文字サイズ

滋賀県民の歌

「滋賀県民の歌」は、歌詞を県民から公募し、西条八十氏の補作詞、古関裕而氏の作曲により昭和29年に制定されました。
「滋賀県民の歌」は、戦後復興期の発展しつつある本県の姿や県民の希望を表しており、県民に夢を与えながら親しく歌い続けられています。

-目次- 

動画 / 音源 / 楽譜 / 歌詞 / 制定の経緯 / 歌碑 

動画

びわ湖ホール声楽アンサンブルが「滋賀県民の歌」を合唱した動画です。美しい混声四部合唱を奏でました。(令和3年2月21日)

(動画)びわ湖ホール声楽アンサンブルによる「滋賀県民の歌」

(動画の配信にはYouTubeを利用しています)

滋賀県民の歌の動画(外部サイト,別ウィンドウで開く)

※びわ湖ホール声楽アンサンブルとは、全国から厳しいオーディションを経て選ばれた声楽家により構成される日本初の公共ホール専属声楽家集団。ソリストとしての高水準の実力だけでなく、アンサンブル、合唱の中核となり得る優れた声楽アンサンブルとしても各方面から注目を集めている。

音源の提供

滋賀県民の歌の音源をダウンロードしていただけます。

ご希望の方にはCDをお送りしますので、以下までご連絡ください。

〒520-8577 大津市京町四丁目1-1 滋賀県広報課

TEL:077-528-3041

jasrac

JASRAC許諾第J130419263号

楽譜

主旋律

滋賀県民の歌 楽譜

混声四部合唱

歌詞

滋賀県民の歌蓼沢猟原作/西条八十補作/古関裕而作曲

一、

比良の峯ゆく 白い雲 緑に映える 琵琶の水

機織る町に 稲刈る村に 今日も平和の日はうらら

美しの滋賀 明るき滋賀

讃えん われらの 伸びゆく滋賀を

二、

高い文化の 伝統に 野花も聖(きよ)く 匂う国

漁(すなど)る舟に ベルトの歌に 明日の希望が燃えあがる

美しの滋賀 明るき滋賀

讃えん われらの 伸びゆく滋賀を

三、

力あわせて 弥栄(いやさか)の 楽土を築く 意気新た

かがやく眸(ひとみ) ゆるがぬ決意 進むわれらに 波光る

美しの滋賀 明るき滋賀

讃えん われらの 伸びゆく滋賀を

制定の経緯

そうだ、県民の歌を募集しよう

昭和29年(1954年)、滋賀県で県民歌を一般募集することにしました。

ねらいは「理想的な住みよい郷土をつくり、県民一人一人が郷土を愛し明るい生活を打ち立てる意欲を盛り上げよう」でした。

歌詞、決定!作曲は古関氏に依頼

同年6月3日、歌詞が決定しました。応募作品は471点。西條八十氏などによる最終審査の結果、長浜市在住の元朝日新聞記者、蓼沢猟氏の作品が選ばれました。

作曲は、当時すでに著名な作曲家となっていた古関裕而氏に依頼されました。

いよいよ発表の日

「滋賀県民の歌」は、同年6月15日、高松宮宣仁親王を迎えて行われた滋賀会館開館式で披露されました。

当日は、独唱、小学校児童による斉唱、県庁や滋賀大学などの合同合唱団による混声四部合唱によって、盛大に発表されました。伴奏は三つの小学校のブラスバンドによるものでした。

滋賀県民の歌発表会
滋賀県民の歌発表会

審査員と作曲者の思いは…

審査、補作にあたった西條八十氏

「これまでたくさんの県民歌を手がけてきたが、これほど柔らかいものは少なく、いい歌ができたと思っている。」

作曲した古関裕而

「作曲にあたって歌詞の明るさ、柔らかさから、なるべく歌いやすい、多くの人に歌われるような作曲にするよう努めた。これならきっと親しまれると思う。」

 (『中日新聞』昭和29年6月4日)

 

[コラム]古関 裕而(こせき ゆうじ)氏

古関裕而(本名、古関勇治)氏は、明治42年(1909年)8月11日に福島市大町に生まれ、昭和5年(1930年)9月に日本コロムビア株式会社に専属作曲家として入社しました。

以来、作曲活動を継続し、戦前においては「露営の歌」「暁に祈る」等の歴史的作品を残したほか、戦後の荒廃した社会の中にあっては「とんがり帽子」「長崎の鐘」等、未来へ希望を抱かせる明るい歌謡作品を発表し、多くの人に愛唱されています。

さらに、昭和22年(1947年)以降は放送作品に力をそそぎ、菊田一夫氏とのコンビで、NHKラジオ・ドラマ「鐘の鳴る丘」「さくらんぼ大将」「君の名は」等の主題歌を発表し一世を風靡したことはあまりにも有名です。

また、昭和23年(1948年)には全国高等学校野球大会の歌「栄冠は君に輝く」を、昭和39年(1964年)の東京オリンピックでは選手入場行進曲「オリンピック・マーチ」 を作曲しました。

作曲作品総数は、5,000曲にもおよび、スポーツ・ラジオドラマ・歌謡曲・演劇・校歌・社歌等、多岐にわたっています。こうした一連の功績によって昭和44年(1969年)には紫綬褒章を、昭和54年(1979年)には勲三等瑞宝章を受章しています。

令和2年春、NHK連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルとなりました。

[コラム]自筆楽譜の発見

令和2年6月、『滋賀県民の歌』の当時の楽譜が県庁で発見され、筆跡などから古関氏の自筆の楽譜であることが明らかになりました。作曲時に古関氏から県に贈られたものとみられます。

主旋律を綴った楽譜のほかに、同じく自筆の混声四部合唱の楽譜と、ピアノやフルート、トランペットなど楽器ごとに書き分けられた楽譜(パート譜)もつくられていました。

令和2年6月26日から2週間にわたって、見つかった楽譜や関連資料の展示を開催しました。

県民の歌楽譜
自筆の楽譜
展示の様子

自筆の楽譜は滋賀県立公文書館で保存しており、簡易閲覧申込書をご記入いただくと、どなたでもご覧いただけます。

滋賀県立公文書館

TEL:077-528-3126 FAX:077-528-4813

歌碑

滋賀県庁正面玄関前に「滋賀県民の歌」の歌碑があります。

もともとは滋賀会館の前にあったものですが、平成27年に滋賀会館が解体される際に、県庁前に移築されました。

県庁前の歌碑

情報募集中

「滋賀県民の歌」の思い出や情報などございましたら、ぜひ広報課までお寄せください。

お問い合わせ
知事公室 広報課
電話番号:077-528-3041
FAX番号:077-528-4803
メールアドレス:[email protected]
Adobe Readerのダウンロードページへ(別ウィンドウ)

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。