滋賀の風景
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白鬚神社 しらひげじんじゃ
湖水に浮かぶ朱の鳥居
 湖沿いの道路(国道161号線)を走っていると、琵琶湖の中にある朱塗りの鳥居が目に飛び込んできます。猿田彦命(さるたひこのみこと)を祭神とする近江の古社・白鬚神社の鳥居です。ちなみに今の鳥居は昭和56年に再建されたもので、高さ12m、本柱の間隔 は7.8mあります。
 本殿は道路を挟んで向い側にあり、国の重要文化財に指定されています。創建は古く、垂仁天皇の時代(約2000年前)と伝わり、1190年には源頼朝が鰐口(わにぐち)を奉納、足利将軍もたびたび参拝するなど、戦国武将に広く信仰されていました。現在は延命長寿、子授け、開運招福の神様として人々の信仰を集めています。国内にある白鬚神社の総社でもあります。
 湖に浮かぶ鳥居の景色にひかれ、昔から多くの人が訪れました。境内には著名な歌人の歌碑が立っています。
「三尾の海に/網引く民のひまもなく/立居につけて/都恋しも」(紫式部)
「しらひげの/ 神の御前にわくいずみ /これをむすべば/ 人の清まる」(与謝野寛・晶子)
「四方より/花吹入れて/鳰の湖」(松尾芭蕉)
【謡曲『白鬚』】
 帝の勅使が仏法流布の地を譲り受けるために白鬚神社に参拝します。すると、土地の神である白鬚明神が老翁の姿で釣り糸をたれて現われ、「釣りの場がなくなる」と、一度は申し出を断ります。その後、薬師如来も現われ、翁を説得。白鬚大明神が、比叡山を仏法結界の地として釈尊に譲った、という伝説を語って社殿に入ります。やがて老人は白鬚明神となって天女と龍神を伴って勅使の前に現われ、共に舞い踊ります。
地域名:湖西
所在地:高島市(旧・高島町)
白鬚神社の鳥居
白鬚神社の鳥居(2003年9月22日撮影)
本殿のある境内
本殿のある境内(2003年9月22日撮影)
紫式部の歌碑
紫式部の歌碑(2003年9月22日撮影)