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ホーム > 県政情報 > 広報 > 県政eしんぶん(報道資料) > 2018年3月10日号 > 国宝・重要文化財(美術工芸品)の新指定について

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県政eしんぶん報道資料

公開日:2018年3月10日

国宝・重要文化財(美術工芸品)の新指定について

 文化庁によると、文化審議会(会長 馬渕明子)は、3月9日(金曜日)に開催される同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、新たに55件(国宝5件、重要文化財50件)の美術工芸品を指定するよう文部科学大臣に答申する予定です。

 本県関係では、別添資料のとおり、国宝(美術工芸品)1件(古文書の部)、重要文化財(美術工芸品)3件(彫刻の部1件、古文書の部1件、歴史資料の部1件)が該当します。とくに、県内での新しい国宝指定は、昭和41年以来52年ぶりのことです。今後、官報告示などの所定の手続きが完了すると、別表のとおり本県における国宝・重要文化財(美術工芸品)の指定件数は639件となります。

〔添付資料〕1.答申内容(滋賀県関係)、2.解説(滋賀県関係)、3.別表

1.答申内容(滋賀県関係)

1.国宝の指定

<古文書の部> 1件 ※重要文化財に有形文化財を追加して国宝に

菅浦文書 (千二百八十一通) 65冊、菅浦与大浦下庄堺絵図 1幅
 (すがうらもんじょ、すがうらとおおうらしものしょうさかいえず)

  所有者:宗教法人 須賀神社(すがじんじゃ)<長浜市西浅井町菅浦498> ※滋賀大学経済学部附属史料館に寄託

 

2.重要文化財の指定

<彫刻の部> 1件

木造阿弥陀如来立像快慶作 1軀
 (もくぞうあみだにょらいりゅうぞう かいけいさく)

 所有者:宗教法人 常寺(えんじょうじ)<彦根市城町2-4-62> 

 

<古文書の部> 1件

長命寺文書(四千五百六十七通) 40巻 、982冊、3085通、47鋪、64綴、143枚
 (ちょうめいじもんじょ)

 所有者:宗教法人 長命寺(ちょうめいじ)<近江八幡市長命寺町157> ※一部は滋賀県立安土城考古博物館に寄託

 

<歴史資料の部> 1件

大津百艘船関係資料 一括
 (おおつひゃくそうせんかんけいしりょう)

 所有者:個人 ※大津市歴史博物館に寄託

 

2.解説(滋賀県関係)

【国宝の指定】

<古文書の部>

菅浦文書 (千二百八十一通 ) 65冊、菅浦与大浦下庄堺絵図 1幅

所有者:宗教法人須賀神社(長浜市西浅井町菅浦498)

 ※滋賀大学経済学部附属史料館に寄託

時 代:鎌倉時代~江戸時代

説 明

 菅浦は、琵琶湖の北岸から突き出た岬にある村落で、自らの掟をもつなど、中世から村落の自治が発達していた。

 菅浦文書は「惣(そう)」と呼ばれる中世の自治組織によって作成され、長く地域に伝えられてきた古文書群であり、わが国でも群を抜いて著名な村落史料(歴史を知るための素材)である。大正期に歴史学会に紹介されて以来、菅浦文書を素材とした中世村落史研究が盛んに行われ、数多くの論文や著作が生み出されてきた。

 堺絵図は、隣庄の大浦と境界を争ったことにより作成したもの。村内唯一の田地である「日指(ひさし)」・「諸河(もろかわ)」の地の帰属をめぐって争われたため、両田地が菅浦の領域に含まれることを主張した描き方となっている。竹生島の伽藍配置なども詳細に描写し、貴重な庄園絵図である。

 わが国を代表する文化財として、県内では52年ぶりに新しく国宝に指定される。

 菅浦文書01

 菅浦与大浦下庄堺絵図

 菅浦文書02

 菅浦文書(菅浦惣庄置文)

 

【重要文化財の指定】

<彫刻の部>

木造阿弥陀如来立像快慶作 1

所有者:宗教法人圓常寺(彦根市城町2-4-62)

法量:像高98.8センチメートル

時代:鎌倉時代

説明

 来迎印を結んで立つ阿弥陀如来像である。像の構造は割矧造(わりはぎづくり)で、ヒノキの一材を用いて前後に割り放し、刳(うちぐり)を施す。

 昭和61年の調査で、本像の左枘(あしほぞ)から「巧匠法眼快慶(こうしょうほうげんかいけい)」と刻まれた銘文が確認された。この銘文により、本像の作者が鎌倉時代を代表する仏師快慶(かいけい)であること、製作時期は快慶が眼(ほうげん) (仏教における僧位のひとつ)の地位にあった晩年期であることが判明した

 快慶は生涯にわたって多数の阿弥陀如来像を製作した。とくに像高80センチから1メートル前後の「三尺阿弥陀(さんじゃくあみだ)」と呼ばれる阿弥陀如来立像が多く、その格調高い姿は、後世の仏像の規範となった。本像は、張りのある面貌や肉身表現に生彩があり、快慶が製作した三尺阿弥陀像の中でもすぐれた出来栄えを示す。

 本像を安置する圓常寺は、慶長16年(1611)の創建と伝えられるが、本像が圓常寺に伝来した経緯は不明である。

昭和62年に滋賀県指定有形文化財に指定され、平成25年に保存修理がおこなわれた。

 木造阿弥陀如来立像

 木造阿弥陀如来立像

 

 <古文書の部>

(四千五百六十七) 40巻、982冊、3085通、47鋪、64綴、143

所有者:宗教法人長命寺(近江八幡市長命寺町157) ※滋賀県立安土城考古博物館に一部を寄託

時代:平安時代~明治時代

説明

 西国三十三所観音霊場の第三十一番札所である長命寺に伝わった、寺領の経営等にかかる平安時代から明治時代に至る古文書群。特に三〇〇通を超える中世文書は注目され、わが国中世寺院史の研究上の基礎資料となるものである。近江守護佐々木六角氏の発給文書や織豊政権時代の文書が豊富で、近江戦国史の研究に貴重な素材を提供する。

 参詣曼荼羅は、折り畳んで持ち運び、絵解きをして勧進に用いたもの。永正13年(1516)長命寺は本堂以下の伽藍を戦火で失い、翌年から住僧らによる「勧進」(寄附を募る行為)が開始された。伽藍の再建後も修理や維持管理のために引き続き勧進活動が続けられたと考えられ、時代の異なる複数の参詣曼荼羅が伝えられている。

 長命寺参詣曼荼羅

 長命寺参詣曼荼羅

 長命寺文書

 長命寺文書

 

<歴史資料の部>

大津百艘関係資料

所有者:個人蔵 ※大津市歴史博物館に寄託

時代:安土桃山時代~明治時代

説明

 大津百艘船とは、天正15年(1587)に、大津城主浅野長吉が大津に集めた船持の集団を指し、大津からの人と物資輸送の独占という特権を与えられ、公用輸送を担った。江戸時代に入ってからも幕府の公用船として琵琶湖水運において中心的な役割を果たした。

 本資料群は、大津百艘船船持仲間に伝来した資料群で、文書・記録類、高札類、器物類から構成される。近世の琵琶湖水運の歴史を知る上において基礎資料であり、交通史、経済史等研究上に価値が高い。

 高札

 大津百艘船関係資料のうち 高札

 文書2

 大津百艘船関係資料のうち 文書・記録類

 

3.別表

 国宝・重要文化財(美術工芸品)指定件数一覧

≪滋賀県関係≫ 

 

新規指定件数(今回の答申)

 

 

国          宝

重要文化財

合          計

絵         画

99( 4)

彫         刻

1

 381( 4)

工   芸   品

66( 4)

書跡 ・典籍

 42(12)

古   文   書

1

1

 35( 9)

考 古 資 料

 10( 1)

歴 史 資 料

1

 6( 0)

合           計

1

3

639(34)

 ※合計欄の( )内の数字は国宝の件数で内数である

お問い合わせ

滋賀県教育委員会事務局文化財保護課 

電話番号:077-528-4672

ファックス番号:077-528-4956

メールアドレス:ma07@pref.shiga.lg.jp