病害虫防除所は、「植物防疫法第32条」と「滋賀県行政機関設置条例第15条」に基づいて設置され、農作物の病害虫発生予察と的確な防除方法、農薬安全使用の指導をとおして、農産物の安全性確保や環境と調和した農業を推進することを目的とする機関です。
昭和16年10月 | 「病害虫発生予察事業」開始 専任職員2名、県内に6観察区を設置 |
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昭和22年9月 | 県内6か所に病害虫観察所を設置 |
昭和27年6月 | 病害虫観察所を廃止し、病害虫防除所を設置 |
昭和60年4月 | 6か所の病害虫防除所を1か所に統合整理 |
平成12年4月 | 病害虫防除所職員はすべて兼務職員となる |
県内の主要な農作物の病害虫発生状況について、予察灯、フェロモントラップおよびすくい取りなどで調査しています。
水稲の病害虫発生量調査は、県内40か所で行っており、2名ずつの2班体制で、年間約60日巡回調査しています。
新規病害虫の国内への侵入やまん延を未然に防ぐため、国の植物防疫所と協力して侵入警戒調査にあたっています。
各地域における病害虫の発生予察や防除指導などのため、病害虫防除員を県内各市町に66名委嘱しています。また、防除員の活動を支援するため、研修会を開催しています。
県内の主要病害虫の発生状況調査結果と気象情報などをもとにして、今後の発生時期における発生量を予測し、病害虫発生予察情報としてホームページなどで発表しています。
種類 | 内容 |
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予報 | 滋賀県における主要病害虫の発生予想を年10回定期的に発表しています |
注意報 | 病害虫の多発が予想され、早めに防除対策が必要となる場合に発表します |
警報 | 病害虫の大発生が予想され、早急な防除対策が必要となる場合に発表します |
特殊報 | 新規病害虫の発生や、生態および発生消長が特異な場合に発表します |
防除情報 | 注意報を発表するほどではないが病害虫の発生が予想され、注意をうながす場合に発表します |
効率的で環境に優しい防除を推進するため、農作物の病害虫や被害について診断し、防除方法を指導しています。
診断の結果
農薬による危被害防止および農薬安全使用基準の徹底など、農薬の安全かつ適正な使用について指導しています。
病害虫防除所の最寄り駅は、JR能登川駅(4.2km)とJR安土駅(4.4km)です。
駅から公共交通機関がありません。徒歩またはタクシーをご利用ください。
郵便番号:521-1301
住所:滋賀県近江八幡市安土町大中516