看護師をめざす方へ

　本校は、滋賀県の東北部、西には美しい琵琶湖が広がり、東には雄大な伊吹山を望む長浜市にあります。夏には水泳、ウエイクボード・サーフィンなどのマリンスポーツ、冬にはスキー、スノーボードを身近に体験でき、また、四季折々、市内の由緒ある街並みに心が癒され、「美しい自然」「豊かな歴史」そして「新しい文化」に彩られた街です。

　この地に昭和49年に開校し現在卒業生は2,000名を超え、県内の特に湖北圏域を中心に中堅幹部から新卒看護師まで幅広い年代で活躍し、地域に暮らす人々を支える医療職のチームの一員として大切な役割を果たしています。

　本校は、「人間愛」を基盤におく豊かな人間性を養い、看護の対象となる人々への理解と共感ができる専門職業人を育てることを教育理念としています。看護をする者にとって大切なことは、対象の多様な価値観を受け入れ、その思いや希望を大切にする心を持って、倫理的かつ科学的根拠に基づく看護実践ができることだと考えます。そのためには、看護者としての自らの課題と向き合い、学び成長し続けることが必要です。学生一人ひとりの個性を大切にそれぞれが目指す看護師像に向かって進んでいけるよう、専門的な知識・技術の修得と併せて一人の人間としても成長できるような学びをしてもらいたいと考えています。

　社会の変化と併せて医療・福祉も変化し続けています。しかし、世界が変化し続けても私たち看護職者は、生と死、そして健康や病気、障害を持って生活をする人々の人生に関わることに変わりありません。時代の変化の中において常に期待と信頼にこたえる努力をする使命感があり、それに応えられた時の充実感と満足感が自分たちを支え何物にも代えがたいものとなります。大変な世の中であればこそ、自分の存在価値を見出せる看護職を目指して共に成長していきましょう。

　滋賀県立看護専門学校 校長 小島 縁