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4 報告事項(1)
5 報告事項(2)
皆様方、お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。
御承知のとおり、大阪・兵庫において新型インフルエンザの感染が広がっておりまして、両府県で現在130名の感染が確認をされているところでございます。渡航歴のない高校生が多く感染しているほか、幼児や高齢者、企業の従業員への感染が確認されておりまして、今後感染が幅広い範囲に拡大することが考えられます。本県としましては、危機管理の面から被害を最小限に抑えるためにも、今後の感染拡大に備えて状況を的確に把握し、迅速な対応をとってまいりたいと考えておりますので、冒頭ではございますが本日お集まりの皆様をはじめ関係機関の御協力をお願いしたいと存じます。
さて、御案内のとおり、今年度に入りまして危機管理に関する事項が連続して発生しております。先月の5日には北朝鮮からミサイルが発射されるという事態が発生いたしました。さらに、自然災害につきましても、4月にイタリアでマグニチュード6.3の内陸直下型の大地震が発生し、れんが造りや石造りの家屋を中心に甚大な被害となったところでございます。
近年は、国内におきましても地球温暖化の影響とも考えられる大型で強い台風や局地的な集中豪雨による風水害、土砂災害が全国各地で数多く発生しております。本県でも、昨年7月に1時間雨量84mmを観測しまして、長浜市街では家屋や店舗など200戸あまりが浸水する被害が発生したところでございます。また、昨年は大きな地震が東北地方で相次いで発生しましたが、阪神淡路大震災以降、震度6強以上の地震がすでに8回も発生しております。これまであまり予測されていなかった地域でも発生するなど、全国どこで起きても不思議でない状況でございます。
滋賀県にとりまして、今年は姉川大地震から100年、そして伊勢湾台風から50年という節目の年でございます。「災害は必ず起こるもの」という覚悟を持って命を失わないことを第一に、本県の災害に対する備えを万全にしてきたいと考えております。
そのため、本県ではこうした災害から県民のみなさんの命と暮らしを守るため、昨年度改訂を行いました地震防災プログラムを柱に、総合的・計画的に減災への取組みを進めております。また、水害に対しましても流域治水の考え方に基づき、ハード・ソフト両面にわたりまして地域防災力の向上に努めております。
県といたしましては、公助の役割を果たすためにも、これまで以上に知恵を出して工夫しながら防災対策に精一杯取り組んでまいりたいと考えております。自分たちの命や地域は自分たちで守るという自助・共助の精神に支えられた地域の防災力の向上が、災害から命を守る大きな力になるものと考えておりまして、これを高めていくことも防災対策の重要な柱でございます。
行政、住民、事業者がそれぞれの役割を果たしながら連携して地域の防災力を高め、社会全体で災害に立ち向かっていきたいと考えておりますので、引き続き皆様方のお力添えをお願いいたします。
本日の会議では、滋賀県地域防災計画の修正案についてご審議をいただくとともに、災害対策に関連した事項の御報告をさせていただくこととしております。委員の皆様方におかれましては、それぞれの立場から積極的な御意見をお願い致します。本日はどうかよろしくお願いいたします。
本日の会議は、委員定数50名のうち出席者38名で定足数の過半数を満たしております。滋賀県防災会議条例第3条第2項の規定に基づき会議が成立することを御報告申し上げます。なお、本日の会議につきましては公開にて行いますので御了承願います。委員の皆様の御紹介につきましては配布しております資料1の滋賀県防災会議委員名簿にて御紹介に代えさせていただきますので御了承願います。
それでは、ただ今から議事および報告事項に入らせていただきます。会議の議長は滋賀県防災会議条例第3条第3項の規定に基づき会長が当たることになっておりますので会長が議長にあたることとなりますが、本日は出席できませんので、副知事に議長をお願いいたします。