滋賀県の特色をいかした河川漁業・養殖業の振興を図るため、アユの冷水病対策の技術開発、在来マス類資源の増殖技術開発や生息環境の評価・管理およびビワマスを用いた地域特産養殖業の開拓に関する研究などを行っています。
天然水域や養殖場で問題となっているアユの冷水病対策として、冷水病を発生させない飼育法の開発や、飼育水温を一時的に上昇させて治療する加温処理の技術開発、冷水病に強いアユを作る養殖技術の開発を行っています。
選抜育種によって平成 5 年、飼育管理下でも成長の良いビワマスを作ることに成功しました。その後、継代して飼育し、平成 17 年夏、ふ化後 20 か月で平均体重が 1kg を超え ( 下写真 ) 、養殖魚として実用的な成長をする遺伝的系統であると確認できました。現在、養殖事業化を目指して量産化試験や更なる育種研究のほか、平成 18 年からは商品出荷へのチャレンジも進めています。