ニゴロブナは琵琶湖の固有種で、その産卵・成育には、湖辺の水田が大きな役割を担っています。この湖魚は、繁殖期を迎える5月頃、湖辺のヨシ帯や水路を通って水田までやってきて産卵します。
この時期の水田は、水が温かく、プランクトンなどの餌が豊富で、外敵が少ないことから、稚魚の成育に適しています。
水路との間で水位差が生じた水田では、地域の皆さんが水路に堰(魚道)を設置し、
水田に魚が遡上する昔ながらの「魚のゆりかご水田」の継承に取り組んでいます。
こうした水田は、豊富な生きものを育むなど、生物多様性の保全に貢献しています。
リンク:魚のゆりかご水田プロジェクト