文字サイズ
拡大
標準
縮小
色合い
標準
青地に黄色
黄色地に黒
黒地に黄色
  • サイトマップ
  • 携帯サイト
  • Foreign Language
  • お問い合わせ先一覧

ホーム > 県政情報 > 広報 > 県政eしんぶん(報道資料) > 2018年8月17日号 > 新種のナマズを発見しました!!

ここから本文です。

県政eしんぶん報道資料

公開日:2018年8月17日

新種のナマズを発見しました!!

北九州市立自然史・歴史博物館(いのちのたび博物館)の日比野友亮学芸員と滋賀県立琵琶湖博物館の田畑諒一学芸技師の研究グループは、日本で4種目、57年ぶりとなる新種のナマズ属魚類Silurus tomodai(標準和名:タニガワナマズ)を2018年8月16日付の国際学術誌において論文で発表しました。また、9月8日(土曜日)より琵琶湖博物館にてこのタニガワナマズの展示を開始します。

新種「タニガワナマズ」について

日本産の在来ナマズ科ナマズ属魚類は、これまで日本各地に生息するナマズと、琵琶湖・淀川水系の固有種であるビワコオオナマズ、イワトコナマズの3種のみが知られていました。研究グループでは先行の研究で発見された未知の遺伝的特徴をもったナマズ属魚類について、東海地方・中部地方から採集された標本をもとにその形態を詳細に調べ、海外産の各種とも比較を行った結果、これまでに知られている種とは異なると判断し、今回の論文にて新種として認められました。今回の新種の学名「Silurus tomodai(シルルス・トモダイ)」は日本産ナマズ科の研究を精力的に行い、1961年にビワコオオナマズとイワトコナマズを新種として記載された(故)友田淑郎博士の功績に敬意を表したものです。また、標準和名の「タニガワナマズ」は、本種がナマズの一般的な生息環境である河川の下流域や水路、池沼とは異なり、谷地の流水環境(=谷川)に主に生息することに由来します。

タニガワナマズ

タニガワナマズの体色や歯の形はイワトコナマズによく似ていますが、その他のいくつかの部位の形はナマズに類似しています。また、タニガワナマズの系統はイワトコナマズに非常に近縁ですが、体の概形はむしろナマズに近く、友田博士が仮説として提唱したイワトコナマズの湖水環境への適応進化を裏付ける意義をもっています。さらに、タニガワナマズはイワトコナマズと比べて細長い体つきをしていることから、流水環境に適した形であると推測されます。

この研究成果は2018年8月16日(木曜日)に国際学術誌「Zootaxa」に掲載されました。

学芸員より一言

この魚は、先行研究 (Tabata et al., 2016)の遺伝子解析から、普通のナマズよりもイワトコナマズに近縁な系統であることが分かりましたが、今回新種として認められて大変嬉しいです。この新種は流れのある環境を主なすみかとしているために、当初は採集にとても苦労しました。この研究をスムーズに進められたのは、採集や標本の提供・貸出に協力いただいた、淡水魚愛好家のみなさんや、各地の学芸員・研究者の方々の支援があってこそのことでした。恵まれた状況で研究を進められたことに感謝しています。

琵琶湖博物館水族展示室において9月8日(土曜日)から展示します!!

琵琶湖博物館では、新種となったタニガワナマズの紹介と、琵琶湖の魚類相の成り立ちにあらためて思いを馳せていただくために、琵琶湖水系に生息するナマズ類と併せて、このタニガワナマズの生体を下記のとおり水族トピック展示として紹介します。

期間

2018年9月8日(土曜日)~11月25日(日曜日)まで

場所

琵琶湖博物館水族展示  水族企画展示室

  常設展示観覧料金 (大人750円、高大生400円、中学生以下無料)でご覧いただけます

展示する魚類

  • タニガワナマズ
  • ビワコオオナマズ
  • イワトコナマズ
  • ナマズ

 

お問い合わせ

滋賀県立琵琶湖博物館 

電話番号:077-568-4811

ファックス番号:077-568-4850

メールアドレス:info@biwahaku.jp