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ココロさんのひとりごと

立春を過ぎ、厳しい寒さの中にも少しずつ春の息吹を感じられる季節になりました。
2月の異名「きさらぎ」は、「衣を更(さら)に重ねる」という意味の「衣(き)更(さら)着(ぎ)」が由来であると言われていますが、日差しのあたたかな日には重ね着も薄くなって、身も心もちょっぴり軽くなっていることに気付きます。
寒さがゆるんで過ごしやすい日も多くなってきました。少し遠くまで足を伸ばして、小さな「春」を探しにいくのはどうでしょう。

コラム「ココロさんのひとりごと」No.31

「持続可能な心の成長」

 最近、『SDGs』という言葉をよく見かけます。『持続可能な開発』のための国際目標で、地球環境の深刻な問題や国際紛争、差別や貧困などに世界全体で取り組もうというものです。このうち、CO2の削減や森林・海洋の保全などは、利益を求める企業にとっては、一見、制約を与えるものと思われがちですが、企業が長期的に発展していくためには必要な取り組みです。

 ふと、「人間の心についても、地球の資源と同じように考えられるのではないか」という思いが頭に浮かびました。

 心のエネルギーをどんどん使っていくばかりでは、やがてすり切れてしてしまいます。一度ダメージを受けたら、復活させるまでに長い時間と手当てが必要になることも、地球の資源と似ています。

 私たちは、小学生のときから、「がんばることは良いこと」と教わってきました。勉強をがんばって、運動をがんばって、習い事をがんばって、友達づきあいをがんばって、お手伝いをがんばって・・・。弱音を吐かない、人に頼らない、あきらめない。そうすることが、強い子、強い心の持ち主と思われてきました。もちろん、心のエネルギーが十分にあるときは、がんばればよいし、その努力の末に、偉業(いぎょう)を達成する人たちもいるでしょう。けれど、がんばり続けた末に、疲れ果てて、体をこわしてしまうこともあります。

 心のエネルギーにも限りがあるし、どれだけがんばっても、できないことはあります。どこかで、自分の力を知って、不可能なことは受け入れて、折り合いをつけて生きていくことが必要になります。もしかすると、これが、子どもから大人になるということなのかもしれません。

 不登校になったとき、周囲は、「もっとがんばれ」と言います。実際に、本人は、ギリギリまでがんばります。でも、「これ以上がんばれない」というときが来て、学校を休みます。ここが転換点ではないかと私は思います。「やればできる!」というこれまでの価値観から、「できることをする」「自分に合ったやりかたでやる」「助けを求めながらやる」という方向に変えていくことが大切です。それもできないほど、エネルギーを使い果たしたときは、一度休むということも、将来のための大切な選択です。小中高生の人生は、この後80年も90年も続く可能性があるのですから。

 SDGsで地球を守ることを、自分の心に置き換えて、負荷(ふか)をかけすぎず、一人ひとりが『持続的に成長』していけたらいいなと思います。

縮小画像で紹介しています。ぜひ、PDFで拡大してご覧ください。

最近、『SDGs』という言葉をよく見かけます。『持続可能な開発』のための国際目標で、地球環境の深刻な問題や国際紛争、差別や貧困などに世界全体で取り組もうというものです。このうち、CO2の削減や森林・海洋の保全などは、利益を求める企業にとっては、一見、制約を与えるものと思われがちですが、企業が長期的に発展していくためには必要な取り組みです。
ふと、「人間の心についても、地球の資源と同じように考えられるのではないか」という思いが頭に浮かびました。
心のエネルギーをどんどん使っていくばかりでは、やがてすり切れてしてしまいます。一度ダメージを受けたら、復活させるまでに長い時間と手当てが必要になることも、地球の資源と似ています。
私たちは、小学生のときから、「がんばることは良いこと」と教わってきました。勉強をがんばって、運動をがんばって、習い事をがんばって、友達づきあいをがんばって、お手伝いをがんばって・・・。弱音を吐かない、人に頼らない、あきらめない。そうすることが、強い子、強い心の持ち主と思われてきました。もちろん、心のエネルギーが十分にあるときは、がんばればよいし、その努力の末に、偉業(いぎょう)を達成する人たちもいるでしょう。けれど、がんばり続けた末に、疲れ果てて、体をこわしてしまうこともあります。
心のエネルギーにも限りがあるし、どれだけがんばっても、できないことはあります。どこかで、自分の力を知って、不可能なことは受け入れて、折り合いをつけて生きていくことが必要になります。もしかすると、これが、子どもから大人になるということなのかもしれません。
不登校になったとき、周囲は、「もっとがんばれ」と言います。実際に、本人は、ギリギリまでがんばります。でも、「これ以上がんばれない」というときが来て、学校を休みます。ここが転換点ではないかと私は思います。「やればできる!」というこれまでの価値観から、「できることをする」「自分に合ったやりかたでやる」「助けを求めながらやる」という方向に変えていくことが大切です。それもできないほど、エネルギーを使い果たしたときは、一度休むということも、将来のための大切な選択です。小中高生の人生は、この後80年も90年も続く可能性があるのですから。
SDGsで地球を守ることを、自分の心に置き換えて、負荷(ふか)をかけすぎず、一人ひとりが『持続的に成長』していけたらいいなと思います。

今年度のバックNo.

No.27、28、29、30はこちらです。

No.32(2024年5月)

 No.32は2024年5月にアップ予定です。

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滋賀県心の教育相談センター 滋賀県野洲市北桜(滋賀県総合教育センター内)
電話番号:077-586-8125
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