご意見を伺って進めていきたいと考えております。

お問い合わせ

滋賀県琵琶湖環境部最終処分場特別対策室 
電話番号:077-528-3670
FAX番号:077-528-4849
メールアドレス:df0001@pref.shiga.lg.jp