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更新日:2018年3月1日

外来魚対策研究

1. 内湖をモデル水域とした外来魚駆除研究

研究の背景

電気ショッカーボート(以下、EFB)を用いることで、外来魚、特に「産卵期のオオクチバス親魚」を効率的に駆除することができます。EFBを活用してオオクチバス(以下、バス)を継続的に駆除している曽根沼(彦根市)では、バス成魚(体長約20cm以上)が大幅に減少し、それに伴ってホンモロコをはじめとする多くの在来魚・エビ類が増加しています。しかしその一方で、未成魚のバス(体長約20cm未満)が急増する「リバウンド現象」が発生しました。バスを根絶(あるいは低密度に管理)するには、同現象の克服が必要です。

調査研究の内容

  • リバウンド現象発生後のバス生息状況を調査し、同現象の原因究明を行います。
  • リバウンド現象で大発生したバス未成魚を効率的に捕獲する技術の検討を行います。また、同現象を生じさせない、効率的な繁殖抑制(親魚駆除)技術を開発します。

研究の成果

  • EFBでの集中的な駆除で、リバウンド現象発生後もバス成魚の増加を防ぐことができました。
  • 様々な解析により、在来魚の増加やバス成魚の減少が、バス稚魚の減耗を軽減したと考えられました。このことがリバウンド現象の原因であると考えられます。
  • 様々な駆除手法の比較により、冬季のEFBと夏季の小型曳網で、バス未成魚を効率的に捕獲できることが明らかとなりました。特に小型曳網では、これまでヒシが繁茂するためにEFBで駆除できなかった夏季にバス未成魚を捕獲することができました。
  • 継続した駆除と新たな未成魚駆除技術の導入により、平成27年以降、バス未成魚の発生量を低位に保つ(すなわち、リバウンド現象の再発生を防ぐ)ことができました。 

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 電気ショッカーボートでの駆除のようす

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曳網での駆除のようす

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電気ショッカーボートによるオオクチバス成魚の1時間あたり捕獲尾数(左軸:青)および小型定置網におけるオオクチバス未成魚の1日あたり捕獲尾数(右軸:赤)の経年変化

 この研究は、水産庁の委託事業「河川流域等外来魚抑制管理技術開発事業」の一部として実施しました。

 2. 琵琶湖での外来魚駆除とその評価

研究の背景

琵琶湖では、毎年様々な方法(事業)で、多くのオオクチバス、ブルーギルが駆除されています(水産課ページへ)。水産試験場では、こうした外来魚駆除事業の効果を把握し、今後の駆除目標を決定するための調査研究を行っています。

研究の内容

  • 琵琶湖で電気ショッカーボート(EFB)により捕獲されるオオクチバス、ブルーギルの体サイズ、年齢、獲れ具合を調査しています。

EFB2

電気ショッカーボートでの駆除

 

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電気ショッカーボートで駆除されたオオクチバス

(大型の親魚が多い)

 

  • 毎年、9~11月にかけて琵琶湖沿岸域116定点でビームトロール網という小型のトロール網を用いて、オオクチバス、ブルーギルの0歳魚を捕獲し、その発生状況を調査しています。

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ビームトロール網での曳網の様子(網投入直後)

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ビームトロール網で捕獲されたオオクチバス0歳魚

 

  • 漁業者が駆除したオオクチバス、ブルーギルの体サイズ、年齢、駆除量と上記調査結果とを総合して、琵琶湖におけるこれらの生息量を推定しています。
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ブルーギルの耳石(左)とその横断切片(右)。右写真では、4本の輪紋(▽マーク)があることから、満4歳であることが分かる。耳石の輪紋から推定した年齢情報を利用して生息量の推定を行っています。

研究の成果

  • EFBで捕獲されるオオクチバスの体サイズが小型化傾向にあり、獲れ具合も低下傾向にあることがわかりました。
  • 様々なデータを基に解析した結果、オオクチバス、ブルーギルの生息量は平成25年度当初までは減少傾向にあったものの、平成26年度以降は増加に転じ、平成28年度当初まで1,200トン弱の横這いで推移していると推定されました。この生息量の増加は、平成24年度にブルーギル0歳魚が大発生したことに加え、平成25年度以降の少雨や水草の異常繁茂等により、駆除事業が低調であったことで生じたと考えられます。

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3. 新たな外来魚対策研究

研究の背景

近年、チャネルキャットフィッシュとコクチバスが県内で分布域を拡大させています。いずれも漁業や生態系などへ大きな悪影響を与えることから、国により特定外来生物に指定されており、その生息量が低位なうちに早急に対策を講じなければ、オオクチバスのように琵琶湖や河川の生態系や漁業に多大な影響を与える恐れがあると考えられます。

調査研究の内容

  • チャネルキャットフィッシュでは生息状況を把握するとともに、知見がほとんどない生態的特性を把握したうえで効率的な駆除技術の開発を行います。
  • コクチバスでは、効率的駆除技術の開発を行います。
  • 両魚種について、漁業者が継続的に駆除できるよう駆除マニュアルを作成します。

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瀬田川の釣獲調査で捕獲されたチャネルキャットフィッシュ

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河川で投網により捕獲されたコクチバス

 研究の成果

  • チャネルキャットフィッシュでは、飼育試験により、産卵後からふ化後1週間程度までオス親魚が卵やふ化した魚を保護し、特にふ化後は外敵に対して強く攻撃する行動を観察しました。
  • チャネルキャットフィッシュはふ化後30日経つと背鰭や胸鰭のトゲが発達し、網などに絡むようになり、繁殖した場合には、漁具の損傷や操業への影響が心配されます。
  • コクチバスにおいては、生息密度が低い段階では特に産卵期の駆除が効率的で、産卵床の親魚を狙った電気ショッカー、遮光型カゴ網、小型三枚網、投網などが有効でした。

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産卵直後のチャネルキャットフィッシュ親魚

(左がオス。この後メスが巣から追い出される。)

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タモ網に掛かったチャネルキャットフィッシュ稚魚

(ふ化後30日)

 

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ダム湖の産卵床で捕獲されたコクチバス親魚(左:遮光型カゴ網、右:小型三枚網)

 

調査研究で得られた知見を基に「PDF コクチバス駆除マニュアル(滋賀県)(PDF:1,724KB)」を作成しましたのでご活用ください。(A4紙へ各ページを印刷する場合はこちら「PDF A4印刷版(PDF:1,378KB)」。)

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お問い合わせ

滋賀県水産試験場

電話番号:0749-28-1611

ファックス番号:0749-25-2461

メールアドレス:gf30@pref.shiga.lg.jp