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更新日:2017年1月30日

対応と予防

トップノロウィルスについて感染源対応と予防

対応と予防

 9.発生時の対応

感染症法第5条第2項により、施設の開設者および管理者の責務が規定されています。

「病院、診療所、老人福祉施設等の施設の開設者および管理者は、当該施設において感染症が発生し、または、まん延しないように必要な措置を講ずるよう努めなければならない。」

具体的には、次の1〜5を行います。

  1. 発生状況の把握
  2. 感染拡大の防止
  3. 医療処置
  4. 行政への報告
  5. 関係機関との連携

1.発生状況の把握

  • 入所者と職員の健康状態(症状の有無)を、発生した日時、階及び居室ごとにまとめます。
  • 受診状況と診断名、検査、治療の内容を記録しておきます。

職員が入所者の健康管理上、感染症や食中毒を疑ったときは、速やかに施設長に報告する体制を整えておく必要があります。施設長は、報告を受けた場合、施設内の職員に必要な指示を行わなければなりません。

施設長は行政に報告するとともに、関係機関と連携をとります。

(厚生労働省老健局計画課長通知「社会福祉施設等における感染症等発生時に係る報告について」(老発第222001号)平成17年2月22日)

2. 感染拡大の防止

職員は、感染症もしくは食中毒が発生したとき、またはそれが疑われる状況が生じたときは、拡大を防止するため速やかに対応しましょう。

  • 手洗い、排泄物・嘔吐物の適切な処理
  • 必要に応じて施設内の消毒(範囲、消毒剤の選択、使用方法を適切に)

施設長は、協力病院や保健所に相談し、技術的な応援を頼んだり、指示をもらいましょう。

 

3. 医療処置

施設職員は、速やかに医師に連絡し、必要な指示を仰ぎましょう。

医師は、感染者の重篤化を防ぐため、必要に応じた医療処置を速やかに行い、診療後には保健所への報告を行いましょう。

特に高齢者の場合、脱水状態に陥ることは生命の危険があります。脱水症の予防に留意して、早めに処置することが重要です。

 

4. 行政への報告

施設長は、次のような場合、迅速に、市町村等の社会福祉施設等主管部局に、報告することとされています。あわせて、保健所にも対応を相談します。(厚生労働省老健局計画課長通知「社会福祉施設等における感染症等発生時に係る報告について」)

報告が必要な場合

ア.同一の感染症や食中毒による、またはそれらが疑われる死亡者・重篤患者が1週間以内に2名以上発生した場合

イ.同一の感染症や食中毒の患者、またはそれらが疑われる者が 10名以上または全利用者の半数以上発生した場合*

ウ.通常の発生動向を上回る感染症等の発生 が疑われ、特に施設長が報告を必要と認めた場合

*同一の感染症などによる患者等が、 ある時点において、10名以上又は全利用者の半数以上発生した場合であって、最初の患者等が発生してからの累積の人数ではない。

報告する内容

  • 感染症または食中毒が疑われる入所者の人数
  • 感染症または食中毒が疑われる症状
  • 上記の入所者への対応や施設における対応状況

 

5. 関係機関との連携など

次のような関係機関に報告し、対応を相談し、指示を仰ぐ等、緊密に連携をとりましょう。

  • 施設配置医師(嘱託医)、協力機関の医師
  • 保健所

その他、次のような情報提供も必要です。

  • 職員への周知
  • 家族への情報提供

 10.予防方法

手洗い

目的

ウイルスを失活化する効果は無いが、手指の汚れを除去することで、ウイルスを手から剥がれやすくする効果があります。

効果

私たちを病原体から守る。また、私たちが周囲(乳幼児、児童、高齢者、顧客等)に対して感染源になることを防ぐ。

タイミング

食事の前、トイレの後、調理の前、お世話をする前(医療関係者、施設職員、ヘルパー、保育師など。家庭で介護している場合は家族など)。迷ったら、とにかく手洗いを。

所要時間

30秒以上 の手洗いが必要です。

準備

爪は短く切り、マニキュアはしないこと。指輪や腕時計をはずすこと。半袖または腕まくりをすること。

手洗いのポイント

  • 日頃から練習しておくこと。
  • 流水を使い、洗面器に汲みおいた水は使わないこと。
  • 水がはねないように注意すること。手洗いに使用した水や洗面台は汚染されて いる可能性があります。
  • 手洗い後は手を完全に乾かすこと。
  • タオルの共用は厳禁。
  • 手洗いミスが発生しやすい部位*に注意して洗うこと。
    *手洗いミスが発生しやすい部位:手の甲、親指の周囲、指の又、指先

手指消毒

手指の消毒には、洗浄法(スクラブ法)、擦式法(ラビング法)、清拭法(ワイピング法)があります。消毒液の使用量と使用時間を守って、正しく行いましょう。

消毒法

方法

洗浄法(スクラブ法)

消毒薬を 約3ml手に取りよく泡立てながら洗浄する (30秒以上)
さらに流水で洗い、ペーパータオルで拭き取る。

擦式法(ラビング法)

アルコール含有消毒薬を 約3ml、手に取りよく擦り込み (30秒以上) 、乾かす。

擦式(ラビング法)
ゲル・ジェルによるもの

アルコール含有のゲル・ジェル消毒薬を、 約2ml手に取り、
よく擦り込み (30秒以上) 、乾かす。

清拭法(ワイピング法)

アルコール含浸綿で拭き取る

 

消毒

方法:

NV に対する消毒法は、1.加熱(熱湯消毒)2.次亜塩素酸ナトリウムのどちらかを選択します(一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)が用いられることがありますが、NVを完全に失活化する方法としては、加熱または次亜塩素酸ナトリウムによる処理があります)。

対象とする場所:

患者の便と吐物が感染源となります。

  1. 便については、排便後の十分な手洗いと、汚染された手で触る可能性のある場所(水洗トイレのレバー、水道の蛇口)の清掃と消毒が必要です。
  2. また、嘔吐物については、実際に嘔吐された場所の清掃と消毒が必要です。
  3. 調理器具等は、洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm=0.02% )で浸すように拭きます。まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯( 85 ℃)で1分以上の加熱が必要です。
  4. .上記以外の場所(たとえば家具、床などの室内環境)の消毒は不要です。日常的な清掃が行われれば、十分です。

消毒のタイミング:

必ず、清掃の後に消毒を行います。

清掃しないまま、消毒を行っても効果は期待できません。ふき取りなどを行って、便や吐物(有機物)がない状態で、消毒をします。嘔吐があれば、そのたびに、おとなが十分に清掃と消毒をし、終了するまで子どもなどに触らせないようにします。

"そのたびに"というタイミングを守らなければ、感染経路を断つことはできず、新たな患者が発生する可能性があります。

 

次亜塩素酸ナトリウムの使い方

ウイルスに汚染された環境に対しては、500〜1,000ppm(0.05〜0.1%)という高濃度で使用します。

使用法:

  • 嘔吐物をふき取ったタオルは、1,000ppmの次亜塩素酸ナトリウムに5〜10分間浸す
  • 調理台・調理器具や床の消毒には、200ppmの次亜塩素酸ナトリウムで浸すように拭く

塩素消毒の際の注意点:

  1. 金属を強く腐食するので、対象によっては使用不可、水道水による二度拭きが必要。
  2. リネンなどの有機物を強く腐食するので、素手で触れないよう、ゴム手袋等を着用する。
  3. 有機物によって分解されやすく、殺菌力が容易に低下する。
  4. 力価の低下が早いので、用時調製とし、作りおかないこと。
  5. 経日的に含量の低下が著しいので、開栓後日数が経っている場合は消毒効果が低下している場合があること。
  6. 塩素の異臭が不快感をともなうので、換気を十分に行うこと。
  7. 酸性にすると有毒な塩素ガスを発生すること。

塩素消毒の使用例

製品名:塩素製剤であることを確認してから使用してください。

ピューラックス(次亜塩素酸ナトリウム6%)

キッチンハイター(次亜塩素酸ナトリウム5〜6%)

希釈法はいずれも

0.05%に調製する場合… 原液10ml+水990ml

0.1%に調製する場合……原液20ml+水980ml

 

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