高橋 利明
Toshiaki Takahashi
略歴・活動実績
1949年生まれ。
仏像などの日本彫刻多数を、本格的な文化財修理の技術でよみがえらせてきた。
日本における彫刻文化財の修理を一手に引き受ける美術院で経験を積み、滋賀県において独立した組織的な工房を設立、県内外で極めて多くの仏像修理に携わってきた第一線の修復技術者であり、本県の仏像の修理に最も通暁した技術者である。
京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)非常勤講師、特定非営利活動法人文化財保存支援機構セミナー講師、京都美術工芸大学客員教授等として文化財修理について講じるなど、後進育成や一般向けの教育にも熱心に取り組む。
1996年、(有)楽浪文化財修理所設立。
(主な受賞歴)
2010年 文化庁長官表彰受賞
2023年 滋賀県文化功労賞受賞
メッセージ
この仕事に就いて、初めて触れた国宝は 「夢違観音」でした。それを知ったときは震えましたね。70余年経過した今、数百体の仏様に出会ってきましたが、千年前の方々と話が出来るのが楽しみです。
私が打ちたいと思った釘の位置には古い釘跡がある。難しい所はそれなりの仕事をしている。現在の私たちと同じ考えをしているのが分かり楽しい時を送っている。
車で国宝を運搬するとき車中泊で国宝と添い寝をしました。いい思い出です。
お問合せ
楽浪文化財修理所HP: http://sasanami-1203.sakura.ne.jp/