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1.子どもたちの健やかな育ちを守ろう

出産・子育ての応援や幼児教育・保育の環境づくり、虐待防止等の取組に活用します。

1．滋賀で誕生ありがとう事業

　滋賀県では、滋賀で生まれた赤ちゃんへ、生み育ててくださる御家族の皆さんへ「おめでとう」「ありがとう」の気持ちを込めた贈りものをお届けし、地域全体で出産・子育てを応援し、安心して子どもを生み育てることのできる環境づくりを進めます。
行政や企業など社会で出産をお祝いしている、子育てを応援しているというメッセージを込めて、滋賀で生まれた赤ちゃんと御家族に、「ありがとうの贈りもの」をお届けします。
子育ては「楽しい、毎日が充実している」と感じてもらえるよう、ポジティブキャンペーンを実施し、地域全体で出産、子育てを応援し、関わっていこうという機運を高めます。

2．保育士等奨学金返還支援事業

　保育士の有効求人倍率が全国ワースト（令和5年1月時点）となるなど、県内保育施設における保育士不足は深刻な状況です。そこで、保育士を目指す人や保育士として活躍している人が滋賀県で保育士として働きたい、働き続けたいと思える支援を通して、保育士不足の解消を図り、すべての子どもたちが質の高い教育・保育を受けられる環境づくりに取り組み、「安心・安全に子どもを生み育てることができる滋賀」を目指します。
県内保育施設への就労・定着を促進するため、奨学金返還費用を支援します。

3．児童虐待防止対策事業（「オレンジリボンをあなたの胸に」事業）

　児童虐待相談対応件数は年々増加しています。また、近年、親族や地域との関係の希薄化に伴った社会的孤立、育児の不安感の増大等、様々な要因により、その内容は複雑・困難化しています。児童虐待の重篤化を防ぐためには早期発見・早期対応が重要です。児童虐待を見たとき、虐待かもと思ったときにいちはやく通告していただけるよう広報啓発を進めます。
11月の児童虐待防止推進月間を中心に、年間を通じて地域・企業参画型のオレンジリボンキャンペーン（街頭啓発、出前講座等）を行い、児童虐待の通告義務、通告先、子どもに及ぼす影響などを県民に広報啓発することで、児童虐待防止の気運を高めていきます。

4．児童養護施設等で暮らす子どもたちの社会への架け橋づくり事業費

　施設で暮らす子どもたちは、少なからず大学進学ではなく、高校卒業後に就職しています。しかし、その後短期間で転職または無職となっています。施設で暮らす子どもたちが、早くから職業観や社会通念を身に着けることが重要と考えられるため、企業や地域と協力した子どもたちの自立に向けた支援が必要です。
施設の子どもたちが仕事体験を通じて職業観を育んだり、自分の将来について考える機会をつくります。また、企業や地域の協力関係を構築します。これらの取組みを通して、施設等退所後の安定した自立生活につなげます。

5．社会的養護のもとで暮らす子どもたちの学ぶ力サポート事業

　社会的養護のもとで暮らす子どもたちは、虐待や貧困などの家庭環境により、コミュニケーション力や基本的な学習能力・習慣を取得していないことが多く、こうした学習の遅れなどが施設等退所後の対人関係や社会的自立を困難にする一因となっています。より低年齢からこのような課題に対応するため、子どもたちが希望する塾や習い事のための費用の支援を進めます。
児童養護施設や里親など社会的養護のもとで暮らす小学生への塾代、習い事などにかかる費用を支援し、子どもたちのより多様な選択肢と学びを支え、基礎学力や自己肯定感の向上につなげます。

6．ヤングケアラー支援体制強化事業

　ヤングケアラーは、本人や家族の自覚がないまま表面化せず、必要な支援につながっていないことがあります。その結果、友人関係が希薄になり孤立化したり、進学や就職を断念するといったケースが生じています。そのため、本人や支援者をはじめ社会全体の認識を高め、支援につなげる環境づくりを行っていくことが必要です。
ヤングケアラー支援体制を強化・構築し、ヤングケアラーの早期発見と早期支援につなげます。