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多頭飼育問題への対応

犬や猫を複数頭飼う中で、手間や費用をかけられずに「飼い主の生活」「犬猫の健康」「地域の生活環境」へ様々な影響が生じる「多頭飼育問題」が、規模の大小を問わず全国各地で発生しています。
飼い主、動物、周辺環境に大きな影響を与える多頭飼育問題の背景には、経済的困窮や社会的孤立による生活困窮等の問題があり、社会福祉的な支援を必要とする飼い主が多いこと、再発リスクが高いこと等から、動物の飼い方の問題としてではなく、地域福祉の課題として、関係者が連携して対応することが重要となっています。
こういった多頭飼育問題に対する、「多頭飼育対策事業」の取り組みをご紹介します。

地域における取り組み(先行事例)

1 滋賀県多頭飼育対策マニュアル

多頭飼育対策マニュアル表紙イメージ

○マニュアルの目的
生活に困難を抱える飼い主が行う「個体数の増加のおそれのある飼い方」を「問題化の兆候」であり「生活悪化や孤立化に対する自覚のないSOS」であると捉え、社会福祉分野と動物愛護管理分野の連携を推進することで、「爆発的な頭数の増加」および「多頭飼育問題の深刻化」を防止し、生活を守ることを目的としています。
また、多頭飼育問題が深刻化した場合の対応はケースバイケースとなり、問題が発生してからの話し合いでは連携することが困難となります。多機関連携による早期対応を目的とすることで、解決が困難な事例であっても、早期から対話を重ねることができ、関係者間の信頼関係が深まり、深刻化した際の連携が機能しやすくなります。

○マニュアルの使用者
県、大津市の動物愛護管理部局、市町の社会福祉部局、市町の生活環境部、地域包括支援センター、社会福祉協議会等の職員、地域福祉関係者等

○支援対象
社会福祉的な支援を必要としており、多頭飼育問題の兆候を抱える一般の飼い主(動物取扱業者を除く)

2 啓発ツールの作成

啓発動画

啓発動画イメージ

飼い主の方や支援される福祉部局の方野良猫に餌を与えておられる方を対象とした動画です。
※動画の配信にはYoutubeを利用しています

チラシ

犬猫の飼育費用、不妊去勢手術の必要性をお伝えするチラシです。
こうが人福祉動物福祉協働会議で作成されたものです。

啓発チラシイメージ

3 多頭飼育対策検討会の開催

検討会風景

(1)構成
行政法研究者、公益社団法人獣医師会、滋賀県動物愛護推進員、滋賀県民生委員児童委員協議会連合会、滋賀県介護支援専門員連絡協議会、大津市動物愛護センター、県内2市の環境部局、福祉部局等

(2)検討内容
多機関連携に向けた課題整理・関係機関の役割の検討
・ 「滋賀県多頭飼育対策マニュアル」の検討
・ 市町福祉部局、社会福祉協議会へのアンケート調査の実施
・ 多頭飼育者支援モデルケースの対応状況の報告、事例分析
・ 啓発動画の検討状況の報告等

(3)開催回数
4回(R3.8、R3.10、R3.12、R4.3)

4 市町福祉部局等との勉強会の開催

(1)目的
福祉部局、動物愛護部局(環境部局)が共通認識を構築し、連携を取りやすい関係にするため実施。

(2)参集範囲 
市町福祉部局、環境部局、社会福祉協議会、介護支援専門員連絡協議会、民生委員児童委員協議会

(3)内容(R4.3実施)
・介護支援専門員連絡協議会、動物愛護団体、滋賀県動物保護管理センターからの現状報告
・質疑応答
 

5 多頭飼育対策事業補助金の交付

飼育動物の減数および繁殖制限を支援する動物愛護団体の費用負担を軽減(R3~)

こうが人福祉動物福祉協働会議(先行事例)

多頭飼育対策事業の基礎となった取り組みで、環境省ガイドラインでも紹介されている。

(1)目的
甲賀市内の多頭飼育問題に対し、情報共有および対策の検討

(2)参集範囲
甲賀市(環境部局、福祉部局)、甲賀市社会福祉協議会、甲賀市地域包括支援センター、動物愛護団体、滋賀県動物愛護推進員、動物保護管理センター

(3)内容
・啓発チラシの作成
・多頭飼育崩壊リスク判定フローチャートの作成
・民生委員・介護支援専門員合同研修会でのグループワーク等

(4)開催頻度
平成30年3月から毎月1回(計44回) R4.8末時点

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