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更新日:2014年5月26日

がんの基礎知識

 このページには、「がんの基礎知識」についてのQ&Aを掲載しています。

 

    質問 回答
1 (1) がんとはどういったものでしょうか。

 私たちの体は60兆個の細胞からなっていて、常に細胞が分裂と増殖と死滅を繰り返しています。正常な細胞はその設計図ともいえる遺伝子の情報によって、それぞれの臓器や組織に合った状態を保っています。

 ところが遺伝子に何らかの異常が生じると、細胞は死なずにとめどもなく分裂を繰り返すことになります。この「死なない細胞」ががん細胞です。

 がん細胞は健康な人の体でも1日に約5000個できますが、自分の免疫細胞が攻撃して死滅させています。

 しかし、免疫の働きが低下すると、がん細胞はそのまま生き残り、やがてがんへと姿を変えていきます。1cmの大きさに成長するまでに要する時間は10年から15年といわれています。がん細胞が発生し、免疫の監視の目をかいくぐって数cmの大きさに成長したものががんなのです。

 このようにがんは自分の体の細胞から生じたもので、年齢を重ねるごとに免疫の監視をくぐり抜けて生じやすくなりますから、ある意味では老化の一環とも考えられていますし、高齢化にしたがって増えてきているのです。

 がんは周囲の正常な組織や臓器を破壊しながら大きくなっていくこと(浸潤)と、血液やリンパの流れに乗って離れたところに広がっていく(転移)性質があり、これらが適切に治療しないと生命を脅かすことになる悪性たるゆえんです。

1 (2) がんの原因は何でしょうか。
突然変異の原因は何でしょうか。

 ヒトの細胞の中の核の中にはDNAが存在し、そこに遺伝子の情報が暗号として記録されています。研究がすすみ、遺伝子の異常(突然変異)ががんの発生の原因であることがわかってきました。

 がん細胞は、正常な細胞の遺伝子に2個~10個程度の傷がつくことにより発生するとされています。遺伝子の傷は、DNAの傷を意味します。DNAに傷がつき、遺伝子の暗号に間違いが生じることを、遺伝子の異常、すなわち突然変異といいます。

 では、その遺伝子の異常(突然変異)は何が原因となって起こるのでしょうか?私達が自然界から常に微量に浴びている放射線や紫外線をはじめ、排気ガスなどの環境汚染物質や化学物質・喫煙、あるいは一部のウイルスや細菌などの持続感染が遺伝子の異常(突然変異)を引き起こすことは知られています。

 また、食物の種類と摂り方・運動不足などの生活習慣やストレスなどもその要因となりうることが明らかになってきました。(がんの種類によって要因は異なります。)

1 (3) がんはからだのどこにできるのでしょうか。

 がんは自分の細胞が変化して起こりますので、体内のあらゆる部位から発生しえます。

 がんの種類は1000を超えており、がんが生じた場所の由来によって、皮膚や消化管の粘膜などから発生する上皮性悪性腫瘍(癌腫)、骨や筋肉などの軟部組織から発生する非上皮性悪性腫瘍(肉腫)、更には骨髄や血液リンパ系組織から発生する造血器腫瘍に大きく分類されます。

 また、同時あるいは異なる時期に、二つ以上の臓器でがんが発生する場合(多重がん)もあります。

1 (4) がんの診断とその流れはどのようになっていますか

 最初に行われるのは、医師による問診と診察です。症状と体の状態、過去にかかった病気や家族がかかった病気、生活習慣などについて聞かれます。

 その後、より詳しい情報を得るために、血液検査や画像検査が行われ、必要に応じて病変の一部をつまみとったりして(生検)採取した細胞を顕微鏡などで観察します。これらにより、がんの診断が確定します。

1 (5) がんの病期(ステージ)とはなんですか。

 がんと診断がついた場合、治療方針を決めるためには、まず、病気の進み具合を調べることになります。

 がんの進行の程度・段階を表わすのが、「病期(ステージ)」です。大多数のがんのステージには、1・2・3・4期に分けられています。1期は早期を意味し、数字が上がっていくにつれ、進行度が増していきます。

 病期を知ることで、これからがんがどのように進むのか、すなわち、がんの予後をおおまかに予測することが出来ます。病期によってがんの治療方針が変わってきます。例え、最も進行した4期のがんであっても、治療によって治癒することもあります。

 病期を決める要素は、がんの種類によって異なります。がんの場所や大きさ、広がり、病理検査やがん組織の性質などの各種の指標を組み合わせて決められます。

1 (6) がんの告知は必ずされますか。

 最近は、がんを告知することが普通になってきました。これは、インフォームドコンセント(説明と同意=患者が治療の内容や目的などについてよく説明を受け、同意した上で治療が行われること)という考え方、つまり「患者の最終決定権は患者自身にある」という考え方が医療の現場で受け入れられ定着してきた結果です。

 医師と患者との関係は、同意に基づいた平等な人間関係であるという前提が基本です。しかしまだ現実には、本人が望んでも家族の意向で告知されなかったり、本人が望まないのに告知がされてしまうケースがあるようです。

 告知は、画一的ではなく、患者本人の意思を確認しながら、タイミングや状況、伝え方には十分配慮して行われる必要があります。

1 (7) 日本のがんの現状を教えてもらえますか。

 がんは、日本人の死亡原因の筆頭です。年間約60万人が発病し、30万人以上の人ががんで死亡しており、全死因の3割を占めています。最近では、男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんに罹患する(かかる)と推定されています。

 65歳以上では、およそ2人に1人ががんで亡くなっています。日本は世界有数の「がん大国」と言っても過言ではないのです。しかし近年の検診や治療法の進歩で、がんになっても約半数以上の人は治るようになり、がんに対する意識が変わりつつあります。

 以前は、日本のがんの代表選手は胃がんでした。胃がんの原因は、ヘリコバクター・ピロリ菌などの細菌の持続感染が大きな原因の一つですから、冷蔵庫の普及や国民の衛生意識の向上で新鮮で清潔な食物を口にするようになって、最近は減ってきています。

 一方現在、日本で最も数が増えてきているがんは、乳がん、前立腺がん、膵がんです。これらのがんは欧米に多いがんで「食生活の欧米化」により、高カロリー、高脂肪食が大きな要因と考えられています。がんも「欧米化」が進んでいるようです。

 このように、がんは我々の社会を映す鏡とも言えるのです。がんはかつては不治の病と恐れられ、苦しい闘病を強いられたことが多かったのですが、検診による早期発見や治療法の進歩で、最近では半数以上の人は治るようになってきました。がんに対する国民の意識も変わりつつあります。

  しかし、依然我が国の死因の第1位をしめ、人口の高齢化と共に増え続けているがんの対策は十分とは言えません。

 そこで、国の取り組みとしては、平成19年4月よりがん対策基本法が施行され、それに基づいて各都道府県でがん対策が進められました。

 滋賀県でも、「滋賀県がん対策推進計画」(計画期間:平成20~24年度)が策定され、各施策を推進してきました。5年目を迎えた平成25年、国の第2期の「がん対策推進基本計画」を踏まえて、次の5年間の推進計画が決まり、より効果的ながん対策が続けられる予定です。

1 (8) 滋賀県のがんの現状を教えてもらえますか。

 滋賀県のがん罹患数(新たにがんが発見された人)は、年々増加しており、平成21年(2009年)では6,826人(男性4,053人、女性2,773人)となっています。

 がんによる死亡数も、年々増加が続き、平成23年(2011年)には3,417人となり、平成7年(1995年)から16年間で1.3倍以上に増加しています。

 がんの死亡数を部位別にみると、男性では肺がんが最も多く、胃がん、肝がん、大腸がんの順となっています。

 女性でも肺がんが最も多く、次いで大腸がん、胃がんの順になっています。

年齢調整死亡率(年齢構成の差を除いて補正した死亡率)の推移を部位別にみると、男性では胃がんが減少傾向にあり、肺がんおよび大腸がんは、平成12年(2000年)頃までは増加傾向でしたが、その後減少傾向にあります。しかし、膵がんおよび前立腺がんに増加傾向がみられます。
 また、女性では胃がんが減少傾向にあり、子宮がんは平成2年(1990年)まで減少傾向でしたが、その後は横ばいとなっています。大腸がんは男性と同様で、平成12年(2000年)頃までは増加傾向でしたが、その後減少傾向にあります。しかし、乳がんおよび膵がんに増加傾向がみられます。

 詳しくは、滋賀県におけるがん登録http://www.pref.shiga.lg.jp/e/seijin/gankyougikai/gantouroku.htmlおよび滋賀県健康づくり支援資料集 http://www.pref.shiga.lg.jp/e/ef45/kenkajouhou/kenkajouhou.html を参照下さい。

 

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【滋賀県がん診療連携協議会・がん相談支援部会事務局】

滋賀県立成人病センター医事課地域医療サービス室

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