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世界農業遺産・日本農業遺産とは…

世界農業遺産(Globally Important Agricultural Heritage Systems:GIAHS〈ジアス〉)は、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに関わって育まれた文化、景観、農業生物多様性などが一体となった世界的に重要な農林水産業システムを国連食糧農業機関(FAO)が認定する仕組みです。
2019年11月現在、21か国58地域が認定されており、そのうち11地域が日本国内で認定されています。

日本農業遺産は、2016年に農林水産省によって創設された国内版の制度です。(2019年11月現在 15地域が認定)
日本農業遺産パンフレット【PDF】
世界農業遺産認定をめざしてパンフレット

PDF表

PDF裏

このパンフレットの制作にあたっては、「企業版ふるさと納税(株式会社万代様からの御寄付)」を活用させていただいております。

世界農業遺産認定に期待される効果

地域固有の農林水産業の価値が世界的に認められることで、次の3点の効果が期待できます。

  • 1:農林水産物のブランド化(高付加価値化)や生産振興
  • 2:地域資源を活用した観光産業の推進
  • 3:企業との連携などによる地域経済の活性化
当地域でもこれらの効果を得て、琵琶湖と共生する農林水産業を健全な姿で次世代に引き継ぐことを目指しています。
リンク:世界農業遺産・日本農業遺産【農林水産省HP】

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日本農業遺産認定までの道のり

これまでの経過
平成28年(2016年)5月10日
「世界農業遺産」プロジェクト推進会議を龍谷大学の皆さんと設置
「世界農業遺産」の認定申請に向けた検討スタート
平成28年(2016年)7月
「世界農業遺産」認定につながる営みや取組を発信するため、世界農業遺産プロジェクトfacebookを開設

平成28年(2016年)9月15日
「琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業推進協議会」準備会設立
「琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業推進協議会」準備会設立

平成29年(2017年)3月17日
「琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業推進協議会」準備会第2回総会
研修会「石川県能登地域」の事例を学ぶ

平成29年(2017年)6月5日
「世界農業遺産」認定を目指して 第1回「モニターツアー」
・近江八幡市沖島での湖魚の食味体験
・東近江市栗見出在家の魚のゆりかご水田での生きもの観察 等
世界農業遺産認定を目指して第1回「モニターツアー」

平成29年(2017年)9月7日
「世界農業遺産」認定を目指して 第2回「モニターツアー」
・野洲市須原の魚のゆりかご水田
(琵琶湖の魚と田んぼの話 等)

平成29年(2017年)11月25日
「世界農業遺産」認定をめざして 第3回「モニターツアー」
・米原市奥伊吹における森林資源に由来するバイオマスを利用したエネルギー生産現場と農業利用の現場

平成30年(2018年)3月29日
琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業推進協議会 設立
構成:県・19市町・農林漁業関係団体・大学・NPO・個人など(団体会員101団体・個人会員370名)
琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業推進協議会 組織図
琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業推進協議会 設立

平成30年(2018年)3月29日
「世界農業遺産認定」をめざして 第4回シンポジウム
世界農業遺産認定をめざして 第4回シンポジウム

平成30年(2018年)6月5日
琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業推進協議会 幹事会
申請書提出について協議

平成30年(2018年)6月19日
「世界農業遺産に向けた認定申請の承認」および「日本農業遺産の認定」の申請書「森・里・湖(うみ)に育まれる 漁業と農業が織りなす琵琶湖システム」(通称:琵琶湖システム)を農林水産省へ提出

平成30年(2018年)8月9日
「琵琶湖システム」が、一次(書類)審査を通過(国内申請20地域から9地域が通過)

世界農業遺産等専門家会議委員による現地調査
世界農業遺産等専門家会議委員による現地調査

平成31年(2019年)2月15日
「世界農業遺産に向けた認定申請の承認」および「日本農業遺産の認定」発表(滋賀県公館)
(日本農業遺産の認定 7地域、世界農業遺産への申請承認3地域)
「世界農業遺産への認定申請にかかる承認」および「日本農業遺産の認定」発表
「世界農業遺産への認定申請にかかる承認」および「日本農業遺産の認定」発表

平成31年(2019年)3月28日
世界農業遺産認定をめざして 第5回シンポジウム
(「日本農業遺産」認定報告会)
世界農業遺産認定をめざして 第5回シンポジウム

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世界農業遺産認定に向けて

「琵琶湖システム」と「世界農業遺産」の更なる認知度向上に努めるとともに、農水産物の安心・安全のPRやブランド力の向上、琵琶湖漁業の振興、環境保全型農業・オーガニック農業の推進に取り組みます。

「日本農業遺産」認定証 授与式(農水省)
「日本農業遺産」認定証 授与式(農水省)

平成31年(2019年)4月20日~21日
「日本農業遺産」記念キャンペーン(東京・ここ滋賀)
「日本農業遺産」認定記念キャンペーン(県内農産物直売所 等)
「日本農業遺産」認定記念キャンペーン(県内農産物直売所 等)

平成31年(2019年)4月~令和元年(2019年)5月
「日本農業遺産」認定記念キャンペーン(県内農産物直売所 等)
「日本農業遺産」認定記念キャンペーンチラシ

令和元年(2019年)10月8日
「世界農業遺産」認定申請書をFAO(国連食糧農業機関)に提出
(以下 FAOサイト掲載文(琵琶湖システムの申請内容)より引用)

 The Lake Biwa System is centered on traditional inland water fisheries which have developed along with paddy agriculture that provides safe breeding grounds for spawning lake fish. For more than 1,000 years, the fishermen have been using and improving various types of passive fishing methods to catch migrating fish together with adapted social rules and local culture to ensure the sustainability of the natural resources.

Among these fishing systems, the eri fishing method using a fixed fish net allowing the selective retrieval of fish while avoiding catching juvenile fish. The eri is a traditional set-gear that has created the lakescape called satoumi, together with rice paddies achieving a sustainable conservation of the system.

Its conservation and sustainable management has been possible thanks to the local social system that allows fishermen organizations to conserve autonomously lake resources. A precious resource as Lake Biwa is home to 47 native fish species, including sixteen endemic species. The distinctive difference between rice-fish farming and the Lake Biwa System is that the lake fish have themselves chosen rice paddies - created and maintained by humans - as their spawning and early breeding grounds. This has led to not only ecosystem conservation but also the conservation of natural fishery resources that are targeted in Lake Biwa fisheries.
 

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SDGsと琵琶湖システム

1 SDGsとは
SDGsは「Sustainable Development Goals」の略です。2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された国際社会が取り組むべき17の目標と169のターゲットのことです。

持続可能な社会を作るため、2030年までに経済成長・社会的包摂(「誰ひとり取り残さない」)・環境保護という3つの課題を統合的に解決することを目指しています。
Sustainable Development Goals

2 SDGsと滋賀県
滋賀県は、全国に先駆け、平成29年(2017年)1月、SDGsを県政に取り込むことを宣言しました。県基本構想をはじめ、様々な政策に対してSDGsを活かすとともに、未来を担う大学生などの若者をはじめ、経済界や市町、関係団体など多様なステークホルダーが主体的に参画するパートナーシップにより、すべての人が幸せに生きることができる持続可能な滋賀を目指しています。こうした滋賀県のSDG'sに関する取組が評価され、令和元年(2019年)7月、内閣府により「SDGs未来都市※」に選定されました。

※SDGs未来都市とは、SDGsの概念に沿った基本的・総合的取組を推進しようとする地域の中から、特に経済・社会・環境の三側面における新しい価値の創造を通して、持続可能な開発を実現するポテンシャルが高い都市や地域が選定されるものです。
SDGsと滋賀県
滋賀県×SDGs

3 SDGsと琵琶湖システム
琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業は、国連の定める持続可能な開発目標(SDGs)の17の目標のうち、特に、「2 飢餓をゼロに」、「6 安全な水を世界に」、「14 水産資源の保全」、「15 陸域生態系の保全」、「17 パートナーシップで目標を達成しよう」などの達成に寄与しています。
琵琶湖システムは、SDGS達成にも貢献